25 / 38
第13話 思っていた通り全員揃ったね~ノアの計画その2~ サーラ視点(1)
しおりを挟む
「どうなってるのっ!? なんなのよこの有様は!? なんなのよアンタはっ!!」
もうすぐもう一人来ると思うから、3人を連れてあっちが見つけやすい場所に移動しておこう――。ノアに従って王城の出入り口で待機していると、やって来たのは聖女のアリス様。
彼女は崩れ落ちている殿下達、ボロボロになっているお城、ノアを順に指さして、金切り声を上げた。
「オーギュスタン様あの告白はなんだったの!? どうしてお城がこんなことになってるの!? その化け物はなんなのよ!?」
「あ、アリス……。その喋り方は、いったい……。お、お前こそどうしてしまったんだ……!?」
「この紛い物聖女は、猫を被っていたみたいだね。ああいうことを平気で考える生き物だから、作戦の一環だったんだろうね」
「っ、そうよ!! それが何!? どうしようがわたしの勝手でしょ!! そんなことはどうでもいいから早く答えなさいよ!!」
明らかに異常事態が起きているのに命令口調で、どうみてもこの世の存在じゃないノアを睨みつける。アリス様は、悪い意味で大物だわ……。
「いいだろう、それじゃあボクが教えてあげよう。一度しか言わないから、よく聞くんだぞ?」
そうしてノアによる説明が始まり、
「なっ、なんなのよそれ!! 神界!? 神術!? 神獣!? 神の関係者がお返し!? なんでそんな化け物がアンタの傍にいるのよ!! なにアンタだけいい思いをしてるのよ!! 独りだけズルいわ!!」
全てを理解したアリス様は、今度は私を鋭く睨みつけ始めた。
ノアの正体と目的を知っても、こんな風に振る舞えるなんて。この方はただの『大物』じゃなくて、超が大量にくっつくレベルの大物だわ……。
「ずっと不相応な環境に耐えて、やっと相応しい力を手に入れたのに!! もっと私に相応しい場所に行こうとしていただけなのに!! どうして邪魔するのよ!! アンタだけ卑怯よ不公平よ!!」
「………………。ノア、どう返事をしたらいいのか分かんないよ。どうすれば、いいと思う?」
「サーラ、返事はボクに任せておいて。そろそろコイツに起きる異変の理由を、伝えておかなければならないしね」
これから、異変? ノアが、何かしてくれるのかな……? 不思議に思って首を傾げていたら、ぇ…………!?
「なっ、なんなのよぉこれぇえ!?」
突然アリス様の全身が純白の光を放ち始め、その光達はアリス様の身体を飛び出し空の向こうへと消えてしまったのだった。
い、今のは、なに……?
もうすぐもう一人来ると思うから、3人を連れてあっちが見つけやすい場所に移動しておこう――。ノアに従って王城の出入り口で待機していると、やって来たのは聖女のアリス様。
彼女は崩れ落ちている殿下達、ボロボロになっているお城、ノアを順に指さして、金切り声を上げた。
「オーギュスタン様あの告白はなんだったの!? どうしてお城がこんなことになってるの!? その化け物はなんなのよ!?」
「あ、アリス……。その喋り方は、いったい……。お、お前こそどうしてしまったんだ……!?」
「この紛い物聖女は、猫を被っていたみたいだね。ああいうことを平気で考える生き物だから、作戦の一環だったんだろうね」
「っ、そうよ!! それが何!? どうしようがわたしの勝手でしょ!! そんなことはどうでもいいから早く答えなさいよ!!」
明らかに異常事態が起きているのに命令口調で、どうみてもこの世の存在じゃないノアを睨みつける。アリス様は、悪い意味で大物だわ……。
「いいだろう、それじゃあボクが教えてあげよう。一度しか言わないから、よく聞くんだぞ?」
そうしてノアによる説明が始まり、
「なっ、なんなのよそれ!! 神界!? 神術!? 神獣!? 神の関係者がお返し!? なんでそんな化け物がアンタの傍にいるのよ!! なにアンタだけいい思いをしてるのよ!! 独りだけズルいわ!!」
全てを理解したアリス様は、今度は私を鋭く睨みつけ始めた。
ノアの正体と目的を知っても、こんな風に振る舞えるなんて。この方はただの『大物』じゃなくて、超が大量にくっつくレベルの大物だわ……。
「ずっと不相応な環境に耐えて、やっと相応しい力を手に入れたのに!! もっと私に相応しい場所に行こうとしていただけなのに!! どうして邪魔するのよ!! アンタだけ卑怯よ不公平よ!!」
「………………。ノア、どう返事をしたらいいのか分かんないよ。どうすれば、いいと思う?」
「サーラ、返事はボクに任せておいて。そろそろコイツに起きる異変の理由を、伝えておかなければならないしね」
これから、異変? ノアが、何かしてくれるのかな……? 不思議に思って首を傾げていたら、ぇ…………!?
「なっ、なんなのよぉこれぇえ!?」
突然アリス様の全身が純白の光を放ち始め、その光達はアリス様の身体を飛び出し空の向こうへと消えてしまったのだった。
い、今のは、なに……?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,636
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる