天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第88話 英雄の雑貨店

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『お頭!英雄の弟子共が旅に出ましたぜ!!』

『何?!そうか・・・これで大分動きやすくなるってもんだ!
散々邪魔されたからな・・・部下もボロボロになって・・・』
頭が頷きながらしみじみ言う。
『よし!皆んな集めろ!!仕事だ!!』


『リンド様、英雄の弟子共が旅に出たそうです。』

『そうか。だが油断はするなよ。1番厄介な奴が居るんだからな?!
あいつだけ気を付けて居れば大丈夫だ。
よし、準備をしろ!仕事だ!』


フレイド様、英雄の弟子達がファイデルを離れた様です。』

『クククッ。そうか!
気になっている店があるんだ。早速金儲けの
時間だ!!』


ここはメル達の店〈英雄の雑貨店〉
いつも通り冒険者の行列が出来ている。

『ここのポーションは割高だけど効き目が半端ないんだぞ!!
命には変えられないからな!!』
『私は付与サービス行って来るわ!』
『俺は魔道具を見て来るぞ!』
『ここは見てるだけでも楽しいわね!』

半年前に開店して冒険者の口コミで広がりいきなり大繁盛になった。
各種ポーションは通常の3倍の効き目。

各種状態異常、各種耐性、その他補助の魔道具。

武器や防具はミスリル、アダマンタイト、ヒイロカネを使用し各種付与がされている。

その日限りの付与サービスも行なっている。

販売価格は商業ギルドと相談して他の店との兼ね合いを考えて割高になっている。

それに加えて3人の看板娘である。
それだけの為に来る者も少なくないようだ。

『断然メルちゃん派だな!』
『俺はマリちゃん派だ!なんだか守ってあげたい!』
『俺は無邪気なエリちゃん派だ!!』
こんなファン達が店の売り上げに貢献しているのである。

『『『ありがとうございました!』』』
3人の声が響く。

すると行列を無視して身なりの良い男が男達を引き連れて店に入りカウンターへ来る。

『俺はフレイド・アーバンド伯爵の使いだ!
黙ってこの書類にサインしろ!
お前等に選択の余地はない!早くしろ!!』

冒険者達は顔を顰める。しかし冒険者達は彼女達が何者かを知っている。
そして今からこの貴族がどうなるのを半笑いで眺めている。
(あいつら知らないのか?馬鹿だな・・・)
(あーあ・・・。クソ貴族が・・死ね!)

メルが書類をジト目で読む。
要約すると、経営権を全て寄越せと言う理不尽極まりない内容だった。

メルはマリとエリの顔を見てゆっくりと首を振る。
マリとエリはカウンターから出て男達を見据える。
そして書類を左手で摘み上げ男の顔の前に垂らして・・・抜刀!!
書類は細切れになって使いの前髪と一緒に散る。
『これが答えよ!何か文句ある?』
メルが剣を使いの鼻先に突きつける。

男は尻餅を付き慌てる。
『き、貴様ぁぁぁ!!貴族にこんな事して、ただでは済まんぞぉぉぉ!!!
こ、こんな店潰してやる!!お前らやれぇぇぇぇ!!』

『待ってたぜ!暴れてやr・・・』
『ごぶぅぅぅ!!げぶぅぅぅ!!がふぅぅぅ!!ごはぁぁぁぁ!!ぐはぁぁぁ!!』

連れて来た5人の男達が動こうとした瞬間マリとエリが目にも止まらぬ速さで剣の腹で打ち払う。

『まだこんなクズ貴族が居たのね!!』
『ギエンさん達がファイデルを離れた途端にこれなの?!』

マリとエリが男達をゴミを見る様な目で見下す。

男は尻餅をついたまま唖然としている。
貴族は絶対のはず。下民は逆らわないはず。
なぜこいつらは逆らう?!考えが纏まらない。

メルが剣を突きつける。
『あんた達は私達に喧嘩を売ったのよね?いいわ買ってあげる。
まず、あんたをぶっ飛ばしてあげるわ!!』

メルは手首を返して男の顔面を剣の腹でぶっ叩く!!

『ぶべらぁぁぁぁぁ!!!』

男達を店の外へ叩き出し3人で囲む。
男達は怯えて震えている。
『さあ、覚悟しなさい!私達に喧嘩を売ったらどうなるか教えてあげるわ!!死なない程度に殺してあげる!!やっちゃえ!!』

彼女達が襲い掛かる!!
戦闘職ではないもののレベル2000を越え、ギエンとジンに剣技を学んだ彼女達。
男達の悲鳴がこだまする。

『うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
『ごぶうわぁぁぁぁぁぁ!!!!』

周りで見ていた冒険者達は腹を抱えて笑う者も居れば、改めて彼女達を怒らせない様にしようと見つめる者もいた。

『これは私からのプレゼントよ!』
エリがポーションを取り出して男達に振りかける。
するとグッタリした男達がまた叫びながらのたうち回る!!

『がぁぁぁぁぁぁ!!!』
『いでぇぇぇぇぇぇ!!!助けでぐでぇぇぇぇぇ!!!』
『うがぁぁぁぁぁ!!!痛でぇぇぇ!!!』

『ふん!研究途中で出来た痛みが10倍になるポーションよ!!
こんな所で役に立つなんてね!』

メルが男達見下しながら言い放つ
『さっさと帰って伝えなさい!次はあんたの番だってね!』

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