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池袋のバー『Waffenlos』
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それから30分後、ドアがカランコローンとなり走ってきたのか息を切らしている悠理が店内にかけこんで来た。
「ハァハァ、翼大丈夫・・・って寝てるのね。犯人逮捕できてひとまず少しの間だったら外出OKもらったからタクシー飛ばして来たんだけど。ちなみに、待ってもらってるから」
翼の横で仁王立ちになっている敦啓(ギョロ目だからリアル仁王に見える)は悠理を睨み
「悠理ちゃん、貴方でしょ!翼ちゃんに偶像崇拝や嫁みたいなことすり込ませたの。可愛い本音聞けたからいいけど、聞いてるこっちが辛くて苦しくて」
「わかってるわよ。翼が送ってきたメール見た瞬間、翼の初恋来たなって。ほら、これ」
悠理はメールを起動して、翼が初めてエイレンを見かけて気になってると書いたのを敦啓に見せる。
「静さんから快楽電車って言う都市伝説的な話を聞いてたみたいで、この感情って噂の快楽なのかって。翼がそいつに一目惚れしたって丸わかりじゃない。後ろで覗き見していた祐香里君なんか『今朝は赤飯炊きますね』って涙ぐんじゃって」
「祐香里君、オカン味溢れてるわ。そうね、普通は青春時代に誰しもが通るはずの初恋を『あのクズ』のせいでぶっ壊されちゃってそこから恋愛恐怖症をこじらせちゃったから」
「そっ。だから、偶像崇拝にして翼に辛い思いさせたくなかったのよ。そうしたら、まさかの相思相愛だったと言う私からしたら胸糞悪い展開になってたのよ。メールで翼が敦啓の店行くって見た時から嫌な予感はしてたわよ。あんたの店行くときは大体悩み事相談なんだから」
「それ以外でも気軽に来てほしいんだけどね。後で、それ以降の翼ちゃんのメール転送して。翼ちゃんの歩き出した恋愛感情を応援したいから」
「はいはい、分かりました。ついでにクソガキの写真も送るわ」
「翼ちゃんの一目惚れした相手気になってしょうがな・・・はぁっ!!可愛いじゃないの彼!?アイドル??うちのバイトに欲しい」
「琉惺君嫉妬で闇堕ちするわよ。会うのはまだまだ先にした方がいいわね。まあ、私はこの間会ってボッコボコにしたけど」
2人共結構大きな声でコントのようなお喋りしてるが翼は夢の中、たまにいびきをかいたり。
「ここでお喋り続けたら翼起きちゃうから連れて帰るわ」
「それがメインだから。じゃあね、悠理ちゃん」
翼を軽々と担いで待ってもらってるタクシーに向かおうとした悠理だがドアを開けて何かを思い出したらしく。
「これ言わないとまずい奴だったわ。来週内閣総辞職で選挙やるんだって。」
「えっ、と言う事は『あのクズ』出るって事?その内閣総辞職の情報のソースは?」
翼が飲んだグラスを片付けようとした敦啓は驚いてグラスをカウンターに落としてしまい氷がカウンターにばら撒かれた。
悠理はドヤ顔でスマホを敦啓に見せる。
「なら確かね。タクシー待たせちゃまずいわ、これで閉店。お疲れ様、じゃあね」
悠理は待たせたタクシーに翼と乗り翼の家に送る。
合鍵を持ってるので(ちなみに静と敦啓も合鍵を持ってる)鍵を開けてエイレンが帰ってきてないのを確認してちょっとしたおまじない付きのメモを残して鍵をかけてまた待たせたタクシーに乗り込み警視庁に戻った。(勿論、タクシーの運転手には待たせた分のプラスは支払っている)
「ハァハァ、翼大丈夫・・・って寝てるのね。犯人逮捕できてひとまず少しの間だったら外出OKもらったからタクシー飛ばして来たんだけど。ちなみに、待ってもらってるから」
翼の横で仁王立ちになっている敦啓(ギョロ目だからリアル仁王に見える)は悠理を睨み
「悠理ちゃん、貴方でしょ!翼ちゃんに偶像崇拝や嫁みたいなことすり込ませたの。可愛い本音聞けたからいいけど、聞いてるこっちが辛くて苦しくて」
「わかってるわよ。翼が送ってきたメール見た瞬間、翼の初恋来たなって。ほら、これ」
悠理はメールを起動して、翼が初めてエイレンを見かけて気になってると書いたのを敦啓に見せる。
「静さんから快楽電車って言う都市伝説的な話を聞いてたみたいで、この感情って噂の快楽なのかって。翼がそいつに一目惚れしたって丸わかりじゃない。後ろで覗き見していた祐香里君なんか『今朝は赤飯炊きますね』って涙ぐんじゃって」
「祐香里君、オカン味溢れてるわ。そうね、普通は青春時代に誰しもが通るはずの初恋を『あのクズ』のせいでぶっ壊されちゃってそこから恋愛恐怖症をこじらせちゃったから」
「そっ。だから、偶像崇拝にして翼に辛い思いさせたくなかったのよ。そうしたら、まさかの相思相愛だったと言う私からしたら胸糞悪い展開になってたのよ。メールで翼が敦啓の店行くって見た時から嫌な予感はしてたわよ。あんたの店行くときは大体悩み事相談なんだから」
「それ以外でも気軽に来てほしいんだけどね。後で、それ以降の翼ちゃんのメール転送して。翼ちゃんの歩き出した恋愛感情を応援したいから」
「はいはい、分かりました。ついでにクソガキの写真も送るわ」
「翼ちゃんの一目惚れした相手気になってしょうがな・・・はぁっ!!可愛いじゃないの彼!?アイドル??うちのバイトに欲しい」
「琉惺君嫉妬で闇堕ちするわよ。会うのはまだまだ先にした方がいいわね。まあ、私はこの間会ってボッコボコにしたけど」
2人共結構大きな声でコントのようなお喋りしてるが翼は夢の中、たまにいびきをかいたり。
「ここでお喋り続けたら翼起きちゃうから連れて帰るわ」
「それがメインだから。じゃあね、悠理ちゃん」
翼を軽々と担いで待ってもらってるタクシーに向かおうとした悠理だがドアを開けて何かを思い出したらしく。
「これ言わないとまずい奴だったわ。来週内閣総辞職で選挙やるんだって。」
「えっ、と言う事は『あのクズ』出るって事?その内閣総辞職の情報のソースは?」
翼が飲んだグラスを片付けようとした敦啓は驚いてグラスをカウンターに落としてしまい氷がカウンターにばら撒かれた。
悠理はドヤ顔でスマホを敦啓に見せる。
「なら確かね。タクシー待たせちゃまずいわ、これで閉店。お疲れ様、じゃあね」
悠理は待たせたタクシーに翼と乗り翼の家に送る。
合鍵を持ってるので(ちなみに静と敦啓も合鍵を持ってる)鍵を開けてエイレンが帰ってきてないのを確認してちょっとしたおまじない付きのメモを残して鍵をかけてまた待たせたタクシーに乗り込み警視庁に戻った。(勿論、タクシーの運転手には待たせた分のプラスは支払っている)
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