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第108話 ネルバの切り札
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『ねえ、領主の屋敷は何処にあるの?』
エマがギルドマスターに笑顔で聞く。
『お、おう。ここを出て右に行けば、でかい屋敷があるからすぐ分かるぞ。
まさか・・・何かするのか・・・?』
ギルドマスターが固い笑顔で聞く。
モーニングスターを素振りしながら
『ふふっ。喧嘩を売られたので買うんです。理不尽を振り翳す者がどうなるか教えに行くだけですよ。』
『あんた、一体何者なんだ?その強さ普通じゃないだろう?!』
ギルドマスターが、1番聞きたかった事を切り出した。
エマはモーニングスターを肩に担ぐ。
『私はファイデル王国〈英雄ハヤト〉の弟子が1人!〈聖神のエマ〉よ!』
冒険者達が騒めく!
『あの噂の〈英雄の弟子達〉か!!眉唾だと思ってたが・・納得だ。』
(なるほど・・〈英雄の弟子達〉か・・噂でしか聞いた事がなかったからな・・・ここまでとはな・・だが悪い人間では無いな。)
『俺はギルドマスターのバーニンだ。お手柔らかに頼むぞ!
それと、ネルバの屋敷には魔物が居ると噂がある。気を付けてな・・』
『ありがとう!何とかするわ!じゃあね!』
エマは何もなかった様にギルドを出て行った。
バーニンは散歩にでも行く様に出で行くエマの後ろ姿を眺める。
『〈英雄の弟子達〉か・・・凄まじい力だったな・・・。』
『〈聖神〉なんて職業初めて見ました・・・もう訳がわかりません・・・』
2人共初めて見た規格外の存在に想いを馳せるのであった。
『なんだとぉぉぉ!!!リグル達が全滅だとぉぉぉ!!!
何があったんだ?!子娘1人に何をやっている?!』
ネルバが机を拳で叩き男に詰め寄る。
『ネルバ様!!アレは規格外の強さです!!噂通り〈英雄の弟子達〉は一筋縄ではいきません!!』
様子を見ていた男が憤る。
ネルバは男の勢いに少し怯む。
『ふ、ふん!!ならば規格外には規格外だ!!
アレを連れて来い!!』
(さて、まずは腹ごしらえね!)
串焼きを頬張りながらネルバの屋敷に向かう。
街は人通りが多いが屋敷に近づくに連れて人通りが無くなっていく。
するとエマが立ち止まる。
(何?!この気配は?人間じゃない?
そう言えば魔物が居るって言ってたわね・・・でも・・強いわね・・・。用心していこう。)
『【パーフェクトガード】!!』
『さあ!行くわよ!理不尽をぶっ飛ばしに!!』
屋敷の門の前に立つと執事らしき男が一礼する。
『ここはネルバ・クライドン様のお屋敷です。どの様なご用件でしょうか?』
『領主に【英雄の弟子】が来たと伝えてくれる?』
『かしこまりました。少々お待ちください。』
執事は一礼して屋敷の中に入っていった。
(今の執事・・・人間じゃないわね・・・)
しばらくすると執事が戻ってくる。
『お待たせ致しました。どうぞお入りください。』
執事が門を開ける。
エマが中に入ると執事が門を閉める。
『地獄へようこそ!!』
声を聞き振り返って見ると、
執事から殺気が漏れ、見た目が豹変していく。
執事服が裂けて破れ筋肉が盛り上がっていく。そして2m程の筋骨隆々の男がそこに居た。
『お前には恨みは無いが死n・・・』
エマはいい終わる前にモーニングスターを男の脇腹にめり込ませる。
『ふん!!!』
どこぉぉぉん!!
『ぷぎゃぁぁぁぁ!!』
どぉぉぉぉぉーーーん!!
男は外壁に沿ってぶっ飛び壁にめり込み動かなくなる。
エマはモーニングスターを振り下ろす。
『御託が多いわ!襲うならさっさと来なさい!!』
すると目の前に敷地いっぱいの魔物が現れる!!
そして魔物達の前に3人の男達が立ちはだかる!しかし、少し顔が引き攣っているのが分かる。
『よ、よくも・・・ラングを・・・』
さっきの男はラングと言うらしい。
『き、貴様ぁぁぁぁ!!』
男が飛び掛かろうとした瞬間真ん中の男が首根っこを掴む。
『待て!!お前らではこいつには勝てん!
冷静になれ!!
まず、こいつの実力を見る。下がれ!!』
男達は屋敷の屋根に飛び上がる。すると屋敷の窓からネルバが顔を出す。
『ぶわぁはっはっはっはっーー!!!
罠に掛かったなぁぁぁ!!!〈英雄の弟子〉と言えど、この状況はどうしようもあるまい!!大人しく奴隷になるか、痛ぶられて奴隷になるか選べぇぇぇぇ!!!
ひゃあっはっはっはっはっはーー!!』
エマはニヤリと笑いアイテムボックスから銀色に輝く杖を取り出す。
背丈程の長さで先端は丸くかたどられており
中央に鳳凰の装飾がされ鳳凰の目に魔石が嵌め込まれている。
『いつものクズのセリフなんて聞き飽きたわ!!
あんた達に見せるのは勿体無いけど見せてあげるわ!そして後悔しなさい!!【魔装】解放!!】』
杖の魔石とペンダントの魔石が共鳴して光出す!そして銀色の光がエマを包む!
目の前の魔物や男達も眩しくて目を覆う。
光が徐々に晴れていく。そして目を開けるとそこには銀色の王冠を頭に乗せ、女性用の銀の司祭服を着たエマの姿があった。
魔物達が後ずさる。エマの発する魔力に怯えているのだ。
屋根の上に居る男達も驚愕の表情だ。
男がカタカタ震えながら
『ジ、ジルバ様・・・ア、アレと闘うのですか?』
ジルバがロボットの様に首を男に向ける。
『・・・だ、駄目かもしれん・・・だが、相手は魔法使いだ。接近戦で連携すれば勝機はある・・・と思う・・・取り敢えずラングを治療しろ!』
『は、はい!』
エマは男達に杖を向ける!
『私はファイデル王国〈英雄ハヤト〉の弟子が1人!〈聖神のエマ〉!!
〈英雄ハヤト〉の名において成敗します!!』
『【シャイニング・サンバースト】!!!』
屋敷の敷地がスポットに照らされた様に明るくなる!
そして空から圧倒的な熱量の光線が降り注ぐ!!
ずどどどどどどどどど!!!!!
魔物達は逃げるまもなく断末魔の声を上げる暇もなく蒸発する。
屋敷にも光線は降り注ぎあっという間に廃墟と化した!!
男達は辛うじて避けたが皆、無傷ではなく腕や脚が蒸発していた。
『がぁぁぁ!!!な、な、何だあの魔法は?!接近戦とかのレベルじゃない!!化け物だ!!!
喧嘩を売っては駄目な奴だ!!!
それよりも、アレで弟子だと?!信じられん!!!』
エマは男達が這いつくばっている所へ杖をつきながらゆっくりと歩み寄り、ニッコリ笑う。
『あんた達、まだやる気?』
男達は高速で首を横に振る!
『いやいやいやいや!!!!もう、降参だ!!勘弁してくれ!!!』
ジルバ達は土下座する。
エマは拍子が抜けたような顔をする。
『あっそう・・・じゃあいいわ。後は、あのデブに話を付けないと・・・』
ネルバを探す為に周りを見渡すと、右腕と右脚がないネルバが泣きながらもがいていた。
『ぐがぁぁぁぁ!!!な、何なんだ・・・こんな事・・・〈英雄の弟子達〉・・・ば、化け物め・・・』
うつ伏せでもがいているネルバの背中に杖を付く!!
『ぐげっっ!!』
『誰が化け物ですって?!私に喧嘩をったのよね?
さっき私を奴隷にするとか言ってなかった?』
背中の杖をぐりぐりねじ込む。
『が、がはっ!!た、助けてくれ!!金ならある!!
お、俺が悪かった!!ゆ、許してくれ!!』
『クズの上部だけの謝罪なんて何も響かないわ!!ところでであの男達は何者なの?!』
『あ、あいつは〈闘拳王ジルバ〉だ!
さ、3年間に封印を解いて奴隷にしたんだ!』
『はぁ?!魔人を奴隷に?!なんて間抜けな魔人なの?!
どうせ、薬かお酒で寝込みを襲ったんでしょう?』
『そ、そうだ!衣食住を面倒見ると言ったら喜んで付いてきたんだ・・・』
エマはため息を付いて魔人の元へ行く。
『間抜けな魔人さん!奴隷なんだって?悪さをしないなら解放してあげるけどどうする?』
ジルバはキョトンとするが土下座して頼み込む。
『本当か?!約束する!!あんたの言う事も聞く!!助けてくれ!!』
『仕方ないわね。分かったわ!【パーフェクトヒール】!!】
ジルバの奴隷紋が消え男達の傷も癒えていく。
『はい!消えたわよ!後、あのデブは任せたわ!好きにしなさい。
私は地下にいる人達を助けに行ってくるわ!』
『あんた凄いな!!恩にきるぞ!!』
そしてジルバ達はネルバを睨みつける。
そして階段を降りるエマの背後でネルバの断末魔の叫びがこだまするのだった。
エマがギルドマスターに笑顔で聞く。
『お、おう。ここを出て右に行けば、でかい屋敷があるからすぐ分かるぞ。
まさか・・・何かするのか・・・?』
ギルドマスターが固い笑顔で聞く。
モーニングスターを素振りしながら
『ふふっ。喧嘩を売られたので買うんです。理不尽を振り翳す者がどうなるか教えに行くだけですよ。』
『あんた、一体何者なんだ?その強さ普通じゃないだろう?!』
ギルドマスターが、1番聞きたかった事を切り出した。
エマはモーニングスターを肩に担ぐ。
『私はファイデル王国〈英雄ハヤト〉の弟子が1人!〈聖神のエマ〉よ!』
冒険者達が騒めく!
『あの噂の〈英雄の弟子達〉か!!眉唾だと思ってたが・・納得だ。』
(なるほど・・〈英雄の弟子達〉か・・噂でしか聞いた事がなかったからな・・・ここまでとはな・・だが悪い人間では無いな。)
『俺はギルドマスターのバーニンだ。お手柔らかに頼むぞ!
それと、ネルバの屋敷には魔物が居ると噂がある。気を付けてな・・』
『ありがとう!何とかするわ!じゃあね!』
エマは何もなかった様にギルドを出て行った。
バーニンは散歩にでも行く様に出で行くエマの後ろ姿を眺める。
『〈英雄の弟子達〉か・・・凄まじい力だったな・・・。』
『〈聖神〉なんて職業初めて見ました・・・もう訳がわかりません・・・』
2人共初めて見た規格外の存在に想いを馳せるのであった。
『なんだとぉぉぉ!!!リグル達が全滅だとぉぉぉ!!!
何があったんだ?!子娘1人に何をやっている?!』
ネルバが机を拳で叩き男に詰め寄る。
『ネルバ様!!アレは規格外の強さです!!噂通り〈英雄の弟子達〉は一筋縄ではいきません!!』
様子を見ていた男が憤る。
ネルバは男の勢いに少し怯む。
『ふ、ふん!!ならば規格外には規格外だ!!
アレを連れて来い!!』
(さて、まずは腹ごしらえね!)
串焼きを頬張りながらネルバの屋敷に向かう。
街は人通りが多いが屋敷に近づくに連れて人通りが無くなっていく。
するとエマが立ち止まる。
(何?!この気配は?人間じゃない?
そう言えば魔物が居るって言ってたわね・・・でも・・強いわね・・・。用心していこう。)
『【パーフェクトガード】!!』
『さあ!行くわよ!理不尽をぶっ飛ばしに!!』
屋敷の門の前に立つと執事らしき男が一礼する。
『ここはネルバ・クライドン様のお屋敷です。どの様なご用件でしょうか?』
『領主に【英雄の弟子】が来たと伝えてくれる?』
『かしこまりました。少々お待ちください。』
執事は一礼して屋敷の中に入っていった。
(今の執事・・・人間じゃないわね・・・)
しばらくすると執事が戻ってくる。
『お待たせ致しました。どうぞお入りください。』
執事が門を開ける。
エマが中に入ると執事が門を閉める。
『地獄へようこそ!!』
声を聞き振り返って見ると、
執事から殺気が漏れ、見た目が豹変していく。
執事服が裂けて破れ筋肉が盛り上がっていく。そして2m程の筋骨隆々の男がそこに居た。
『お前には恨みは無いが死n・・・』
エマはいい終わる前にモーニングスターを男の脇腹にめり込ませる。
『ふん!!!』
どこぉぉぉん!!
『ぷぎゃぁぁぁぁ!!』
どぉぉぉぉぉーーーん!!
男は外壁に沿ってぶっ飛び壁にめり込み動かなくなる。
エマはモーニングスターを振り下ろす。
『御託が多いわ!襲うならさっさと来なさい!!』
すると目の前に敷地いっぱいの魔物が現れる!!
そして魔物達の前に3人の男達が立ちはだかる!しかし、少し顔が引き攣っているのが分かる。
『よ、よくも・・・ラングを・・・』
さっきの男はラングと言うらしい。
『き、貴様ぁぁぁぁ!!』
男が飛び掛かろうとした瞬間真ん中の男が首根っこを掴む。
『待て!!お前らではこいつには勝てん!
冷静になれ!!
まず、こいつの実力を見る。下がれ!!』
男達は屋敷の屋根に飛び上がる。すると屋敷の窓からネルバが顔を出す。
『ぶわぁはっはっはっはっーー!!!
罠に掛かったなぁぁぁ!!!〈英雄の弟子〉と言えど、この状況はどうしようもあるまい!!大人しく奴隷になるか、痛ぶられて奴隷になるか選べぇぇぇぇ!!!
ひゃあっはっはっはっはっはーー!!』
エマはニヤリと笑いアイテムボックスから銀色に輝く杖を取り出す。
背丈程の長さで先端は丸くかたどられており
中央に鳳凰の装飾がされ鳳凰の目に魔石が嵌め込まれている。
『いつものクズのセリフなんて聞き飽きたわ!!
あんた達に見せるのは勿体無いけど見せてあげるわ!そして後悔しなさい!!【魔装】解放!!】』
杖の魔石とペンダントの魔石が共鳴して光出す!そして銀色の光がエマを包む!
目の前の魔物や男達も眩しくて目を覆う。
光が徐々に晴れていく。そして目を開けるとそこには銀色の王冠を頭に乗せ、女性用の銀の司祭服を着たエマの姿があった。
魔物達が後ずさる。エマの発する魔力に怯えているのだ。
屋根の上に居る男達も驚愕の表情だ。
男がカタカタ震えながら
『ジ、ジルバ様・・・ア、アレと闘うのですか?』
ジルバがロボットの様に首を男に向ける。
『・・・だ、駄目かもしれん・・・だが、相手は魔法使いだ。接近戦で連携すれば勝機はある・・・と思う・・・取り敢えずラングを治療しろ!』
『は、はい!』
エマは男達に杖を向ける!
『私はファイデル王国〈英雄ハヤト〉の弟子が1人!〈聖神のエマ〉!!
〈英雄ハヤト〉の名において成敗します!!』
『【シャイニング・サンバースト】!!!』
屋敷の敷地がスポットに照らされた様に明るくなる!
そして空から圧倒的な熱量の光線が降り注ぐ!!
ずどどどどどどどどど!!!!!
魔物達は逃げるまもなく断末魔の声を上げる暇もなく蒸発する。
屋敷にも光線は降り注ぎあっという間に廃墟と化した!!
男達は辛うじて避けたが皆、無傷ではなく腕や脚が蒸発していた。
『がぁぁぁ!!!な、な、何だあの魔法は?!接近戦とかのレベルじゃない!!化け物だ!!!
喧嘩を売っては駄目な奴だ!!!
それよりも、アレで弟子だと?!信じられん!!!』
エマは男達が這いつくばっている所へ杖をつきながらゆっくりと歩み寄り、ニッコリ笑う。
『あんた達、まだやる気?』
男達は高速で首を横に振る!
『いやいやいやいや!!!!もう、降参だ!!勘弁してくれ!!!』
ジルバ達は土下座する。
エマは拍子が抜けたような顔をする。
『あっそう・・・じゃあいいわ。後は、あのデブに話を付けないと・・・』
ネルバを探す為に周りを見渡すと、右腕と右脚がないネルバが泣きながらもがいていた。
『ぐがぁぁぁぁ!!!な、何なんだ・・・こんな事・・・〈英雄の弟子達〉・・・ば、化け物め・・・』
うつ伏せでもがいているネルバの背中に杖を付く!!
『ぐげっっ!!』
『誰が化け物ですって?!私に喧嘩をったのよね?
さっき私を奴隷にするとか言ってなかった?』
背中の杖をぐりぐりねじ込む。
『が、がはっ!!た、助けてくれ!!金ならある!!
お、俺が悪かった!!ゆ、許してくれ!!』
『クズの上部だけの謝罪なんて何も響かないわ!!ところでであの男達は何者なの?!』
『あ、あいつは〈闘拳王ジルバ〉だ!
さ、3年間に封印を解いて奴隷にしたんだ!』
『はぁ?!魔人を奴隷に?!なんて間抜けな魔人なの?!
どうせ、薬かお酒で寝込みを襲ったんでしょう?』
『そ、そうだ!衣食住を面倒見ると言ったら喜んで付いてきたんだ・・・』
エマはため息を付いて魔人の元へ行く。
『間抜けな魔人さん!奴隷なんだって?悪さをしないなら解放してあげるけどどうする?』
ジルバはキョトンとするが土下座して頼み込む。
『本当か?!約束する!!あんたの言う事も聞く!!助けてくれ!!』
『仕方ないわね。分かったわ!【パーフェクトヒール】!!】
ジルバの奴隷紋が消え男達の傷も癒えていく。
『はい!消えたわよ!後、あのデブは任せたわ!好きにしなさい。
私は地下にいる人達を助けに行ってくるわ!』
『あんた凄いな!!恩にきるぞ!!』
そしてジルバ達はネルバを睨みつける。
そして階段を降りるエマの背後でネルバの断末魔の叫びがこだまするのだった。
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