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第115話 聖神誕生
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エマ達はお城を後にして孤児院へと向かう。
『確かこの辺だと思うんだけど・・・いた!!』
目線の先には魔人に肩車され腕にぶら下がり笑いながら遊ぶ子供達の姿だった。
(やっぱり子供はこうでなくちゃ!)
『あっ!!エマお姉ちゃんだ!!おかえりーー!!』
子供達が集まってくる。
エマが馬車を降りると子供達に囲まれる。
『ただいま!食料買ってきたから皆んなで食べようか!!』
『やったぁぁ!!!』
子供達に押されて古い教会の中へ入って行く。
中に入ると子供達の世話をしているシスターが3人にで迎えられた。
『エマさんですね?私はメリーナと言います。この子達の面倒を見ています。
この度は子供達を助けて頂いてありがとうございます。』
メリーナが手を取り頭を下げる。
『いいのよ!子供は元気に笑わなきゃ!!
助ける力があるのに使わないと師匠に怒られるわ!!
それよりこれ!買ってきたの!皆んなで食べて!!』
テーブルの上に大きな袋を2つ置く。
『ありがとうございます。さあ!皆んなでいただきましょう。』
子供達が口の周りを汚しながら食べている姿を目を細めて見ている。
するとザラフ盗賊団の隠れ家で子供達を守っていた女の子が歩み寄る。
『エマお姉ちゃん!私もエマお姉ちゃんみたいな魔法が使いたい!
みんなを守れる様になりたいの!』
女の子の必死な思いが伝わってくる。
エマは優しく問いかける。
『貴方の名前は?魔法は使える?』
『私はリンドと言います!魔法はヒールが使えます・・・。』
リンドが自信なさげに答える。
するとエマの目が光るりリンドの両肩を掴む。
『リンド!貴方もしかして〈聖魔法使い〉なの?!』
エマの勢いに押されながら頷く。
『う、うん。でもまだレベル6で全然駄目で擦り傷程度を治すのが精一杯なの。』
エマがニッコリ笑う!
(見つけた!私の弟子を!!この子を鍛えよう!)
『リンド、私も最初は〈聖魔法使い〉だったのよ!
貴方には可能性がある!その気持ちがあれば強くなれるわ!!』
リンドが唖然とする。
『え?!エマお姉ちゃんも〈聖魔法使い〉?!』
『そうよ!明日から鍛えてあげるわ!!これは弟子の証よ!』
エマがアイテムボックスから杖を取り出だす。
背丈程の長さで先端には金色の五芒星が装飾されている。
それをリンドに差し出す。
リンドは恐る恐る杖を受け取ると不思議な力を感じた。
そして杖を両手で握りしめる。
『私!強くなる!皆んなを守れる力を手に入れる為に!!
師匠!!よろしくお願いします!!』
エマは微笑みながらリンドの頭を撫でる。
次の日からリンドの特訓が始まった。
エマはリンドとジルバ達を連れて魔物の森へ入って行く!
『気を付けて!囲まれてるわよ!とにかく実戦よ!!ジルバ!後ろを頼むわよ!!
リンド!魔物の位置を探りなさい!!【索敵】を覚えるの!!』
『はっ!了解しました!!』
『は、はい!!や、やります!!』
リンドはいきなり魔物に囲まれ焦る。
『行くわよ!【シャイニングアロー】!!!』
ずどどどどどどどぉぉぉぉぉ!!!
無数の光の矢が前方の魔物達を貫く!!
するとリンドの頭の中にレベルアップの音が鳴り響く!!
『し、師匠!!レ、レベルが!!』
リンドが突然のレベルアップにびっくりする。
『分かっているわ!!【索敵】に集中して!!』
『ジルバ!そっちも、ぶっ飛ばしてよ!』
『了解しました!!』
ジルバ達は構える!
『【爆烈弾】!!!拳から無数の闘気の塊が魔物を襲う!!
どどどどどどどどど!!!!!
魔物達が吹き飛ばされる!!
またリンドの頭の中にレベルアップの音が鳴り響く!!
『師匠!!【索敵】出来ました!!』
『分かったわ!!殲滅するわよ!!【シャイニングアロー】!!!』
残りの魔物達が光の矢に殲滅されて行く。
その光景を目の当たりにしたリンドが呆然する。
『す、凄い・・・〈聖魔法使い〉は回復だけじゃないんだ・・・私も・・・』
リンドは〈聖魔法使い〉の可能性に打ち震える。自分にも皆んなを守れる力があるのだと。
この時リンドのレベルは500を越えて〈聖人〉となっていた。
エマは笑顔でリンドの頭を撫でる。
『頑張ったわね!今日はこれぐらいにして帰ろうか!
明日から魔力コントロールや接近戦の特訓も始めるわよ!!』
リンドはやる気が満ちた目をエマに向ける。
『はい!!師匠!頑張ります!!』
エマが優しく微笑み歩き出す。
『さあ!魔物をぶっ飛ばしながら帰るわよ!』
『はい!!』
『了解しました!!』
リンドは必死に特訓について行く。
接近戦はジルバ達が相手をし毎日埃だらけになり、魔力コントロールは毎日魔力切れギリギリまで頑張った。
そして1ヶ月が過ぎた頃・・・リンドのレベルは2686に達していた。
そして、ジルバの腹にモーニングスターが寸止めされる。
ジルバが呆れた顔をする。
『ふっ・・もう俺達では相手にならんな・・・リンド、強くなったな・・。』
『ジルバさん!ラングさん!ニラフさん!セイルさん!ありがとうございました!!』
リンドが頭を下げる。
ジルバ達も歩み寄り頭を撫でる。
するとエマが3人の子供達を連れてくる。
『リンド、この子達は貴族の屋敷に奴隷として囚われていたの。
だから子達の奴隷紋を消してあげて!
これが私からの卒業試験よ!』
エマがリンドを見据える。
『貴方なら出来るわ!!自信を持ちなさい!』
リンドは覚悟を決めて子供達の前に立つ!
『はい!師匠!!いきます!!』
今までの特訓を思い出す。エマから教えてもらった魔力コントロール。
(いくわよ!!今までの成果を見てもらう!)
『【パーフェクトヒール】!!!】
子供達が光に包まれる。
(ここからよ!!)
リンドが出力を上げていくと魔力が凄い勢いで削られていく!
リンドの額に汗が滲む!
(まだよ!まだ行ける!!子供達の自由は私が取り戻す!!)
『はぁぁぁぁぁ!!!まだまだぁぁぁ!!
子供達を解放しなさいぃぃぃぃ!!!!』
更にリンドは出力を上げる!
そしてエマかリンドを抱きしめる。
『リンド!合格よ!!
子供達は貴方のおかげで自由になったわ!
よく頑張ったわね!!』
リンドは力が抜けて涙が溢れてくる。
『師匠ぉぉぉぉ!!ありがとうございましたぁぁぁぁ!!!私、私・・・出来ましたぁぁぁぁ!!』
エマは笑顔でリンドの頭を撫でてやる。
『凄いわ!リンド!私の時は1人がやっとだったのに!!3人同時よ!!
文句無しの合格よ!!』
エマはリンドの顔を見る。
『私は明日ここを発つわ。私にはやる事があるの。
だからエルフォン王国と子供達を頼んだわよ!
ジルバ達はここに居てもらうつもりだから
助けてもらうといいわ!』
『ジルバ!リンドをよろしく頼むわよ!』
ジルバは少し寂しそうな顔をするが4人が跪く。
『はっ!お任せください!
お名残惜しいですが道中気を付けてください。』
リンドはこの日が来るのは分かっていた。自分の為に居てくれたのだ。
今はエマに認められエマが安心して旅立てるのが良かったと思うのだった。
次の日、
皆んなが見送りに出ていた。
メリーナがエマの手を取る。
『エマさん。リンドの事ありがとう。
子供達の事もありがとう。
感謝しても仕切れないわ・・・。』
エマは満面の笑顔で手を握り返す。
『いいのよ!私も楽しかったもん!皆んな!元気でね!
リンド!ジルバ!子供達の事頼んだわよ!
近くまで来た時は必ず寄るからね!!』
『はっ!お気を付けて!!』
『師匠!!ありがとうございました!これからも精進して理不尽と戦います!!』
『うん!!頼むわよ!!じゃあね!!』
エマは馬車に乗り込み出発する。馬車の窓から顔を出して手を振ると皆も手を振っている。
いつまでも、馬車が見えなくなるまで・・。
【神様の部屋】
『エマちゃん見かけによらず凄かったな!
熱くて、優しくて、ハヤトに似て来たな!』
『ついに第2の〈聖神〉が誕生したわね!!
エルフォン王国はこれで安泰ね!』
『なあ!皆んなサラッと流しているけど〈闘拳王〉ジルバが子守してるんだぞ?!
・・・なんかもう何でもありだな・・・』
『確かこの辺だと思うんだけど・・・いた!!』
目線の先には魔人に肩車され腕にぶら下がり笑いながら遊ぶ子供達の姿だった。
(やっぱり子供はこうでなくちゃ!)
『あっ!!エマお姉ちゃんだ!!おかえりーー!!』
子供達が集まってくる。
エマが馬車を降りると子供達に囲まれる。
『ただいま!食料買ってきたから皆んなで食べようか!!』
『やったぁぁ!!!』
子供達に押されて古い教会の中へ入って行く。
中に入ると子供達の世話をしているシスターが3人にで迎えられた。
『エマさんですね?私はメリーナと言います。この子達の面倒を見ています。
この度は子供達を助けて頂いてありがとうございます。』
メリーナが手を取り頭を下げる。
『いいのよ!子供は元気に笑わなきゃ!!
助ける力があるのに使わないと師匠に怒られるわ!!
それよりこれ!買ってきたの!皆んなで食べて!!』
テーブルの上に大きな袋を2つ置く。
『ありがとうございます。さあ!皆んなでいただきましょう。』
子供達が口の周りを汚しながら食べている姿を目を細めて見ている。
するとザラフ盗賊団の隠れ家で子供達を守っていた女の子が歩み寄る。
『エマお姉ちゃん!私もエマお姉ちゃんみたいな魔法が使いたい!
みんなを守れる様になりたいの!』
女の子の必死な思いが伝わってくる。
エマは優しく問いかける。
『貴方の名前は?魔法は使える?』
『私はリンドと言います!魔法はヒールが使えます・・・。』
リンドが自信なさげに答える。
するとエマの目が光るりリンドの両肩を掴む。
『リンド!貴方もしかして〈聖魔法使い〉なの?!』
エマの勢いに押されながら頷く。
『う、うん。でもまだレベル6で全然駄目で擦り傷程度を治すのが精一杯なの。』
エマがニッコリ笑う!
(見つけた!私の弟子を!!この子を鍛えよう!)
『リンド、私も最初は〈聖魔法使い〉だったのよ!
貴方には可能性がある!その気持ちがあれば強くなれるわ!!』
リンドが唖然とする。
『え?!エマお姉ちゃんも〈聖魔法使い〉?!』
『そうよ!明日から鍛えてあげるわ!!これは弟子の証よ!』
エマがアイテムボックスから杖を取り出だす。
背丈程の長さで先端には金色の五芒星が装飾されている。
それをリンドに差し出す。
リンドは恐る恐る杖を受け取ると不思議な力を感じた。
そして杖を両手で握りしめる。
『私!強くなる!皆んなを守れる力を手に入れる為に!!
師匠!!よろしくお願いします!!』
エマは微笑みながらリンドの頭を撫でる。
次の日からリンドの特訓が始まった。
エマはリンドとジルバ達を連れて魔物の森へ入って行く!
『気を付けて!囲まれてるわよ!とにかく実戦よ!!ジルバ!後ろを頼むわよ!!
リンド!魔物の位置を探りなさい!!【索敵】を覚えるの!!』
『はっ!了解しました!!』
『は、はい!!や、やります!!』
リンドはいきなり魔物に囲まれ焦る。
『行くわよ!【シャイニングアロー】!!!』
ずどどどどどどどぉぉぉぉぉ!!!
無数の光の矢が前方の魔物達を貫く!!
するとリンドの頭の中にレベルアップの音が鳴り響く!!
『し、師匠!!レ、レベルが!!』
リンドが突然のレベルアップにびっくりする。
『分かっているわ!!【索敵】に集中して!!』
『ジルバ!そっちも、ぶっ飛ばしてよ!』
『了解しました!!』
ジルバ達は構える!
『【爆烈弾】!!!拳から無数の闘気の塊が魔物を襲う!!
どどどどどどどどど!!!!!
魔物達が吹き飛ばされる!!
またリンドの頭の中にレベルアップの音が鳴り響く!!
『師匠!!【索敵】出来ました!!』
『分かったわ!!殲滅するわよ!!【シャイニングアロー】!!!』
残りの魔物達が光の矢に殲滅されて行く。
その光景を目の当たりにしたリンドが呆然する。
『す、凄い・・・〈聖魔法使い〉は回復だけじゃないんだ・・・私も・・・』
リンドは〈聖魔法使い〉の可能性に打ち震える。自分にも皆んなを守れる力があるのだと。
この時リンドのレベルは500を越えて〈聖人〉となっていた。
エマは笑顔でリンドの頭を撫でる。
『頑張ったわね!今日はこれぐらいにして帰ろうか!
明日から魔力コントロールや接近戦の特訓も始めるわよ!!』
リンドはやる気が満ちた目をエマに向ける。
『はい!!師匠!頑張ります!!』
エマが優しく微笑み歩き出す。
『さあ!魔物をぶっ飛ばしながら帰るわよ!』
『はい!!』
『了解しました!!』
リンドは必死に特訓について行く。
接近戦はジルバ達が相手をし毎日埃だらけになり、魔力コントロールは毎日魔力切れギリギリまで頑張った。
そして1ヶ月が過ぎた頃・・・リンドのレベルは2686に達していた。
そして、ジルバの腹にモーニングスターが寸止めされる。
ジルバが呆れた顔をする。
『ふっ・・もう俺達では相手にならんな・・・リンド、強くなったな・・。』
『ジルバさん!ラングさん!ニラフさん!セイルさん!ありがとうございました!!』
リンドが頭を下げる。
ジルバ達も歩み寄り頭を撫でる。
するとエマが3人の子供達を連れてくる。
『リンド、この子達は貴族の屋敷に奴隷として囚われていたの。
だから子達の奴隷紋を消してあげて!
これが私からの卒業試験よ!』
エマがリンドを見据える。
『貴方なら出来るわ!!自信を持ちなさい!』
リンドは覚悟を決めて子供達の前に立つ!
『はい!師匠!!いきます!!』
今までの特訓を思い出す。エマから教えてもらった魔力コントロール。
(いくわよ!!今までの成果を見てもらう!)
『【パーフェクトヒール】!!!】
子供達が光に包まれる。
(ここからよ!!)
リンドが出力を上げていくと魔力が凄い勢いで削られていく!
リンドの額に汗が滲む!
(まだよ!まだ行ける!!子供達の自由は私が取り戻す!!)
『はぁぁぁぁぁ!!!まだまだぁぁぁ!!
子供達を解放しなさいぃぃぃぃ!!!!』
更にリンドは出力を上げる!
そしてエマかリンドを抱きしめる。
『リンド!合格よ!!
子供達は貴方のおかげで自由になったわ!
よく頑張ったわね!!』
リンドは力が抜けて涙が溢れてくる。
『師匠ぉぉぉぉ!!ありがとうございましたぁぁぁぁ!!!私、私・・・出来ましたぁぁぁぁ!!』
エマは笑顔でリンドの頭を撫でてやる。
『凄いわ!リンド!私の時は1人がやっとだったのに!!3人同時よ!!
文句無しの合格よ!!』
エマはリンドの顔を見る。
『私は明日ここを発つわ。私にはやる事があるの。
だからエルフォン王国と子供達を頼んだわよ!
ジルバ達はここに居てもらうつもりだから
助けてもらうといいわ!』
『ジルバ!リンドをよろしく頼むわよ!』
ジルバは少し寂しそうな顔をするが4人が跪く。
『はっ!お任せください!
お名残惜しいですが道中気を付けてください。』
リンドはこの日が来るのは分かっていた。自分の為に居てくれたのだ。
今はエマに認められエマが安心して旅立てるのが良かったと思うのだった。
次の日、
皆んなが見送りに出ていた。
メリーナがエマの手を取る。
『エマさん。リンドの事ありがとう。
子供達の事もありがとう。
感謝しても仕切れないわ・・・。』
エマは満面の笑顔で手を握り返す。
『いいのよ!私も楽しかったもん!皆んな!元気でね!
リンド!ジルバ!子供達の事頼んだわよ!
近くまで来た時は必ず寄るからね!!』
『はっ!お気を付けて!!』
『師匠!!ありがとうございました!これからも精進して理不尽と戦います!!』
『うん!!頼むわよ!!じゃあね!!』
エマは馬車に乗り込み出発する。馬車の窓から顔を出して手を振ると皆も手を振っている。
いつまでも、馬車が見えなくなるまで・・。
【神様の部屋】
『エマちゃん見かけによらず凄かったな!
熱くて、優しくて、ハヤトに似て来たな!』
『ついに第2の〈聖神〉が誕生したわね!!
エルフォン王国はこれで安泰ね!』
『なあ!皆んなサラッと流しているけど〈闘拳王〉ジルバが子守してるんだぞ?!
・・・なんかもう何でもありだな・・・』
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