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第37話 模擬戦の中で
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模擬戦場に入り模擬戦の段取りを確認していると騎士団長達が入って来た。
カルメンが俺を見つけて寄ってくる。
『ハヤト殿、先程は肝を冷やしたぞ!まさかあそこまでするとはな!』
『あぁ、俺が行かないと弟子達が暴れそうだったからな。仕方なかったんだよ。王様も黙っていたから大丈夫だと思うが・・・』
弟子達を見ながら頭を掻く。
『よし!気を取り直して特訓を始める!』
騎士団長に号令をかけると騎士団長達は整列する。流石に規律がとれた動きである。
『これから特訓の説明をする。まず前衛職は二人組になってもらう。魔法職は二人だからそのまま組になってくれ。
そして2人1組で弟子1人と模擬戦をしてもらう。格上と戦う事に少しでも慣れてほしい。
骨が外れようが、折れようが、内臓が潰れようが、死なない限り治す事が出来るので騎士団長達は全身全霊で全てを出し切って欲しい。』
騎士団長達から生唾を飲み込む音がする。
『魔法職の2人は魔力が枯れてその先まで行くつもりなので頑張ってほしい!それでは準備してくれ!!』
『はい!!』騎士団長達の声が揃う。
俺は弟子達の所へ行って段取りの確認をする。
『お前達、分かっているな?いきなり全力は駄目だぞ!様子を見て加減をしてくれ。
それとこの模擬戦では騎士団長達に教える事を意識して欲しい。教えながら戦うんだ!いいな?』
『はい!!』
弟子達は声を揃えて返事をする。
『師匠はこの模擬戦で俺達にスキルを取らせようとしてるんですよね?』ギエンが嬉しそうに聞く。
『あぁ、その通りだ!!頑張ってくれ!!』
『騎士団長の特訓だが俺達の特訓でもある訳か。』ジンが頷きながら呟く。
『じぁあ、始めようか!!』
模擬戦が始まると騎士団長達は必死に食らい付く生傷が増え、肩で息をして弟子達を見据える。
『肩の力を抜け!もっと柔らかく、しなるように!相手を目と気配で捉えろ!!』
ギエンが騎士団長達に聞こえるように叫ぶ!
『身体の中心から広がるようにイメージしろ!それが闘気だ!全身に行き渡らせろ!
力むな!基本は脱力だ!』
ジンも檄を飛ばす。
『腰が引けてるよ!諦めないで!一歩踏み出して!!』ロウが諭す!
エマもそれに合わせて指示を飛ばす!
『力まず、脱力、しなやかに!しっかりイメージして!これは魔法職でも一緒だよ!』
パルも『魔法職が接近戦に弱いなんて常識を打ち破るの!魔力を纏うの!身体にも、武器にも!そして魔力で身体能力を上げながら魔法を放つ!物理と魔法の融合よ!』
エル『そしてぶっ飛ばす!』
俺は様子を見ながら【エリアヒール】発動している。騎士団長達の動きが段々良くなる。
2時間が経とうとしたその時、ギエンの動きが止まった。
カルメンの放った一撃がギエンの頬を掠めたのだ!
『お見事!その感覚忘れるなよ!』
ギエンが褒めると、渾身の一撃だったようで肩で息をしながら頷いていた。
『よし!そこまで!皆んなお疲れ様!』
皆んな集まってくる。騎士団長達は疲れがピークで足取りが重い。
『皆んなこの模擬戦で掴んだ物があると思う
!それを忘れずに精進してくれ!
これで模擬戦は終了する!お疲れ様!』
騎士団長達は弟子達と握手をして讃えあっている。
カルメンが俺の所にきて握手を求めてくる。『ハヤト殿、本当にありがとう。騎士団は生まれ変わった。これからも精進して王国を守っていく。』
握手に答えて
『あぁ、楽しみにしているよ。今度来たら成長した姿を見せてくれ!』
騎士団長達と笑い合う。そしてふと視線を上げると誰かが物陰に隠れたのだった・・・。
カルメンが俺を見つけて寄ってくる。
『ハヤト殿、先程は肝を冷やしたぞ!まさかあそこまでするとはな!』
『あぁ、俺が行かないと弟子達が暴れそうだったからな。仕方なかったんだよ。王様も黙っていたから大丈夫だと思うが・・・』
弟子達を見ながら頭を掻く。
『よし!気を取り直して特訓を始める!』
騎士団長に号令をかけると騎士団長達は整列する。流石に規律がとれた動きである。
『これから特訓の説明をする。まず前衛職は二人組になってもらう。魔法職は二人だからそのまま組になってくれ。
そして2人1組で弟子1人と模擬戦をしてもらう。格上と戦う事に少しでも慣れてほしい。
骨が外れようが、折れようが、内臓が潰れようが、死なない限り治す事が出来るので騎士団長達は全身全霊で全てを出し切って欲しい。』
騎士団長達から生唾を飲み込む音がする。
『魔法職の2人は魔力が枯れてその先まで行くつもりなので頑張ってほしい!それでは準備してくれ!!』
『はい!!』騎士団長達の声が揃う。
俺は弟子達の所へ行って段取りの確認をする。
『お前達、分かっているな?いきなり全力は駄目だぞ!様子を見て加減をしてくれ。
それとこの模擬戦では騎士団長達に教える事を意識して欲しい。教えながら戦うんだ!いいな?』
『はい!!』
弟子達は声を揃えて返事をする。
『師匠はこの模擬戦で俺達にスキルを取らせようとしてるんですよね?』ギエンが嬉しそうに聞く。
『あぁ、その通りだ!!頑張ってくれ!!』
『騎士団長の特訓だが俺達の特訓でもある訳か。』ジンが頷きながら呟く。
『じぁあ、始めようか!!』
模擬戦が始まると騎士団長達は必死に食らい付く生傷が増え、肩で息をして弟子達を見据える。
『肩の力を抜け!もっと柔らかく、しなるように!相手を目と気配で捉えろ!!』
ギエンが騎士団長達に聞こえるように叫ぶ!
『身体の中心から広がるようにイメージしろ!それが闘気だ!全身に行き渡らせろ!
力むな!基本は脱力だ!』
ジンも檄を飛ばす。
『腰が引けてるよ!諦めないで!一歩踏み出して!!』ロウが諭す!
エマもそれに合わせて指示を飛ばす!
『力まず、脱力、しなやかに!しっかりイメージして!これは魔法職でも一緒だよ!』
パルも『魔法職が接近戦に弱いなんて常識を打ち破るの!魔力を纏うの!身体にも、武器にも!そして魔力で身体能力を上げながら魔法を放つ!物理と魔法の融合よ!』
エル『そしてぶっ飛ばす!』
俺は様子を見ながら【エリアヒール】発動している。騎士団長達の動きが段々良くなる。
2時間が経とうとしたその時、ギエンの動きが止まった。
カルメンの放った一撃がギエンの頬を掠めたのだ!
『お見事!その感覚忘れるなよ!』
ギエンが褒めると、渾身の一撃だったようで肩で息をしながら頷いていた。
『よし!そこまで!皆んなお疲れ様!』
皆んな集まってくる。騎士団長達は疲れがピークで足取りが重い。
『皆んなこの模擬戦で掴んだ物があると思う
!それを忘れずに精進してくれ!
これで模擬戦は終了する!お疲れ様!』
騎士団長達は弟子達と握手をして讃えあっている。
カルメンが俺の所にきて握手を求めてくる。『ハヤト殿、本当にありがとう。騎士団は生まれ変わった。これからも精進して王国を守っていく。』
握手に答えて
『あぁ、楽しみにしているよ。今度来たら成長した姿を見せてくれ!』
騎士団長達と笑い合う。そしてふと視線を上げると誰かが物陰に隠れたのだった・・・。
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