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ep.10 ホテルよりも
(6)***
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互いの肌を触れ合わせ、夢中でキスを続け、俺はふと棚を見た。
そういえば、ローションをそこにしまっていたと気付いたからだ。
一度身を離して取りに行き、美浜の傍に戻ると、なぜかじろりと睨まれる。
「そこにいつも置いているわけか」
「そういうわけじゃな……っうわ」
ぐいと頭を抱き込み、美浜は俺の耳を甘噛みする。
痛いというよりくすぐったくて、俺は首を竦めた。
俺は、お返しとばかりに、下腹を撫でてモノを握る。
「馬鹿、いきなり掴むな……っく……は……っんん」
敢えて温めずに下腹にローションを垂らして、冷たさに立ち上がった乳首を舐める。
舌先で突いたり押し潰したりしても、乳首はぷくりと立ち上がる。
「エロいですよね、美浜さんって」
「うるさい……っどうして君は、そういうことを言うんだ」
それは、美浜の反応が可愛いからなんだが、本人はまだ気付いていないらしい。
余裕をなくして俺に突っかかり、眉を下げる様子を見るのは、やっぱり愉しい。
美浜とこういう関係になって、俺は初めて自分の性癖に気付いた。
好きな子をいじめて喜ぶなんて、俺もどうかしている。
でもこれは、まさしくそれだ。言い逃れはできない。
モノを扱きながら乳首を舐め、完全に勃起したところで後ろにも触る。
くりくりとローションを揉み込むようにしてから、指を一本入れる。
最初は強張っている身体も、中を馴らしていくうちに力が抜けていく。目がとろりとして、赤い唇が俺を求めて開かれる。本当に、一体オフィスではどこにこんなエロさを隠しているんだろう。その変貌ぶりに、こっちが昂ってしまう。
「美浜さん、脚をもっと開いて。そう、後ろまで俺によく見せてください」
「……っふ……くっ……」
美浜は俺をギリっと睨み付けたが、すぐに顔を赤くしながら膝を開く。
俺はその様子に笑みを深めて、膝を掬い上げる。
「入れますよ」
ローションで濡れるそこにモノを押し当て、ゆっくりと時間をかけて挿入していく。
「ふっ……う……っは……く……っんん」
壁が薄いと言ったからか、美浜は必死に声を殺す。
その様子がまた俺を刺激して、つい加減を忘れそうになる。
それでも、あまり追い込みたくはない。
二人で重なり、繋がっている今を感じていたかった。
「美浜さん……」
名前を呼ぶと、閉じていた目を開き、息を詰める。
「背中、痛くないですか?」
ラグが敷いてあるとはいえ、もしかして擦れた痛いだろうか。
美浜は、首を横に振ってから、俺を両腕で抱き寄せる。
「っきもち、いい……」
「……っく」
不意打ちで言われて、危うく俺が先にイくところだった。
ゆったりと腰を使い、イってしまうギリギリのところで快感を追う。
美浜は、俺に抱き着いたまま、時折声を漏らした。
加減をして動き、時折完全に止めて、美浜の中のうねりを堪能する。
きゅっと締め付け、ひくひくと食んでくる中に、顔を歪めて何とか耐える。
「俺も、気持ちがいいですよ、美浜さん」
ぎゅっと背中に縋って美浜は頷き、小さく声を上げて尻を揺らす。
キスをしながら揺すぶっていると、隣から音がし出す。
音楽をかけ始めたのだとわかって息を吐くと、美浜が目を丸くする。
「こんなに、聞こえるのか……?」
「そうですよ。壁が薄いって言いましたよね」
まさか、ここまで丸聞こえだと思っていなかったらしい。
慌てたように手の甲で口を塞ぎ、ぎゅっと目も閉じる。
そんな顔を見せられたら、逆効果だ。
俺は、膝を掴んでさらに大きく脚を開かせ、腰を使った。
緩く鋭く出し入れを繰り返すと、太腿を叩かれた。
やめろということなんだろうが、俺は更に深く穿つ。
「は……っあ……うぁ……ふっんん」
ふるふると頭を振った後、今度は両手で口を塞いだ。
俺はその手の上からキスをして、間近から微笑みかける。
「イきそう?」
「……ん……っんん」
美浜は濡れた眸で俺を見上げ、何度も頭を縦に振る。
「一緒に、イきますか」
俺は、身を起こして仲を擦り立て、奥を突いた。
「くっ……うう……っうあ……は……っ」
美浜の息遣いが激しくなり、背中をしならせる。
ふるふると揺れて、へそに付きそうなほどに反り返るモノを、俺は掴んで扱く。
「んん……っんーっん……は……っく」
美浜の身体がガクガクと痙攣し、びゅくっと精液が迸る。
「う……っは……」
俺も遅れて達し、美浜の中に腰を揺らしながら放った。
呻きながら呼吸を繰り返し、美浜は押さえていた手を放した。
「悪い、男だ……っ」
「それは、どうも」
「誉めていないっ」
俺はそこで人差し指を立て、「しーっ」と子供に言い聞かせるようにした。
「俺はまだしたいんですが、美浜さんはどうですか?」
「……聞くな」
美浜はそう言って、身を起こして俺の首に腕を巻き付ける。
今度は美浜が上になって、俺を追い詰めていく。
「きもち、いいんだろう……?」
俺に跨って揺れながら、美浜はそう聞いてきた。
仕返しのつもりなんだろうけれど、これはただの俺得だ。
俺たちはそうして、晩飯を挟んでまた抱き合い、朝まで離れなかった。
きっと、漏れ聞こえる声や家具の音なんかで隣りは気付いただろうが。
まあ、たまにしか顔を合わせないし、ちょっと気まずいくらいで済むはずだ。
翌朝は、二人で向かい合って朝飯を食べた。
と言っても、卵焼きに納豆とサラダといった、本当に普通の朝食だ。
それでも、美浜は卵焼きを気に入ったようで、嬉しそうに食べていた。
昼前に、美浜は元の服に着替えて、落ちていた前髪もちゃんとセットした。
帰りがけに、靴を履き終わると、美浜は俺に言った。
「今度は私の部屋にも来て欲しい」
「それは、ぜひ行きたいですね」
美浜の部屋は、俺の部屋と全く違うんだろう。
きっと、防音もばっちりなはずだ。
「では、また月曜日に」
そうしてくるりと背を向けて、美浜はドアノブに手を掛ける。
途端に俺は、猛烈に引き留めたくなった。
「美浜さん」
呼びかけると手を止めて、美浜はゆっくりと俺を振り返った。
「もう一泊、していきませんか?」
今泊まれば、明日の仕事は大変だろう。
それでも、別れがたかった。
美浜は、手にしていたカバンを置くと、俺の胸元に抱き着いた。
「そう言われるのを、待っていた」
俺は美浜を抱き返し、髪にキスを落とす。
そして、翌日出社するまで、二人で裸のまま過ごした。
-ep.10 「ホテルよりも」END-
そういえば、ローションをそこにしまっていたと気付いたからだ。
一度身を離して取りに行き、美浜の傍に戻ると、なぜかじろりと睨まれる。
「そこにいつも置いているわけか」
「そういうわけじゃな……っうわ」
ぐいと頭を抱き込み、美浜は俺の耳を甘噛みする。
痛いというよりくすぐったくて、俺は首を竦めた。
俺は、お返しとばかりに、下腹を撫でてモノを握る。
「馬鹿、いきなり掴むな……っく……は……っんん」
敢えて温めずに下腹にローションを垂らして、冷たさに立ち上がった乳首を舐める。
舌先で突いたり押し潰したりしても、乳首はぷくりと立ち上がる。
「エロいですよね、美浜さんって」
「うるさい……っどうして君は、そういうことを言うんだ」
それは、美浜の反応が可愛いからなんだが、本人はまだ気付いていないらしい。
余裕をなくして俺に突っかかり、眉を下げる様子を見るのは、やっぱり愉しい。
美浜とこういう関係になって、俺は初めて自分の性癖に気付いた。
好きな子をいじめて喜ぶなんて、俺もどうかしている。
でもこれは、まさしくそれだ。言い逃れはできない。
モノを扱きながら乳首を舐め、完全に勃起したところで後ろにも触る。
くりくりとローションを揉み込むようにしてから、指を一本入れる。
最初は強張っている身体も、中を馴らしていくうちに力が抜けていく。目がとろりとして、赤い唇が俺を求めて開かれる。本当に、一体オフィスではどこにこんなエロさを隠しているんだろう。その変貌ぶりに、こっちが昂ってしまう。
「美浜さん、脚をもっと開いて。そう、後ろまで俺によく見せてください」
「……っふ……くっ……」
美浜は俺をギリっと睨み付けたが、すぐに顔を赤くしながら膝を開く。
俺はその様子に笑みを深めて、膝を掬い上げる。
「入れますよ」
ローションで濡れるそこにモノを押し当て、ゆっくりと時間をかけて挿入していく。
「ふっ……う……っは……く……っんん」
壁が薄いと言ったからか、美浜は必死に声を殺す。
その様子がまた俺を刺激して、つい加減を忘れそうになる。
それでも、あまり追い込みたくはない。
二人で重なり、繋がっている今を感じていたかった。
「美浜さん……」
名前を呼ぶと、閉じていた目を開き、息を詰める。
「背中、痛くないですか?」
ラグが敷いてあるとはいえ、もしかして擦れた痛いだろうか。
美浜は、首を横に振ってから、俺を両腕で抱き寄せる。
「っきもち、いい……」
「……っく」
不意打ちで言われて、危うく俺が先にイくところだった。
ゆったりと腰を使い、イってしまうギリギリのところで快感を追う。
美浜は、俺に抱き着いたまま、時折声を漏らした。
加減をして動き、時折完全に止めて、美浜の中のうねりを堪能する。
きゅっと締め付け、ひくひくと食んでくる中に、顔を歪めて何とか耐える。
「俺も、気持ちがいいですよ、美浜さん」
ぎゅっと背中に縋って美浜は頷き、小さく声を上げて尻を揺らす。
キスをしながら揺すぶっていると、隣から音がし出す。
音楽をかけ始めたのだとわかって息を吐くと、美浜が目を丸くする。
「こんなに、聞こえるのか……?」
「そうですよ。壁が薄いって言いましたよね」
まさか、ここまで丸聞こえだと思っていなかったらしい。
慌てたように手の甲で口を塞ぎ、ぎゅっと目も閉じる。
そんな顔を見せられたら、逆効果だ。
俺は、膝を掴んでさらに大きく脚を開かせ、腰を使った。
緩く鋭く出し入れを繰り返すと、太腿を叩かれた。
やめろということなんだろうが、俺は更に深く穿つ。
「は……っあ……うぁ……ふっんん」
ふるふると頭を振った後、今度は両手で口を塞いだ。
俺はその手の上からキスをして、間近から微笑みかける。
「イきそう?」
「……ん……っんん」
美浜は濡れた眸で俺を見上げ、何度も頭を縦に振る。
「一緒に、イきますか」
俺は、身を起こして仲を擦り立て、奥を突いた。
「くっ……うう……っうあ……は……っ」
美浜の息遣いが激しくなり、背中をしならせる。
ふるふると揺れて、へそに付きそうなほどに反り返るモノを、俺は掴んで扱く。
「んん……っんーっん……は……っく」
美浜の身体がガクガクと痙攣し、びゅくっと精液が迸る。
「う……っは……」
俺も遅れて達し、美浜の中に腰を揺らしながら放った。
呻きながら呼吸を繰り返し、美浜は押さえていた手を放した。
「悪い、男だ……っ」
「それは、どうも」
「誉めていないっ」
俺はそこで人差し指を立て、「しーっ」と子供に言い聞かせるようにした。
「俺はまだしたいんですが、美浜さんはどうですか?」
「……聞くな」
美浜はそう言って、身を起こして俺の首に腕を巻き付ける。
今度は美浜が上になって、俺を追い詰めていく。
「きもち、いいんだろう……?」
俺に跨って揺れながら、美浜はそう聞いてきた。
仕返しのつもりなんだろうけれど、これはただの俺得だ。
俺たちはそうして、晩飯を挟んでまた抱き合い、朝まで離れなかった。
きっと、漏れ聞こえる声や家具の音なんかで隣りは気付いただろうが。
まあ、たまにしか顔を合わせないし、ちょっと気まずいくらいで済むはずだ。
翌朝は、二人で向かい合って朝飯を食べた。
と言っても、卵焼きに納豆とサラダといった、本当に普通の朝食だ。
それでも、美浜は卵焼きを気に入ったようで、嬉しそうに食べていた。
昼前に、美浜は元の服に着替えて、落ちていた前髪もちゃんとセットした。
帰りがけに、靴を履き終わると、美浜は俺に言った。
「今度は私の部屋にも来て欲しい」
「それは、ぜひ行きたいですね」
美浜の部屋は、俺の部屋と全く違うんだろう。
きっと、防音もばっちりなはずだ。
「では、また月曜日に」
そうしてくるりと背を向けて、美浜はドアノブに手を掛ける。
途端に俺は、猛烈に引き留めたくなった。
「美浜さん」
呼びかけると手を止めて、美浜はゆっくりと俺を振り返った。
「もう一泊、していきませんか?」
今泊まれば、明日の仕事は大変だろう。
それでも、別れがたかった。
美浜は、手にしていたカバンを置くと、俺の胸元に抱き着いた。
「そう言われるのを、待っていた」
俺は美浜を抱き返し、髪にキスを落とす。
そして、翌日出社するまで、二人で裸のまま過ごした。
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