天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす！

第175話 ファイデル王国ダンジョン解放

『俺の作戦は成功するのか？！俺は二重三重にも策を講じて来たぞ？！これが最後の策だ！倒された6体のゴーレムの能力を一体に集結した最後のゴーレム！！〈タオス・スベテヲ〉レベル250万・・・行けるのか？！
あのクロノスをコテンパンにした奴に勝てるのか？！・・・だけど人間でレベル250万なんて聞いた事がないぞ？！
そうだ！そうだよな！！所詮人間なんだよ！！あはははは！！！〈英雄ハヤト〉よ！！覚悟しろよ！！
他のダンジョンの奴らも最後のダンジョンが攻略されない限り出口は無い！！
完璧な作戦だ！！流石俺！！！！！！！』

勝てる筈だと自分に言い聞かせて踏み出してはいけない一歩を踏み出すのだった。


ハヤトの屋敷の庭に巨大な扉が現れる。
『こんな所に・・・まあ、探す手間が省けたからいいか・・・』

ハヤトはダンジョンの扉の前に立ち皆んなに念話を繋ぐ。

『皆んな！遂に出たぞ！！最後のダンジョンだ！皆んなよくやってくれた！！
俺の予想通り全てが終わらないと皆んなのダンジョンの出口が無いみたいだ！
だけど心配するな！！あっさり片付けて解放してやるぞ！！』

『師匠！ジンです！心配してません！馬鹿神の泣き顔が目に浮かびます！！

『師匠！パルでーす！！アホ神をギタギタにしてやってね！！』

『師匠！エマです！！アイツは絶対に許さないで！！！絶対後悔させてやってね！！』

『師匠！ロウです！！何故かアイラと結婚する事になりました！！また後で！！』

『師匠！！ギエンだ！！そんなアホ神ぶっ飛ばして昼飯飯でも食べようぜ！！』

『師匠！！エルだよ！！気持ち良いぐらい師匠の作戦通りに行ったよ！！
あとは師匠に喧嘩を売った馬鹿な神だけ！！
ぶっ飛ばしちゃって！！！』

『ハヤト様！心配はしていませんがお気を付けて！』
メル達も見送りに来ている。

『皆んな！！行ってくる！！ふざけた神をぶっ飛ばしてくるぞ！！』

ハヤトは皆んなの念話を聞いてダンジョンの扉を開けるのだった。


『ふう。やっぱり思った通りだな・・・【物理攻撃無効】【魔法攻撃無効】・・・レベル250万か・・・もうここまで来ると既にチートレベルだな・・・。』

ハヤトは視線の先に居る身長3m程の鎧武者を【鑑定】する。

すると何処からともなく声が聞こえる。

『ようこそ！！最後のダンジョンへ！！私は地上で調子に乗っているお前らに試練を与える神である！！
目の前の試練を打ち破って仲間達を助けてみよ！！！』

（ククク・・・決まった・・・神らしい宣言だ！！）

『おい！くそ神！！俺達に喧嘩を売ってただで済むと思うなよ！！
しかも俺の弟子達を閉じ込めるとはいい度胸だな！！
既にお前の終着点は決まっているぞ！！覚悟しておけ！！！』

ハヤトは抜刀して空に向ける！！

『くっ！！人間の癖に生意気な？！
人間如きが神に喧嘩を売るとは傲慢にも程があるぞ！！
ふん！そこまで言うならそのゴーレムを倒してみろ！！！
行けぇぇぇ！！！〈タオス・スベテヲ〉！！

『名前ダサッ！！！！！！』

しかし・・・ゴーレムは動く気配が無く立ち尽くしている。

ダンジョンの神は嫌な予感が頭を過る。

『お、おい！！〈タオス・スベテヲ〉？！どうした？何故動かない！！
・・・ま、まさか・・・貴様・・・何かしたのか・・・』

ハヤトは、ふっ！と笑いながら刀をゆっくりと鞘に収める。

チンッ！！

すると〈タオス・スベテヲ〉が細切れになり崩れ去る・・・。

『神様ともあろうお方が見えなかったのか？
普通に目の前に行って刀を振るって帰ってきただけだぞ？！』

『馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！【物理攻撃無効】【魔法攻撃無効】だぞ？！何故だ？！どうしてだぁぁぁぁぁぁ！！！
貴様ぁぁぁぁぁぁ！！！何をしたぁぁぁぁぁぁ！！！！』

ハヤトが天井を見上げて笑い出す！！

『あっはっはっはっ！！！くそ神よ！！教えてやるよ！！
俺は〈空間の精霊ゼルス〉にあった時にゼルスの力を借りてこの刀を作ったんだよ！！
俺の優秀な弟子達と共に作り上げたこの刀にはゼルスの〈神力〉が宿っているんだよ！！
お前の様な屑の考える事なんて最初からお見通しなんだよ！！
さあ！！お仕置きの時間だぞ！！覚悟しろよ！！！』

ハヤトはニヤリと笑い念話で話をするのだった。