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第13話 目覚めたらそこは 俯瞰視点(4)

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「貴様らの都合で自らの命を盾とし、長き時によって育まれた情を利用して押し通そうとする。散々己に尽くしてきた者の形見を奪い、悪事に加担させる駒とする。お前達はなかなかにはしゃいだ・・・・・故、神はお怒りになられたんだ」
「た、たったそれくらいで!? そんなことでそこまで怒るだなんてっ、大げさだ!!」
「わたくし達は誰一人殺していないしっ、ほんのわずかも怪我をさせてもいませんのよ!? 理不尽ですわ!!」
「大げさ? 理不尽? そいつを決めるのは、お前達じゃない。それに――。言っておくがソレはかわいいものだぞ? 傷害や殺人を犯した輩は、別次元の苦痛を味わう事になるのだからな」

 煉獄と呼ばれる場所に堕ち、罪の重さに応じた罰を永久的に受ける。男はおまけとして事細かに・・・・その内容までもを伝え、それが終わると二人の顔面は蒼白になっていました。

「それに引き換えお前達は、箱庭の中で――よく知っている森とそっくりな環境・・・・・・・・・の中で、自給自足の生活を行うだけ。な? 随分とマシだろう?」
「そ、それは、そうだが……。自給自足なんて無理だ!」
「行ったことがないことなんて……。できませんわっ!」
「そうか、ならボーっと突っ立って二度目の死を待つといい。その身体も同じく、飲み食いしなければ死ぬからな」

 そうすればお前達の魂はリセットされ、やがて転生する――。よかったな、新たな人生をやり直せるぞ――。男はそう続けましたが、二人にとってその話はまったく良くはないものでした。

「そんなことは、できない……。い、いやだ……」
「自ら死へと向かう、だなんて……。できませんわ……」

『イーサン、アヴリーヌ、わたしは知っているのよ。貴方達が、そんなことをできる人間ではないということを)』

 かつてソフィアがそう感じていたように、二人に意図的な死を選べる度胸はありません。ですので、力なく首を振って拒否をしますが――


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