天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第131話 不都合な依頼

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2人と護衛3人は新規ダンジョンへと向かうべくギルドを出る。
賑やかな大通りを抜けて馬車に乗り込み外へ出るとエルがセルナに注意する。

『セルナ、前に32人の待ち伏せなの。後ろからも26人付けて来てるの。気をつけてね。』

護衛達に緊張が走る。

セルナは驚いてエルを見る。
『えっ?!そんなにも?!
そこまでしてでもミラドとか言う貴族を助けられると困る人達が居るってことだよね?』

『それはそうとして・・・エルは【索敵】が使えるの?!どうやって覚えるの?!』
セルナが目を輝かせてエルに迫る。

『師匠からの宿題が【索敵】だったの。だから私達は使えるの。
師匠は実戦で覚えた方が早いって言ってたからセルナも今から周りの気配を探り続ければそのうち覚えると思うよ!』

『えっ?!そんなに簡単に覚えれるの?』
セルナがキョトンとする。

『普通は難しいけど私が教えるから早いとおもうよ!』
エルがドヤ顔をする。

そんな話をしていると目の前に馬車で道を塞いでいる男達が見えてくる。

エルはニヤリと笑うと
『お客さんが待っているね!お話しが通じる相手じゃ無さそうだから、さっさとぶっ飛ばすの!!』

『そうね!行きましょう!!』

そして馬車を止めてエル達が外へ出ると、リーダーらしき男が前に出てくる。

『嬢ちゃん達よぉ・・・この先には行かせられねぇんだわ。俺達と来てもらうぜ。
大人しくしてくれねぇと痛い目に遭う事になるぞ?!』

『セルナ様!お下がりください!ここは私達が・・・』
護衛の1人が声を上げる。

『いいのよ、ダン。貴方達は私達の背後を守ってちょうだい。すぐに終わるわ。』

『はっ!それではお気を付けて!』
セルナの実力を知るダンはあっさりと引き下がる。

セルナは男達を見据えながら
『エル、ここは私が相手をするわ!』

『うん!問題無いと思うけど油断は禁物なの!』

セルナはふとエルの言葉にジンの言葉が重なる。
(ジン様と同じ感覚・・・もしかして・・)

『うん!あんな奴らぶっ飛ばしてやるわ!!』

セルナは男達の前に出て槍を一振りして構える。

(あれ?・・・このセリフ・・・あの槍捌き・・・あの強さ・・・もしかして・・)

男が槍を構えるセルナにイラつく。
『おいおい!!この人数に女が1人で何が出来るんだ?!』

『ふん!何が出来るか命掛けで試してみたら?
私達は急いでいるの!いくわよ!!』

セルナが地面を蹴り踏み込む!
そして一瞬で男達の背後に現れて一瞬で共の位置に戻る!

『がっ!・・ぐっ!・・うっ!・・・・』

どさっ!どさっどさどさどさっっっっ!!!

先頭の男の両腕と背後の男達の首が飛び一斉に倒れ出した。

『ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!な、何だ!!何だよこれはぁぁぁぁ!!!!』
男は膝を付いて叫び出す。

セルナは槍を突きつけて
『どう?女1人でこんな事が出来るのよ!』

『あう、、、お、お前は何者だ?!こ、こんなの聞いて無いぞ・・・』

『冥土の土産に教えてあげるわ!
私は〈ハインド王国〉第一王女セルナよ!
そして〈英雄ハヤト〉の弟子〈槍神のジン〉の弟子!〈槍王のセルナ〉よ!!』

(やっぱり!!ジンさんの弟子かぁ・・いい人を弟子にしたのね!)

男は驚愕する。
『くっ!!しまった!!噂の〈英雄ハヤト〉一派だったのか!!!
ま、まさか・・・そっちの奴も・・・』
男がエルの方を恐る恐る見る。

エルは手を腰に当てて胸を張る!
『私は〈英雄ハヤト〉の弟子が1人〈精霊王のエル〉なの!!よろしくね!』

(あぁ!!やっぱり!!〈英雄の弟子達〉に2人も会えるなんて!!)

『くそっ!!〈英雄の弟子〉に出会すなんて・・・付いてないぜ・・・』

『誰の差し金?答えなさい!』
セルナが鼻先に槍を突き付ける。

『ふん、俺達は何も知らされてねぇーよ!残念だっt・・・』

ヒュン!!!
その瞬間男の首が転がる。

セルナが槍を払い収める。
『じゃあ時間の無駄ね!』

エルがセルナの後ろから抱きつく。
『へぇー!!セルナがジンさんの弟子かぁ!!通りで強い筈だよね!!』

『エルこそ〈英雄の弟子〉だなんて最初から言ってよね!!!
もう呼び捨てにできないわ!!』

その時セルナの頭の中に付けて来ている26人の反応が出る。

『あれ!?分かる!!位置が分かる!!
これが【索敵】?!』

『セルナ!【索敵】を習得出来たみたいね!!おめでとう!!』
エルが親指を立てる。


『おい!あの生意気な女共はどうなった?!』

『・・・ギ、ギルザ様・・・やめた方が良いと思われます・・・男達が一瞬で首を飛ばされました・・・』

『馬鹿か?!この俺があれだけコケにされて黙っていられるか!?
貴族は舐められたら終わりなんだよ!!
黙ってついて来い!!』

また1人、くだらないプライドを振りかざし後悔するクズがここにいるのだった。
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