天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

文字の大きさ
59 / 183

第58話 騎士団参謀リゲルの暴走

しおりを挟む
『クソ!何故だ!俺が選抜した47人が全滅?!全員レベル100越えだぞ?!
俺の面子が丸潰れだ!!』

リゲルは部屋の机を蹴飛ばし荒れていた。
リゲルは焦っていた。このままでは無能の烙印を押され奴隷に落とされてしまう。
追い詰められたリゲルは騎士団の一軍を使う事を決断してしまう。
そして18騎士団の内の3人の団長を呼んだ。

『バイン・セス・メイラ、お前らは今すぐにファイデル王国に行ってもらう。
そこで【英雄】とその弟子達を捕獲してこい!!』

『え?50人近く行ったではありませんか?失敗したのですか?』
バインは不満そうに答える。

『う、煩い!!お前らは命令を遂行すれば良いんだ!!
いいか?!失敗は許されん!
相手は手練れだ!油断は禁物だぞ!
部下を10人づつ、鑑定士も連れて行け!!
直ぐに行け!!』

『『『・・はい。』』』
皆、やる気が無さそうに出て行く。


朝ご飯を食べていると、
『師匠!!今日は武器屋に行きたい!!
ドラゴンの魔石と素材を持っていくって約束したんだ!』
ギエンが目を輝かせている。

色々と準備も必要だしこの際、ギルドでドラゴンを解体してもらうか・・。

『よし!今日はギエン達に付き合うか!
それと、メル・マリ・エリは屋敷の地下に広い部屋があるみたいだから、自分達のスキルを検証して欲しい。』

『『『はい!』』』

『よし!あとは皆んな、気付いていると思うが屋敷を伺ってる奴らがいる。各々自由に過ごしてくれ!』
『はーい!』

俺達は屋敷を出て馬車に揺られている。
『ギエン、取り敢えずギルドに寄ってドラゴンを解体してもらうぞ!それから武器屋だな!あと気付いているな?』

『・・12人。付けられてるな。』ジンが呟く。
『あぁ、警戒はしておいてくれ。屋敷の方はまず問題はないだろう。』


『おい!鑑定は出来たか?!』
『い、いえ。ま、まだ範囲外です。』
『クソ!使えんな!!
それにしてもなんだ・・この圧迫感は・・。
バインは汗を滲ませ呟く。

俺達がギルドに入ると空気が張り詰める。
付けて来た集団から1人だけギルドに入ってくる。
俺は構わず受け付けに行き話しかける。
『魔物の解体を頼みたいんだがいいか?』

『ハヤト様!大丈夫です!こちらへどうぞ。』
受け付け嬢の声が弾んでいるのは気のせいか・・・。
『ここへお願いします。』
流石、王都のギルド。解体場もかなり広い。
俺はレッドドラゴン・ブルードラゴン・地竜を出目の前に出す。

受け付け嬢と解体士達が口をあんぐり開けている。
『時間はどれぐらい掛かる?』
『は、は、はい。全員でかかれば半日も掛からないと思います。』

『分かった。その頃にまた来るよ。よろしくね!!』

『よし、お前達は適当に時間を潰して来い。
俺は奴らを探ってみる。警戒はしておけよ!』
『『『はい!』』』
ギエン達がギルドを出ようとした時だった。
『ガタタタッッッ!!!!』
椅子から崩れ落ちた女の子が急いで外に出て行った。

『おい!どうだった?!』
女の子は震えながら答える。
『ば、ば、化け物です!!!!
レ、レ、レベルが3人共2500を越えてます!!!
私達ではどうしようもありません!!』

『馬鹿な!!見間違いだろう!!!レベル2500なんて人間いる訳ないだろう!!!馬鹿か!!』
バインが疑心暗鬼で文句を言う。
『目の前に居たんです!!!見間違いじゃない!!!
攻撃力が26万越えてるんです!!!!桁が違うんです!!
私のことを信じないと大変な事になります!!!!』
必死に訴えてかける。
バインは少し冷静になって考える。
『馬鹿な・・そんな事が・・前の50人は本当にやられたのか・・・』

『でも、、、師匠と言われている人はレベル10でした・・・』
女の子がポツリと溢す。
『な、何だと!!それは本当か!?本当にレベル10なのか?!』
バインが女の子に詰め寄る。

『は、はい。間違いなくレベル10でした。
でもレベル2500の師匠がレベル10・・・何かおかしくありませんか?』

バインは藁にも縋る気分だった。このまま帰ればだだの無能扱い、下手すれば奴隷に落とされる。
バインは考える。おそらくガキ達の親代わりで少し基本だけ教えてた?そこで師匠と呼ばれ弟子達が守っている?
考えが纏まらない。でもレベル10だ。
なんとかなるような気がしてくる。

『よし・・・師匠とやらを捕獲するぞ!!お前ら全員こい!!
今、弟子達は居ない。レベル10が1人だ!
行くぞ!』

無能扱いの方がまだ良かった・・
今、死地へ踏み出してしまうバイン一行だった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!

IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。  無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。  一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。  甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。  しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--  これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話  複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

処理中です...