完結♡聖女の狙いは私の旦那様!?~褒賞に選ばれた美貌の王子は、溺愛執着モードにチェンジしたようです~

二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中

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♡意地悪でも美しい彼

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 リシャルドはシャツを脱ぎ捨ててから、私のナイトドレスに手をかけた。

 薄い布の下でソレはもう硬くなっているというのに、彼はまだ下穿きを脱いでいない。今そこにあるのは、ただの“布の山”である。しかし、直接彼の身体を見ている訳でもないのに、それは酷くいやらしいものに見えたのだった。

「ふふっ、ここがどうなってるか……気になる?」

 ハッと我に返ると、リシャルドがからかう様な笑みを浮かべて私を見つめていた。そこでようやく、自分が衣服を脱がされている間、ずっと彼の下半身に目を向けていたことに気付いたのだった。

 恥ずかしさのあまり、顔に血が上る。それを隠すために、私はリシャルドから顔を背けた。

「っ、ち、違います……っ、その、これは……」

「すっごく物欲しそうな目になってたけど、違ったかな? ……じゃあ、いらないね」

「……っ、まって……っ!!」

 反射的に私は、シャツを着直そうとしたリシャルドの手を掴んでいた。それを見て、彼はにやりと笑ったのだった。

 つまりはこうなるのを見越して、彼はわざと言ったのだ。

「っ、リシャルド様の、意地悪……!」

「素直になってくれたらもっと可愛いんだけどな、ティア」

「も、もう知りません」

 むくれる私のことなど気にすることなく、リシャルドは言った。そして彼は、下衣に手をかけたのだった。

「……っ」

 現れたのは、天を仰ぐように反り返った肉の塔。それは、彼の呼吸に合わせて僅かに震えていた。

 リシャルドのペニスは、くすみのない薄い肉色をしている。他の部位よりもやや赤みが強いだけで、まったく黒ずんでいないのだ。しかし、そんな優しげな色とは異なり、それがとても熱く硬いことは、もう知っている。

 そして竿に浮き出た血管を視線で上へと辿っていくと、その先の丸い膨らみには透明な蜜が滲んでいたのだった。

 私の脚を左右に開き、リシャルドは自身を秘口に擦り付け始めた。勃起した肉棒を片手で持ち、愛液を絡めるように動かす彼。普段は色白であるのに、リシャルドの頬には情事の熱で赤みがさしていた。

 彼も少なからず、この行為で興奮している。その事実は、私の女としての自己肯定感を満たしてくれるものに他ならなかった。

「……っ、ティア」

「っ、リシャルド様」

「どれくらい欲しかったか……身体で、教えて?」

 そう言ってリシャルドは、私の中に熱い欲を突き入れたのだった。

「……っ、あっ、ああっ」

「……っ、は、……ティア……っ」

 初めは緩い抜き差しだったものの、それは次第に容赦ないものに変わっていった。彼に腰を打ち付けられるたび、私はあられもない声を上げる他なかった。

「こら、逃げない」

「ひ、あっ、ああああっ」

 挿入を浅くするために腰を引こうとしたものの、それはリシャルドの手によって阻まれてしまった。そして彼は両手で私の腰を掴み、子宮の奥に亀頭を叩きつけるかのように腰を動かし始めたのだった。

「……っ、は、ティア……っ、ティア」

「っ、あっ、ああっ」

 銀髪が揺れ乱れて白い頬に汗が伝うのも構わず、リシャルドは夢中で抜き差しを続ける。しかし、どんなに乱れた姿であっても、彼が美しいことには変わらない。快楽を感じながらも、私はそんな夫の色気ある姿に見蕩れていた。

「……っ!?」

 不意に、蜜口とは異なる場所が刺激を受けたことに気付く。見ると、リシャルドは秘種を指の腹で押していたのだった。

 私と目が合うと、彼は挑発するように舌を出して、口元に流れた汗を舐めとったのである。

「ん、気づいた?」

「っ、あ、当たり前です……っ、んんっ」

 触れられたことのない場所を刺激され、鋭い快楽が与えられる。すると、私の胎内はリシャルドを強く締め付けたのだった。

「っ、ん、ティア……分かる? ちょっと刺激しただけなのに……中、めちゃくちゃ締まってる……まるで、搾り取るみたいに……っ、そんなに、悦かった?」

「わ、分かりません……っ、ん、ああっ」

「は……まだ分からないか……だったら、これから覚えていこうか……っ」

「あっ、あああっ!!」

 最奥を穿たれて、私はとうとう絶頂を迎えた。するとリシャルドは、中で熱い白濁を吐き出したのだった。

「ぐ……っ」

 歯を食いしばり身を固くして、切なげな表情で彼は射精の快感を受け入れていた。そして精を吐き出し終えてから、ゆっくりと肉竿を引き抜いたのだった。

「……もうそろそろ、二、三おかわりが欲しいところかな」

「……え?」

「何でもないよ、おやすみ」

「? おやすみなさいませ」

 ベッドに横たわりリシャルドが瞼を閉じたあと、私も眠りに誘われていったのだった。
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