天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす！

第150話 弟子達集う！

『あら！リンドさん！！そんなに急いでどこへ行くの？』

『あっ！アルメダさん！！ちょうどいい所に！！
スタンビートです！！すぐそこまで迫っています！！早くしないと街が危ない！！』

アルメダの目が真剣になる。
『何ですって？！それは確かなの？！』

『確かです！！私は【索敵】が使えるの！！
数万規模のスタンビートです！！！』

『分かったわ！！一緒にギルドで作戦会議よ！！急ぎましょう！！』

そう言うと2人は勢いよく走り出した。


その頃ミルアが一足先にギルドに飛び込んでいた。
ミルアは受け付けの女性にがぶりよる。
『ギルドマスターは居る？！スタンビートよ！！早くしないと！！』

『えっ！？ス、スタンビートですか？！それは確かですか？！』

『確かよ！！早く！！』

『実はギルドマスターは〈ゼリオン王国〉に行っていて留守なんです。』
受け付けの女性が泣きそうな顔になる。

『何ですって？！こんな時に！！誰か居ないの？！早くしないと！！』
カウンターを乗り越える勢いで女性に迫る！

するとギルドの扉が勢いよく開いてアルメダとリンドが飛び込んでくる！！

『ギルドマスターを呼んで！！スタンビートよ！！
ギルド内にアルメダの声が響くと冒険者達がざわめく！

『何だって？！スタンビート？まさか！？』
『ど、どうするんだ？！』

『アルメダさん！！今、ギルドマスターは不在です！！どうしますか？！』
ミルアがアルメダとリンドに駆け寄る。

『ミルアも気付いたのね！今から作戦会議よ！』
リンドがミルアの手を握る。

『いいわ！！私が指揮を取るわ！！』
アルメダが受け付けの前に立ちギルド内を見渡す。

『私はアルメダ・ゼリオン！！ゼリオン王国の第1王女よ！
今！この国は数万規模のスタンビートの危機に晒されているわ！！
だけどこの〈サリオン〉は防御力を重視した街！！外敵用の武器も城壁に装備されているわ！！
幸い〈英雄の弟子達〉の1人、ギエン殿が〈ゼリオン王国〉に向かっている！
この事態も察知しているでしょう！！
そうすれば〈ゼリオン王国〉の精鋭部隊が必ず来ます！！
それまで〈サリオン〉を守り抜きましょう！
さあ！時間が無いわ！！準備に取り掛かりましょう！！』

『おう！！！！！』
『はい！！！！！』

ギルド内の冒険者とギルド職員の士気が上がる！

その時！ギルドの扉が勢いよく開かれる！

『私も加勢するわ！！』

女性がリンドとミルアに歩み寄る。
『貴方達！相当出来るわね！！
私は〈槍神のジン〉の弟子！〈槍神のセルナ〉よ！！
この理不尽！ぶっ飛ばすわよ！！』

リンドとミルアが驚きの余り目を見開く！

『『えぇぇぇぇぇ！！！！！』』

リンドとミルアがセルナの手を握る！

『心強いわ！！私達2人で不安だったの！！
私は〈聖神のエマ〉の弟子！〈聖神のリンド〉よ！！』

『本当に頼もしいわ！！私は〈魔法神のパル〉の弟子！ミルアよ！！
私はまだレベルが低いから不安だったの！！
よろしくお願いします！！』

今度はセルナが目を見開く！！

『えぇぇぇぇぇぇぇ！！！凄い！凄い！こんな偶然があるの？！』
セルナが叫んでいると後ろから声がする。

『ふふっ！そんな偶然があるみたいね！』
『私もびっくりした所よ！』

声がする方を振り向くとギルドの入り口から2人の女性が近づいてくる。

『私は〈竜神のロウ〉の弟子！〈竜神のアイラ〉よ！協力するわ！！』
拳を握り前に突き出す！

『私は〈精霊神のエル〉の弟子！〈精霊王のミリア〉よ！
セルナさん！久しぶり！！』
小さく手を振る。

『ミリア！！来てくれたの！！』
セルナが手を取る。

『ふふっ。精霊達が教えてくれたの！師匠なら絶対行くわ！！』

『所でミルア、ギエンさんの弟子は？』
セルナが聞く。

『うん。それがまだ居ないんです。だけど・・・すぐ近くにいる様な気がします！』

『そうなんだ。だけどここは〈剣聖ゼリオン〉だもの！！絶対居るわね！』

（〈英雄の弟子達〉のリーダー的存在。熱い心と優しさを持つ存在・・・その心を併せ持つ弟子・・・気付いて・・・ギエンさん。）
ミルアはそっと目線を送る。

（夢でも見ているの？私でも分かる・・・5人のオーラが巻き上がり１つになっている・・・これが〈英雄ハヤト〉一派の力・・・わ、私も・・・）
アルメダは拳を握り締める。