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第28話 スタンビート終了 魔族side
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魔王カイゼルは会議用のテーブルをひっくり返し、椅子を蹴飛ばし、こめかみの血管がはちきれんばかり激怒している。
『どうしてだっ!!何が起こった?!俺の部下が全滅!?7万の軍勢が全滅?!人間めぇぇぇぇーーー!!!何をしやがったぁぁぁぁ!!!!』
肩で息をして落ち着こうとする。
『おい!何か知っている奴は居ないのか!!説明できる奴は居ないのかぁぁぁ!!』
扉の影から恐る恐る声を出す。
『魔王様、よ、よろしいでしょうか?』
声のする方に鬼の形相を向けて睨みつける。
『何だ!!!マーニ!言えっ!!』
緊張で汗だくになりながら、
『ほ、報告によりますと、・・・人間に味方するドラゴンが居たようです・・・。そ、それt
『なんだとっ!!!なぜそれを早く言わんのだ!!・・・人間に味方するドラゴンだと?!』
カイゼルは冷静になり考え始める。そして自分なりの答えに行き着くとマーニに確認する。
『人間共の中にドラゴンテイマーがいたと言うことだな?』
『お、恐らくその通りだと思われます。そr・
『思う、だと!!!確認もしてないのか!!
どいつもこいつも使えん奴らだっ!!!』
(クソッ!しかしドラゴンテイマーが居たとしても従えるドラゴンは2~3体のはず!ドラゴンテイマーが何人もいるのか?小癪なことを・・・・)
マーニは意を決してさっきから言おうとしていたことを伝える。
『魔王様、エンシェントドラゴンが
約500の軍勢で城の周りを包囲しております!!!』
『なにぃぃぃっっ!!なぜそれを先に言わんのだぁぁぁ!!』
胸ぐらを掴まれ理不尽に前後に揺さぶられる。
城のベランダに出ると、憤怒の形相のエンシェントドラゴンが目の前におり、城に一斉掃射する勢いでドラゴンに囲まれている。
エンシェントドラゴンが声を上げる!
『おい!カイゼル!!よくもワシらを騙し撃ちにしようとしたなぁぁぁぁぁ!!この城ごと粉砕してくれるわ!!!覚悟しろ!!』
カイゼルは訳が分からない。自分は何も知らない。もしかして部下が?と思いつつとりあえず話すことにする。
『ま、待ってくれ!俺にはなんのことだか分からんのだ!り、理由を詳しく教えてくれ!』
『とぼけるでない!!!お前が手を貸してくれと言うから300体も出したのだ!!現場に行ってみれば竜神様がいらしたそうではないか!!!ワシ達は危なく竜神様に攻撃するところだったのだぞ!!!部下が気付いたからいいものの、もし竜神様を怒らせでもしたらワシ達は全滅じゃ!!!
貴様!それが狙いだったのじゃろうがそうはいかんぞ!!』
『待ってくれ!!竜神?!ワシは知らんのだ!本当だ!!本当に知らなかったのだ!』
『ええぃ!!煩い!!今からお前を竜神様の前に引きずり出して許しを乞うのだ!!覚悟しろ!!城を破壊しろ!!』
エンシェントドラゴンが空に向かい攻撃の号令とばかりブレスを打ち上げる!!
一斉にドラゴン達が鬱憤を晴らすかのようにブレスを吐き散らす!四方八方から撃たれるブレスに城が徐々に崩れていく!
『や、やめてくれぇぇぇー!お願いだぁぁー!本当に知らなかったんだぁぁぁー!』
泣き叫ぶ魔王の言葉は届かず城は瓦礫の山となった。魔王はエンシェントドラゴンに掴まれ連れて行かれたのであった。
慌てふためいた兵士が謁見の間に飛び込んで来た!!
『ご報告します!南からドラゴンの群れが近づいてきます!!!推定500匹!!!』
『なんだと!!スタンビートは終わったのではなかったのか?!また魔族の仕業か!?』
ファイデル王は兵士達を集めるよう指示する。騎士団長達にも指示を始めている。
ファイデル王が慌てているとロウが俺のところに来て耳打ちをする。
(多分スタンビートの時にいたドラゴン達なので心配は要らないと思います。)
(分かった、ロウが行けば話しが出来るんだな?)
(はい。大丈夫です。)
俺はファイデル王に進言する。
『ファイデル王、心配は要らないようです。』
『弟子のロウに話をしてもらいます。しばらくお待ちください。
『な、なんと?!ドラゴンと話をする?!』
ファイデル王は頭の整理が出来ていないようだ。
『それでは行って参ります。』
『う、うむ。た、頼むぞ。』
理解が追いついてない王を置いて
ロウと外に出る。
町の外にはエンシェントドラゴンを先頭にドラゴン達が綺麗に整列し項垂れて居る。夕日に晒されて圧巻の風景である。
ロウがエンシェントドラゴンの前まで行くとエンシェントドラゴンが口を開く
『この度は知らぬとは言え竜神様に危害を加えようとしたこと大変申し訳ありません。つきましてはワシ達を騙し竜神様に危害を加えようとした者を捕らえました。これで怒りをお納めください。』
手に持った魔王カイゼルを地面に置き足で押さえる。
『うん!丁寧にありがとう。全然気にしてないよ。君たちはこの男に騙されたんだよね?
それより、今回こスタンビートの黒幕はこの男で間違いないんだね?』
『あぁ!ありがとうございます。その通りですこの魔王カイゼルが黒幕で間違いありません。』
『師匠!スタンビートの黒幕みたいです。』
ロウに促され近づくと、ドラゴンに掴まれ全身の骨か砕けた中肉中背のおっさんが倒れていた。なんだかピクピク動いている。
『探す手間が省けたな!こいつを王様に届けて解決だな!』
ロウの肩に手を置き労う。
するとエンシェントドラゴンが殺気立つ。
『竜神様に気安く触れるとは不敬だぞ!』
次はロウの殺気が漏れる。
『おい!お前!師匠に何を言っている?』
エンシェントドラゴンは油汗をかきながら
『り、竜神様のし、師匠様でしたか・・・大変失礼致しました。お許しください。』
『うん。気をつけてね!師匠は僕より強いからね!君たちお疲れ様!もう帰っていいよ!』
『ありがとうございます。それでは失礼します。』
ドラゴン達は次々と飛び立って行った。
その後魔王カイゼルは王都を襲った大罪人として民衆の前で処刑された。
『どうしてだっ!!何が起こった?!俺の部下が全滅!?7万の軍勢が全滅?!人間めぇぇぇぇーーー!!!何をしやがったぁぁぁぁ!!!!』
肩で息をして落ち着こうとする。
『おい!何か知っている奴は居ないのか!!説明できる奴は居ないのかぁぁぁ!!』
扉の影から恐る恐る声を出す。
『魔王様、よ、よろしいでしょうか?』
声のする方に鬼の形相を向けて睨みつける。
『何だ!!!マーニ!言えっ!!』
緊張で汗だくになりながら、
『ほ、報告によりますと、・・・人間に味方するドラゴンが居たようです・・・。そ、それt
『なんだとっ!!!なぜそれを早く言わんのだ!!・・・人間に味方するドラゴンだと?!』
カイゼルは冷静になり考え始める。そして自分なりの答えに行き着くとマーニに確認する。
『人間共の中にドラゴンテイマーがいたと言うことだな?』
『お、恐らくその通りだと思われます。そr・
『思う、だと!!!確認もしてないのか!!
どいつもこいつも使えん奴らだっ!!!』
(クソッ!しかしドラゴンテイマーが居たとしても従えるドラゴンは2~3体のはず!ドラゴンテイマーが何人もいるのか?小癪なことを・・・・)
マーニは意を決してさっきから言おうとしていたことを伝える。
『魔王様、エンシェントドラゴンが
約500の軍勢で城の周りを包囲しております!!!』
『なにぃぃぃっっ!!なぜそれを先に言わんのだぁぁぁ!!』
胸ぐらを掴まれ理不尽に前後に揺さぶられる。
城のベランダに出ると、憤怒の形相のエンシェントドラゴンが目の前におり、城に一斉掃射する勢いでドラゴンに囲まれている。
エンシェントドラゴンが声を上げる!
『おい!カイゼル!!よくもワシらを騙し撃ちにしようとしたなぁぁぁぁぁ!!この城ごと粉砕してくれるわ!!!覚悟しろ!!』
カイゼルは訳が分からない。自分は何も知らない。もしかして部下が?と思いつつとりあえず話すことにする。
『ま、待ってくれ!俺にはなんのことだか分からんのだ!り、理由を詳しく教えてくれ!』
『とぼけるでない!!!お前が手を貸してくれと言うから300体も出したのだ!!現場に行ってみれば竜神様がいらしたそうではないか!!!ワシ達は危なく竜神様に攻撃するところだったのだぞ!!!部下が気付いたからいいものの、もし竜神様を怒らせでもしたらワシ達は全滅じゃ!!!
貴様!それが狙いだったのじゃろうがそうはいかんぞ!!』
『待ってくれ!!竜神?!ワシは知らんのだ!本当だ!!本当に知らなかったのだ!』
『ええぃ!!煩い!!今からお前を竜神様の前に引きずり出して許しを乞うのだ!!覚悟しろ!!城を破壊しろ!!』
エンシェントドラゴンが空に向かい攻撃の号令とばかりブレスを打ち上げる!!
一斉にドラゴン達が鬱憤を晴らすかのようにブレスを吐き散らす!四方八方から撃たれるブレスに城が徐々に崩れていく!
『や、やめてくれぇぇぇー!お願いだぁぁー!本当に知らなかったんだぁぁぁー!』
泣き叫ぶ魔王の言葉は届かず城は瓦礫の山となった。魔王はエンシェントドラゴンに掴まれ連れて行かれたのであった。
慌てふためいた兵士が謁見の間に飛び込んで来た!!
『ご報告します!南からドラゴンの群れが近づいてきます!!!推定500匹!!!』
『なんだと!!スタンビートは終わったのではなかったのか?!また魔族の仕業か!?』
ファイデル王は兵士達を集めるよう指示する。騎士団長達にも指示を始めている。
ファイデル王が慌てているとロウが俺のところに来て耳打ちをする。
(多分スタンビートの時にいたドラゴン達なので心配は要らないと思います。)
(分かった、ロウが行けば話しが出来るんだな?)
(はい。大丈夫です。)
俺はファイデル王に進言する。
『ファイデル王、心配は要らないようです。』
『弟子のロウに話をしてもらいます。しばらくお待ちください。
『な、なんと?!ドラゴンと話をする?!』
ファイデル王は頭の整理が出来ていないようだ。
『それでは行って参ります。』
『う、うむ。た、頼むぞ。』
理解が追いついてない王を置いて
ロウと外に出る。
町の外にはエンシェントドラゴンを先頭にドラゴン達が綺麗に整列し項垂れて居る。夕日に晒されて圧巻の風景である。
ロウがエンシェントドラゴンの前まで行くとエンシェントドラゴンが口を開く
『この度は知らぬとは言え竜神様に危害を加えようとしたこと大変申し訳ありません。つきましてはワシ達を騙し竜神様に危害を加えようとした者を捕らえました。これで怒りをお納めください。』
手に持った魔王カイゼルを地面に置き足で押さえる。
『うん!丁寧にありがとう。全然気にしてないよ。君たちはこの男に騙されたんだよね?
それより、今回こスタンビートの黒幕はこの男で間違いないんだね?』
『あぁ!ありがとうございます。その通りですこの魔王カイゼルが黒幕で間違いありません。』
『師匠!スタンビートの黒幕みたいです。』
ロウに促され近づくと、ドラゴンに掴まれ全身の骨か砕けた中肉中背のおっさんが倒れていた。なんだかピクピク動いている。
『探す手間が省けたな!こいつを王様に届けて解決だな!』
ロウの肩に手を置き労う。
するとエンシェントドラゴンが殺気立つ。
『竜神様に気安く触れるとは不敬だぞ!』
次はロウの殺気が漏れる。
『おい!お前!師匠に何を言っている?』
エンシェントドラゴンは油汗をかきながら
『り、竜神様のし、師匠様でしたか・・・大変失礼致しました。お許しください。』
『うん。気をつけてね!師匠は僕より強いからね!君たちお疲れ様!もう帰っていいよ!』
『ありがとうございます。それでは失礼します。』
ドラゴン達は次々と飛び立って行った。
その後魔王カイゼルは王都を襲った大罪人として民衆の前で処刑された。
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