天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第174話 試練のダンジョン(ボス戦)7

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ギエンとアルメダは魔力が付与された〈魔法剣〉に持ち替えてシャルの元へ走る!

『シャル!!この剣に〈時空属性魔法〉を流してくれ!!』
ギエンとアルメダが駆け寄るとシャルも作戦に気付く!

『成る程ね!その手があったわね!それなら少し時間を頂戴!ギリギリまで充電してあげるわ!!
それまでアレの相手を頼むわね!!』

『おう!任しとけ!!行くぞ!』
『はい!!』

シャルに〈魔法剣〉を預けて剣を抜き2人はゴーレムに走り出す!!

『さあ!!やるわよ!!』
シャルは魔法剣に【時空属性魔法】を注ぎ始める!
【時空属性魔法】は扱いが難しく魔力コントロールが非常に難しいのである。
しかし今はハヤトの魔力を使いたい放題なのでコントロールは無視して全力で注ぎ込む!

『うおりぁぁぁ!!!【剣神技奥義 覇王豪斬】!!』

縦横無尽の斬撃がゴーレムを微塵切りにするが一瞬で傷が再生してしまう!

『うおっ!あれが再生するのか?!とんでもないな!!』

ギエンはゴーレムの攻撃を躱しながら目を丸くする!

『師匠!!大技は隙を作るだけです!!スピードと剣撃で時間を稼いでください!!』

『あぁ!分かってる!奴の再生能力を試しただけだ!!シャル!!あとどれぐらいだ?!』

『後1分ぐらい!!全力でやってるけど、この〈魔法剣〉の魔力容量が半端無いの!!』
シャルが額に汗を滲ませて叫ぶ!

『分かった!!1分だな!!よし!もう一踏ん張りするぞ!』
ギエンとアルメダがゴーレムに斬りかかる!

既に2人はゴーレムの動きを見切っているのだが倒せない敵も居るのだと痛感していた。
ハヤトの準備が無かったらと思うと寒気を感じる程であった。

『2人共!!充電完了よ!!受け取りなさい!!』

シャルが風魔法に〈魔法剣〉を乗せてギエンとアルメダに飛ばす!!

『おう!!』
『ありがとうございます!!』

2人は同時に〈魔法剣〉を受け取り構える。
見れば刀身からは薄紫色の魔力が立ち登り周りの空気を歪めていた。

『凄げぇな・・・これなら切れない物は・・無い!!』

『本当に凄いです!・・・終わらせましょう!』

『さあ!第2ラウンド開始だ!!!』

ギエンが叫ぶと同時にを地面蹴りゴーレムに向かう!!
この時既にギエンとアルメダのレベルはゴーレムのレベルを越えていた。
ゴーレムは【再生】で時間を稼ぎしていたに過ぎないのだ。

2人同時に斬りかかる!!ゴーレムは回避しようとするが間に合わない。

斬っ!!

ゴーレムの6本の腕が宙に舞う!
今回は【時空属性魔法】で空間を切っているので【再生】が発動しない!

『ふん!・・・終わりだ!!
【剣神技奥義 覇王豪斬】!!!!』

『塵に帰りなさい!!【剣神技奥義 覇塵烈斬】!!!

2人の放った無数の斬撃は音も無くゴーレムを通過して微塵切りしてしまう!
そして2人はその場から全力で離れる!!

『シャル!!トドメだ!!!』
ギエンが叫ぶ!!

シャルは膨大な魔力を溜めて待っていた!

『はいよぉぉぉぉぉ!!抵抗出来るならやってみなさい!!!
火属性魔法最上位【クリムゾンストーム】!!!!!!!】

炎を更に昇華させ膨大な魔力を練り込み放った黄金色の巨大な炎の柱はゴーレムの破片を飲み込み一瞬で蒸発させた。

『は、はは・・・凄げぇ・・・さすがシャルだな・・・』

ギエンは熱風を受けながら黄金色の巨大な炎の柱を唖然と見ていた。

『ふう。終わりましたね。【索敵】から気配が消えました。
本当にハヤトさんの準備が無ければ危なかったですね。』
アルメダが剣を収める。

『あぁ、俺達の師匠はただ強いだけじゃ無いんだ!俺達の事を1番に考えてくれる最強で優しい人なんだ!!』

ギエンは剣を天に突き上げる!

『見たか!!!馬鹿神!!〈英雄ハヤト〉の力を!!首を洗って待っていろ!!
もうすぐ俺達の神がお前をぶっ飛ばしに行くぞ!!!!』

ギエンの声がダンジョン内に響き渡るのであった。


『くっ!人間の癖に生意気な!!!それにしても何なんだあの剣は・・・〈魔法剣〉?!そんな剣が地上にあるのか?!それも2本も?!
それに・・・【時空属性魔法】だと?!・・・出鱈目過ぎるだろぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

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