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第1話 嫌な再会 ジュリエット視点
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「カンタンお父様……!? マルゴーお母様……!? リノンエ……!?」
信じられません。だってお父様は現在51歳で、お母様は50歳、リノンエは26歳なんです。
全員一回り以上年齢が違って見えていて、当時の面影がまるでありません。
「そう言っているだろう!!」「そう言っているでしょう!!」「そう言っていますでしょうっ!!」
です、が……。全員がそう仰っていますし、よくよく見てみれば男性には左目の下と唇の真下にほくろがありました。
かつてお父様と呼んでいた人には同じ箇所に同じものがあり、今なお信じられませんが……。目の前にいる3人は、家族だった人達だったようです。
「どう、して……?」
外見に目がいってしまって失念してしまっていましたが、3人は貴族。お屋敷がありますし、拠点から遠く離れたこの地に越してくるはずがないんです。
いったい、なにが……?
「っ! お前のせいだ!!」「貴方のせいよ!」「アンタのせいですわ!」
「わたしのせい……? どういうことですか……? 説明してください」
「っっ、うるさい!! 黙れ!! お前達にする説明などないわ!!」
お父様だけではなく、お母様もリノンエも顔を真っ赤にして怒り出しました。どうやら、裏には相当なこと――それも、わたしには言いたくない理由があるようです。
「そんなことよりだ!! なぜお前達がここにいる!? 教えろ!!」
「……説明を求めて応じなかった人達に応える筋合いはございません」
「ふざけるな!! ソレとっ、どうやってあの計画を知ったのかは絶対に知らねばならんことだ!! 言え!! 吐け!! リーリス――」
「あの計画。それはもしかしなくても、僕の売買ですね?」
これ以上ジュリエットちゃんが相手をする必要はない、ここからは僕がするよ――。そんな小声が聞こえてきたあと、ガスパールくんが一歩前に出ました。
「ですが、よろしいのですか? その話題を追求すると、ご自身の罪が明るみになってしまいますよ?」
「「「っ!!」」」
「最終的には裏切られましたが、貴方は父の遺言を聞き入れてお屋敷に迎えてくださった。その恩と引き換えに、あの出来事は墓場まで持って行く所存です」
ガスパールくんは、こういう人でもある。良くしてもらった時期があるからと人身売買の件は公にするつもりはなく、わたしも彼の意思を尊重しています。
「過去の出来事は水に流しますし、今後関りを持つつもりも一切ありません。僕達と貴方がたは一面識もない赤の他人、そういうことでよろしくお願い致します」
「待て! まて――」
「しつこく近づいてくるようでしたら話は変わり、過去の行いを明るみに致します。それが嫌なら、金輪際話しかけてこないでくださいね。……失礼致します」
わたし自身も、ガスパールくんとまったく同じ気持ち。こんな人達と関わりたいという気持ちは微塵もなく、続いて会釈を行い玄関の扉を閉めたのでした。
「まさか、こんな形で再会するだなんて。世間は狭い、のかしら」
「そうみたいだね。ただ、なにも心配はいらないよ。君とニコの傍には、僕がいるから」
「そうね。頼りにしてるわ、ガスパールくん」
〇〇
「生意気だ……!! 元凶のくせに……!!」
扉の向こう側でそんなやり取りが行われている時、外ではそんな声が発せられており――
信じられません。だってお父様は現在51歳で、お母様は50歳、リノンエは26歳なんです。
全員一回り以上年齢が違って見えていて、当時の面影がまるでありません。
「そう言っているだろう!!」「そう言っているでしょう!!」「そう言っていますでしょうっ!!」
です、が……。全員がそう仰っていますし、よくよく見てみれば男性には左目の下と唇の真下にほくろがありました。
かつてお父様と呼んでいた人には同じ箇所に同じものがあり、今なお信じられませんが……。目の前にいる3人は、家族だった人達だったようです。
「どう、して……?」
外見に目がいってしまって失念してしまっていましたが、3人は貴族。お屋敷がありますし、拠点から遠く離れたこの地に越してくるはずがないんです。
いったい、なにが……?
「っ! お前のせいだ!!」「貴方のせいよ!」「アンタのせいですわ!」
「わたしのせい……? どういうことですか……? 説明してください」
「っっ、うるさい!! 黙れ!! お前達にする説明などないわ!!」
お父様だけではなく、お母様もリノンエも顔を真っ赤にして怒り出しました。どうやら、裏には相当なこと――それも、わたしには言いたくない理由があるようです。
「そんなことよりだ!! なぜお前達がここにいる!? 教えろ!!」
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「ふざけるな!! ソレとっ、どうやってあの計画を知ったのかは絶対に知らねばならんことだ!! 言え!! 吐け!! リーリス――」
「あの計画。それはもしかしなくても、僕の売買ですね?」
これ以上ジュリエットちゃんが相手をする必要はない、ここからは僕がするよ――。そんな小声が聞こえてきたあと、ガスパールくんが一歩前に出ました。
「ですが、よろしいのですか? その話題を追求すると、ご自身の罪が明るみになってしまいますよ?」
「「「っ!!」」」
「最終的には裏切られましたが、貴方は父の遺言を聞き入れてお屋敷に迎えてくださった。その恩と引き換えに、あの出来事は墓場まで持って行く所存です」
ガスパールくんは、こういう人でもある。良くしてもらった時期があるからと人身売買の件は公にするつもりはなく、わたしも彼の意思を尊重しています。
「過去の出来事は水に流しますし、今後関りを持つつもりも一切ありません。僕達と貴方がたは一面識もない赤の他人、そういうことでよろしくお願い致します」
「待て! まて――」
「しつこく近づいてくるようでしたら話は変わり、過去の行いを明るみに致します。それが嫌なら、金輪際話しかけてこないでくださいね。……失礼致します」
わたし自身も、ガスパールくんとまったく同じ気持ち。こんな人達と関わりたいという気持ちは微塵もなく、続いて会釈を行い玄関の扉を閉めたのでした。
「まさか、こんな形で再会するだなんて。世間は狭い、のかしら」
「そうみたいだね。ただ、なにも心配はいらないよ。君とニコの傍には、僕がいるから」
「そうね。頼りにしてるわ、ガスパールくん」
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「生意気だ……!! 元凶のくせに……!!」
扉の向こう側でそんなやり取りが行われている時、外ではそんな声が発せられており――
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