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3 出会い
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「だいたいさぁ、耳や尻尾がないだけで、あまり変わらないのにな!」
「言葉が通じないってだけで、ここまで嫌うのは違うよな!」
「おぅ!なんとか仲良くする方法はないもんか?」
……確かに、俺達と言葉は違うけど、俺なら分かる。だって日本語だもんな。毎晩毎晩夢で見てたから日本語なら完璧だ!
ど、どうしよう。悪い狐と狸じゃなさそうだし、話しかけてみようかな。1人の時以外は、日本語使ってなかったから上手く話せるか?
どーせ、ここが何処かもわからないし、いつ死んでもおかしくない状況だったんだ。どーせ、死ぬなら日本語で会話してみたい!!
勇気を出せ!!俺!!!
「あっ、あの!!!」
「えっ??」
「ぅわっ!!」
「あ、あの俺の言葉わかりますか?通じてますか?」
「「…………………。」」
「俺、人間でシオンって言います。腹減って山で食べ物探しにきてて、えっと、そ、それで焚き火してたから、あの………その……。」
「…………あぁ悪い。ビックリしすぎて言葉が出なかった。」
「言葉の通じる人間がいるなんて思ってもみなかった。」
「俺達は、山のこちら側の国、アニマ国の兵士だ。俺は、狐人族のコインと狸人族の」
「俺が、ポンタだ。よろしくな。」
「はい、俺はシオン。」
「シオン、君について色々と聞きたい事があるから俺達と一緒にアニマ国まで来てくれないか?」
「は、はい。」
「大丈夫だ!何もしない。話しがしたいだけだから。」
「わかった。」
2人について来たけど、すげーなこの壁。山から見てもでっかいのがわかる。俺達のニーン国なんて王様がいる所くらいしか、こんな壁ないもんな。
あっ、もしかしたらここが王様がいる場所か?
山から出たけど、壁までかなりある。今日中に着けるのか?
「シオン、ここからは馬車で移動する。」
「わ、わかった。俺も乗っていいのか?」
「勿論だ。ここから入口までかなりあるからな。」
「ほら、荷物を貸せ。ここに座って。」
「う、うん。」
「よし、行くぞ。危ないから座ってろよ。」
ぅ…ぅわーーー!馬車なんて初めて乗った。歩くよりかなり早い!!
近くで見ると、この壁山よりもでかいんじゃないか?
「おい、シオンさっきから口が開きっぱなしだぞ。わはははは!」
「こ、こんなでっけー壁見たことないし、馬車も初めてだから、しょーがねーだろ!」
「あはははは、そんなに驚いてくれると、なんだか嬉しいな。」
「おー、ポンタ。どうだった?煙は見間違いだったか?」
「いや、ほら、この子だった。」
「に、人間か?」
「そうだ。」
「大丈夫なのか?」
「シオン、挨拶してやれよ。門番のベアルだ。」
「こ、こんにちは?」
「…………こんにちは。俺達の言葉がわかるのか?」
「わかる。」
「……………お、おぅ!」
「なっ?ビックリするだろ?」
「まさか俺達の言葉がわかる人間がいるなんてな。」
「わははは、俺達もビックリしてしばらく言葉が出なかった。通ってもいいか?」
「あぁ、勿論だ!俺は門番の熊人族ベアルだ。ようこそアニマ国へ!」
ぅわーー、街の中もかなりすごいな。お店もいっぱい並んでるし、みんな綺麗な服着てる。俺みたいなぼろぼろの継ぎはぎだらけの服着てるのは見当たらない。
「なぁコインさん。ここは、貴族とか金持ちが住む所か?」
「わははは、違うぜ。人間みたいに身分制度はない。唯一この国の王様が国の代表として城に住んでいるけど、身分は特にないんだ。」
「そ、そうか。」
「ほら、着いた。降りて!」
「ここは?」
「俺達の職場、兵士団の屯所だ。」
大きな建物だな。
「さあ、座って。」
「お茶持って来たぞ。あと、スープとパンも。シオン腹減ってるんだろ?」
「う、うん。た、食べてもいいのか?」
「おぅ。全部食え!」
「すごい!パンがふわふわだ!」
「食べてから話しをしよう。」
「あ、ありがとう!!いただきます!!」
う、うめーー!!この世界で生まれてから初めてだ。柔らかいパンと具が沢山入ってるシチュー。
「ごちそうさまでした!!」
「腹一杯になったか?」
「うん!!」
「そうか、じゃあ次は傷の手当てと風呂だな!」
「準備できたぞ!」
「よし、シオンこっちだ。」
「コイン、着替えがいるだろ?俺家まで行って弟の服持ってくる。」
「ポンタ、頼む。さすがに俺達の着替えじゃ大きすぎるからな。」
「言葉が通じないってだけで、ここまで嫌うのは違うよな!」
「おぅ!なんとか仲良くする方法はないもんか?」
……確かに、俺達と言葉は違うけど、俺なら分かる。だって日本語だもんな。毎晩毎晩夢で見てたから日本語なら完璧だ!
ど、どうしよう。悪い狐と狸じゃなさそうだし、話しかけてみようかな。1人の時以外は、日本語使ってなかったから上手く話せるか?
どーせ、ここが何処かもわからないし、いつ死んでもおかしくない状況だったんだ。どーせ、死ぬなら日本語で会話してみたい!!
勇気を出せ!!俺!!!
「あっ、あの!!!」
「えっ??」
「ぅわっ!!」
「あ、あの俺の言葉わかりますか?通じてますか?」
「「…………………。」」
「俺、人間でシオンって言います。腹減って山で食べ物探しにきてて、えっと、そ、それで焚き火してたから、あの………その……。」
「…………あぁ悪い。ビックリしすぎて言葉が出なかった。」
「言葉の通じる人間がいるなんて思ってもみなかった。」
「俺達は、山のこちら側の国、アニマ国の兵士だ。俺は、狐人族のコインと狸人族の」
「俺が、ポンタだ。よろしくな。」
「はい、俺はシオン。」
「シオン、君について色々と聞きたい事があるから俺達と一緒にアニマ国まで来てくれないか?」
「は、はい。」
「大丈夫だ!何もしない。話しがしたいだけだから。」
「わかった。」
2人について来たけど、すげーなこの壁。山から見てもでっかいのがわかる。俺達のニーン国なんて王様がいる所くらいしか、こんな壁ないもんな。
あっ、もしかしたらここが王様がいる場所か?
山から出たけど、壁までかなりある。今日中に着けるのか?
「シオン、ここからは馬車で移動する。」
「わ、わかった。俺も乗っていいのか?」
「勿論だ。ここから入口までかなりあるからな。」
「ほら、荷物を貸せ。ここに座って。」
「う、うん。」
「よし、行くぞ。危ないから座ってろよ。」
ぅ…ぅわーーー!馬車なんて初めて乗った。歩くよりかなり早い!!
近くで見ると、この壁山よりもでかいんじゃないか?
「おい、シオンさっきから口が開きっぱなしだぞ。わはははは!」
「こ、こんなでっけー壁見たことないし、馬車も初めてだから、しょーがねーだろ!」
「あはははは、そんなに驚いてくれると、なんだか嬉しいな。」
「おー、ポンタ。どうだった?煙は見間違いだったか?」
「いや、ほら、この子だった。」
「に、人間か?」
「そうだ。」
「大丈夫なのか?」
「シオン、挨拶してやれよ。門番のベアルだ。」
「こ、こんにちは?」
「…………こんにちは。俺達の言葉がわかるのか?」
「わかる。」
「……………お、おぅ!」
「なっ?ビックリするだろ?」
「まさか俺達の言葉がわかる人間がいるなんてな。」
「わははは、俺達もビックリしてしばらく言葉が出なかった。通ってもいいか?」
「あぁ、勿論だ!俺は門番の熊人族ベアルだ。ようこそアニマ国へ!」
ぅわーー、街の中もかなりすごいな。お店もいっぱい並んでるし、みんな綺麗な服着てる。俺みたいなぼろぼろの継ぎはぎだらけの服着てるのは見当たらない。
「なぁコインさん。ここは、貴族とか金持ちが住む所か?」
「わははは、違うぜ。人間みたいに身分制度はない。唯一この国の王様が国の代表として城に住んでいるけど、身分は特にないんだ。」
「そ、そうか。」
「ほら、着いた。降りて!」
「ここは?」
「俺達の職場、兵士団の屯所だ。」
大きな建物だな。
「さあ、座って。」
「お茶持って来たぞ。あと、スープとパンも。シオン腹減ってるんだろ?」
「う、うん。た、食べてもいいのか?」
「おぅ。全部食え!」
「すごい!パンがふわふわだ!」
「食べてから話しをしよう。」
「あ、ありがとう!!いただきます!!」
う、うめーー!!この世界で生まれてから初めてだ。柔らかいパンと具が沢山入ってるシチュー。
「ごちそうさまでした!!」
「腹一杯になったか?」
「うん!!」
「そうか、じゃあ次は傷の手当てと風呂だな!」
「準備できたぞ!」
「よし、シオンこっちだ。」
「コイン、着替えがいるだろ?俺家まで行って弟の服持ってくる。」
「ポンタ、頼む。さすがに俺達の着替えじゃ大きすぎるからな。」
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