天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす！

第169話 試練のダンジョン（ボス戦）2

ゴーレムから無数の〈アイスランス〉が放たれる！

『させないわよ！！【トルネード】！！！』
パルが魔法を放つ！

降り注ぐ氷の槍が風の渦に飲み込まれていく！！

『ふう！さすがだ！！これで攻撃に専念出来るぜ！！』
バルガが岩山を華麗に駆け上がっていく！

ゴーレムが次の魔法を放とうとする！！

『私も居るのよ！！【ファイヤーランス】！！』

ミリアが無数の炎の槍をゴーレムに放つ！！
するとゴーレムは巨体からは考えられない動きで【ファイヤーランス】を躱していく！
その隙に３人は岩山の上に辿り着いた。

ミリアがゴーレムを【鑑定】する。
『師匠、あいつさっきより強くなっています
！レベル21万・・・です！！』

『まあまあ強くなったじゃない！！だけど私達も強くなっているのよ！！〈魔導王〉の
力を見せてあげるわ！！！
ミリア！魔法攻撃に切り替えよ！！
バルガ！！近接攻撃であいつを押さえてて！
合図をしたらすぐに離れて！！行くわよ！！』

『はい！！【鎧魔装】解放！！！！』
そこに青いとんがり帽子のミリアが現れる！

『おう！！行ってくるぜ！！なんならそのまま倒してやる！！』
バルガが勢いよく駆け出す！！

ゴーレムが魔法を発動しようとするがバルガが襲い掛かる！！
『そうはいかんぞ！！【魔斬撃】！！！』
ゴーレムが闘気を纏った斬り上げを辛うじて身体に傷を付けながら躱す！
するとゴーレムは両腕を剣に変えて襲い掛かる！

『うおっ！！そんな事も出来るのか！！
だがな！こっちの方がやり易いんだよ！！』

バルガはゴーレムの十字の斬り下ろしを剣が交差する一点で受け流し懐に入る！！

『喰らえ！！【魔刃剛斬】！！！』

渾身の一撃がゴーレムの身体に届くが咄嗟にバックステップで飛び退き横一文字の深い傷が刻まれる！！
ゴーレムは着地するが勢いあまって膝を付く！！

『今よ！！バルガ！！離れて！！！』
パルが叫ぶとバルガは一瞬振り向き目を丸くして一目散に駆け出す！！！

『うおぉぉぉ！！！なんだアレはぁぁぁぁぁ！！！ヤバすぎる！！！』

それはパルとミリアの頭上に巨大な２つの燃え盛るマグマの塊が浮いていたのだ。
まるで２つの太陽であった。

『【合成魔法　ボルケーノ】！！！』

【ボルケーノ】は火属性と地属性を合成して作り出した魔法である。
〈魔導王〉になり２つ以上の魔法の合成して新たな魔法を創造出来る様になったのだ。
当然、多大な魔力を消費するが今はハヤトの魔力を使えるので必要以上に大きくなってしまったのだ。

パルはゴーレムを見据える！
『逃げれるものなら逃げて見なさい！！
人間を甘く見たのが運のつきよ！！！
ミリア！行くわよ！！』

『はい！！師匠！！』

『『塵も残さず燃え尽きろぉぉぉぉ！！』』

2人が叫び両腕を振り下ろすと巨大なマグマの塊がゴーレムに迫る！！
逃げようとするが範囲が大き過ぎて間に合わない！！
二つのマグマの塊がゴーレムに着弾する。

ずどぉぉぉぉぉぉぉぉん！！！！！

ゴーレムは辛うじて両脚を失いながら直撃を避けたが着弾した場所からマグマの海が広がってゆく！！
両腕で這い出ようとするゴーレムを無慈悲に飲み込んで行く。

すると【索敵】からゴーレムの反応が消える。

『終わったわね。さあ！出口をさがすわよ！！
早く師匠のところへ行かないと！！』
パルが辺りを見回して出口を探して歩き出すが少し違和感を感じて振り返る。

（あれ？あいつの魔力が・・・どこかへ流れている？・・・でも今は出口を探すのが先決ね・・・）


『い、一体どうやったらこいつらを止められるんだ・・・レベル20万だぞ・・・それにあんな魔法・・・見た事もない・・・だが、
最後に笑うのは俺だ・・・』