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第一幕 モブメイド令嬢誕生編
18 妹フィリーナの好きなもの
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ワタクシと王子の間に割って入り、鬼の形相でこちらを睨みつけた後、上目遣いでクラウンを見つめる妹フィリーナ。
彼女はどうやら王子がワタクシを街へ誘う一部始終を見ていたらしく、居ても立っても居られずワタクシと王子の後をついて来たのだと言う。よく此処まで追いかけて来たものである。
「これでこの魔女が王子様を誑かして、私達の平穏を乱そうとしているコトがはっきりしましたわ!」
「お言葉ですがフィリーナ様。ワタクシは王子を誑かしてはおりませんし、今日も王子からの誘いをお受けしただけですわよ?」
「そ、そんなことで騙されませんわ! 本当は、私が街でデートする予定でしたのに……」
「フィリーナ様……心の声が漏れてます」
「こ、これは冗談ですわっ」
はは~ん。成程、だいたい理解したわ。このお姫様は、ただ王子とデートしたかっただけなのね。そして、愛しのお兄ちゃん、クラウン王子を一人占めしたいと。
「クラウン王子、フィリーナ様は王子とデートしたいそうですわよ?」
「は? 何を言っている。デートというが、フィリーナは俺のいも……んぐっ」
全部言い終わる前に彼の口元を押さえ、妹へ背を向ける形で彼を引き寄せるワタクシ。ワタクシに大してあれだけドSな行動をとっておきながら、身内の心情には鈍感なのね。
『クラウン、ワタクシは先に帰りますわよ。妹は任せましたわよ』
『何を言っているんだ。一緒に連れて帰ればいいだろう』
『本当乙女心を分かってないわね、クラウン』
『何だって!』
ワタクシとしても、これからもしも王宮へ嫁ぐとなれば、フィリーナは義妹となる可能性もあるのだ。彼女に嫉妬されるがまま敵対する未来は好ましくない。クラウンと話をした後、今度は素早くフィリーナの傍へと移動。突然ワタクシが近づいて来たものだから思わず後退る彼女。
「心配せずとも、ワタクシはあなたからお兄様を奪うつもりはありませんのよ?」
「そんな……嘘よ」
「いいえ。だってワタクシは王子とも、あなたとも、家族になるつもりだもの」
「なっ……家族!?」
一瞬怯んだ彼女の隙をつき、今度はフィリーナの耳元で囁くワタクシ。『大丈夫、フィリーナ。お兄様はあなたを大切に思っているわ』と。
「さて、ワタクシはデートの邪魔をしてはいけませんので、帰りますわね」
「ヴァイオレッタ」
王子とフィリーナへ背を向け、ワタクシは外套を纏ったまま街の喧騒へと紛れる。このときその場を去るワタクシへ向かって、フィリーナはお辞儀をしていたらしい。少しずつ彼女との蟠りが無くなってくれるといいんだけどね。
モブメイドメンバーで星降祭の準備で街へ買い物に来る事はよくあったが、こうして一人街並みを歩くのは初めてかもしれない。父と王様のお話もそろそろ終わる頃だろうし、早めに戻って家へ帰る事にしましょう。そう思っていた矢先、ワタクシは背後からの視線を感じたような気がして、思わず振り返る。気のせいだろうか? クラウンとフィリーナの可能性もないだろうし、振り返っても街の住民が歩いているばかりで誰も居ない。
やっと、見つけた――
このとき王宮へと一人戻るワタクシを物陰から眺めつつ、とある人物がこう呟いていたのだが、この者が誰であるか分かるのはもう少し先の話となるのだ。
★★★
「ヴァイオレッタお姉様ぁああああああ! なんですか、この紅いスイーツの宝石箱はぁあああああ♡」
……ええ、少しずつのつもりが一瞬だったわね。これが物語なら、こういうキャラのこと、チョロインって言うんだったかしら?
両手で祈りのポーズを取ったお姫様のツインテールが揺れている。全身で喜びを表現し、飛び跳ねる彼女。翠髪の上にちょこんと乗ったティアラが落ちないか心配だ。
「うちの領でこの季節限定で採れる雪紅苺を使ったスノーベリータルトよ。星降祭にぴったりでしょう? さぁ、もう一つの星林檎のタルトは今から一緒に作りましょう?」
「お姉様、私はお姉様という存在を誤解しておりました。私一生お姉様へついていきますわ!」
星降祭前日。この日はお祭りの準備で王宮へ出向いたワタクシ。予め第一メイドのローザと話をつけておき、うちの領でしか取れない貴重な雪紅苺を大量に仕入れておいたのだ。
王宮でお菓子作りを行えるよう、調理場の一部を借りて、王宮のメイドさんと朝からスノーベリータルトを焼く。ランチタイムに皆が揃ったタイミングで、王女様を調理場へとこっそりお呼び立てし、先に完成したスノーベリータルトを見せたという訳だ。
ちなみに先日の王子とのデートは無事に終わったらしく、フィリーナは彼女の髪色と同じ、ペリドットの宝石が散りばめられたブレスレットを買ってもらったらしい。彼女は八月産まれであり、誕生石であるペリドットを王子が覚えてくれていた事に感動したんだそう。そのときの様子を嬉しそうにワタクシへ報告する彼女からは、嫉妬や怒りといった感情は見えなくなっていた。
少し彼女との距離感が縮まったこのタイミングで、このスイーツ大作戦を実行したという訳。
「ヴァイオレッタ様って、こんなにお菓子作りがお上手だったんですね」
「うちのメイド達が有能だから、このくらい出来て当然よ」
お菓子作りに同席しているローザとグロッサが満更でもない表情をしている。ちなみに林檎パイは百人前。王宮のメイド達にも手伝って貰いつつ、伸ばした生地の上へ煮詰めた林檎を均等に並べていく。フィリーナはお菓子作りを自分でやった事がないようで、とっても楽しそうに林檎を並べていた。
まぁ、彼女が無類の甘い物好きだという事実は、事前情報で知っていた。モブメイド時代、王宮でイベント毎がある度、彼女はお肉やお魚に目もくれず、ケーキやタルトといったスイーツを食べ続けていたのだ。実際、先日行われたアイゼン第ニ王子の誕生日パーティでも、序盤でアイゼンと挨拶を交わした後は、執事にスイーツを取って来て貰い、彼女は自席でひたすら食べ続けていたのだ。
「あの……王宮へ来たら、これからもお菓子作り、教えてくれませんか?」
「ええ、勿論よ、フィリーナ」
「ありがとうございます! ヴァイオレッタお姉様」
こうして、第ニ王子アイゼンに続き、第一王女フィリーナの心を掴む事が出来たワタクシ。
あとはいよいよ始まる王宮生活を待つのみだ。
彼女はどうやら王子がワタクシを街へ誘う一部始終を見ていたらしく、居ても立っても居られずワタクシと王子の後をついて来たのだと言う。よく此処まで追いかけて来たものである。
「これでこの魔女が王子様を誑かして、私達の平穏を乱そうとしているコトがはっきりしましたわ!」
「お言葉ですがフィリーナ様。ワタクシは王子を誑かしてはおりませんし、今日も王子からの誘いをお受けしただけですわよ?」
「そ、そんなことで騙されませんわ! 本当は、私が街でデートする予定でしたのに……」
「フィリーナ様……心の声が漏れてます」
「こ、これは冗談ですわっ」
はは~ん。成程、だいたい理解したわ。このお姫様は、ただ王子とデートしたかっただけなのね。そして、愛しのお兄ちゃん、クラウン王子を一人占めしたいと。
「クラウン王子、フィリーナ様は王子とデートしたいそうですわよ?」
「は? 何を言っている。デートというが、フィリーナは俺のいも……んぐっ」
全部言い終わる前に彼の口元を押さえ、妹へ背を向ける形で彼を引き寄せるワタクシ。ワタクシに大してあれだけドSな行動をとっておきながら、身内の心情には鈍感なのね。
『クラウン、ワタクシは先に帰りますわよ。妹は任せましたわよ』
『何を言っているんだ。一緒に連れて帰ればいいだろう』
『本当乙女心を分かってないわね、クラウン』
『何だって!』
ワタクシとしても、これからもしも王宮へ嫁ぐとなれば、フィリーナは義妹となる可能性もあるのだ。彼女に嫉妬されるがまま敵対する未来は好ましくない。クラウンと話をした後、今度は素早くフィリーナの傍へと移動。突然ワタクシが近づいて来たものだから思わず後退る彼女。
「心配せずとも、ワタクシはあなたからお兄様を奪うつもりはありませんのよ?」
「そんな……嘘よ」
「いいえ。だってワタクシは王子とも、あなたとも、家族になるつもりだもの」
「なっ……家族!?」
一瞬怯んだ彼女の隙をつき、今度はフィリーナの耳元で囁くワタクシ。『大丈夫、フィリーナ。お兄様はあなたを大切に思っているわ』と。
「さて、ワタクシはデートの邪魔をしてはいけませんので、帰りますわね」
「ヴァイオレッタ」
王子とフィリーナへ背を向け、ワタクシは外套を纏ったまま街の喧騒へと紛れる。このときその場を去るワタクシへ向かって、フィリーナはお辞儀をしていたらしい。少しずつ彼女との蟠りが無くなってくれるといいんだけどね。
モブメイドメンバーで星降祭の準備で街へ買い物に来る事はよくあったが、こうして一人街並みを歩くのは初めてかもしれない。父と王様のお話もそろそろ終わる頃だろうし、早めに戻って家へ帰る事にしましょう。そう思っていた矢先、ワタクシは背後からの視線を感じたような気がして、思わず振り返る。気のせいだろうか? クラウンとフィリーナの可能性もないだろうし、振り返っても街の住民が歩いているばかりで誰も居ない。
やっと、見つけた――
このとき王宮へと一人戻るワタクシを物陰から眺めつつ、とある人物がこう呟いていたのだが、この者が誰であるか分かるのはもう少し先の話となるのだ。
★★★
「ヴァイオレッタお姉様ぁああああああ! なんですか、この紅いスイーツの宝石箱はぁあああああ♡」
……ええ、少しずつのつもりが一瞬だったわね。これが物語なら、こういうキャラのこと、チョロインって言うんだったかしら?
両手で祈りのポーズを取ったお姫様のツインテールが揺れている。全身で喜びを表現し、飛び跳ねる彼女。翠髪の上にちょこんと乗ったティアラが落ちないか心配だ。
「うちの領でこの季節限定で採れる雪紅苺を使ったスノーベリータルトよ。星降祭にぴったりでしょう? さぁ、もう一つの星林檎のタルトは今から一緒に作りましょう?」
「お姉様、私はお姉様という存在を誤解しておりました。私一生お姉様へついていきますわ!」
星降祭前日。この日はお祭りの準備で王宮へ出向いたワタクシ。予め第一メイドのローザと話をつけておき、うちの領でしか取れない貴重な雪紅苺を大量に仕入れておいたのだ。
王宮でお菓子作りを行えるよう、調理場の一部を借りて、王宮のメイドさんと朝からスノーベリータルトを焼く。ランチタイムに皆が揃ったタイミングで、王女様を調理場へとこっそりお呼び立てし、先に完成したスノーベリータルトを見せたという訳だ。
ちなみに先日の王子とのデートは無事に終わったらしく、フィリーナは彼女の髪色と同じ、ペリドットの宝石が散りばめられたブレスレットを買ってもらったらしい。彼女は八月産まれであり、誕生石であるペリドットを王子が覚えてくれていた事に感動したんだそう。そのときの様子を嬉しそうにワタクシへ報告する彼女からは、嫉妬や怒りといった感情は見えなくなっていた。
少し彼女との距離感が縮まったこのタイミングで、このスイーツ大作戦を実行したという訳。
「ヴァイオレッタ様って、こんなにお菓子作りがお上手だったんですね」
「うちのメイド達が有能だから、このくらい出来て当然よ」
お菓子作りに同席しているローザとグロッサが満更でもない表情をしている。ちなみに林檎パイは百人前。王宮のメイド達にも手伝って貰いつつ、伸ばした生地の上へ煮詰めた林檎を均等に並べていく。フィリーナはお菓子作りを自分でやった事がないようで、とっても楽しそうに林檎を並べていた。
まぁ、彼女が無類の甘い物好きだという事実は、事前情報で知っていた。モブメイド時代、王宮でイベント毎がある度、彼女はお肉やお魚に目もくれず、ケーキやタルトといったスイーツを食べ続けていたのだ。実際、先日行われたアイゼン第ニ王子の誕生日パーティでも、序盤でアイゼンと挨拶を交わした後は、執事にスイーツを取って来て貰い、彼女は自席でひたすら食べ続けていたのだ。
「あの……王宮へ来たら、これからもお菓子作り、教えてくれませんか?」
「ええ、勿論よ、フィリーナ」
「ありがとうございます! ヴァイオレッタお姉様」
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