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Running horse light turns
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ここから翼のトラウマ回になるので胸糞悪くなる展開が続きます。
あの日は、程よい暑さで、セミも元気に鳴いていた。
「悠理ちゃん、遅いな。すぐに終わるって言ってたのに」
夕暮れも近づいてきて校舎は徐々にオレンジ色に染まってきている。
いつも通り私、田中翼は幼馴染みで腐れ縁で大親友の井戸田悠理を生徒会室前の廊下で待っていた。悠理は生徒会書記をやっており大体放課後は生徒会室にいるので、待ち合わせの時はいつも生徒会室前で待っている。
10分後生徒会室のドアが開いたので、悠理ちゃんだと動きだしたがそこに現れたのは1人の青年、生徒会長の椿原夏生だった。
当時流行ったイケメン学園ドラマの主人公の様にカッコいいうえに文武両道で父親は国会議員と天は彼に二物も三物も四物も与えたんではないかと女子がキャーキャー言っていたが、私はゆかりんキャーキャー言っていたので全く興味はなかった。
悠理ちゃん曰く、他人に仕事を押しつけて、ふんぞり返り、手柄は全部独り占めのクズ。
そんな生徒会長が生徒会室に来る事自体珍しいなと思っていたら、椿原夏生が私に気付いて微笑んで手を振った。
何でいきなりされるのかわからなかったので”ぺこり”と会釈したら、椿原夏生は何故か私をちろちろ見ながらブツブツ呟き始めた。
「普通の女子なら顔を赤らめるだろう」
「世の中の女全部俺に惚れるだろうな」
「コイツ俺に興味がないのか?」
「こう言った奴沼に嵌まらせると楽しいだろうな」
本能的に嫌な予感しかしないので脱兎の如く廊下を走りだした。
しかし、運動音痴の翼と非公式だが県記録保持者の椿原夏生とはウサギと亀。
すぐに羽交い締めにされ空き教室に連れて行かれて寄せてある机の列に投げ飛ばされた。
背中が痛いし唇も切れて血が出てる、口の中に鉄の味がして気持ち悪いが、なによりも気持ち悪いのは何でこんな状況に。
目の前で”ポキポキ”と指を鳴らす椿原夏生を睨みつける。
体は凄い痛いがその痛みが気を確かにさせる。
「気絶したら気絶したで楽だったけど、マグロを抱くのはつまらないからな。おいおい、睨むなよ、これから気持ちのいい事俺様直々にしてやるんだから有り難く思えよ」
「何やるんですか?大声だしますよ」
「はんっ!ここは端っこの部屋だから誰も気づきやしない。声出すんだったら別の声をたくさん出させてやるよ。それにそう言う態度の奴とヤった事ないから楽しみだな」
そう言うと、椿原夏生は私の胸倉を掴み何発も平手打ちしてから私の左手首を掴み右手セーラー服の胸元の布から下へ引き裂くと布がブチブチと切れる音が教室に響き渡る。
あの日は、程よい暑さで、セミも元気に鳴いていた。
「悠理ちゃん、遅いな。すぐに終わるって言ってたのに」
夕暮れも近づいてきて校舎は徐々にオレンジ色に染まってきている。
いつも通り私、田中翼は幼馴染みで腐れ縁で大親友の井戸田悠理を生徒会室前の廊下で待っていた。悠理は生徒会書記をやっており大体放課後は生徒会室にいるので、待ち合わせの時はいつも生徒会室前で待っている。
10分後生徒会室のドアが開いたので、悠理ちゃんだと動きだしたがそこに現れたのは1人の青年、生徒会長の椿原夏生だった。
当時流行ったイケメン学園ドラマの主人公の様にカッコいいうえに文武両道で父親は国会議員と天は彼に二物も三物も四物も与えたんではないかと女子がキャーキャー言っていたが、私はゆかりんキャーキャー言っていたので全く興味はなかった。
悠理ちゃん曰く、他人に仕事を押しつけて、ふんぞり返り、手柄は全部独り占めのクズ。
そんな生徒会長が生徒会室に来る事自体珍しいなと思っていたら、椿原夏生が私に気付いて微笑んで手を振った。
何でいきなりされるのかわからなかったので”ぺこり”と会釈したら、椿原夏生は何故か私をちろちろ見ながらブツブツ呟き始めた。
「普通の女子なら顔を赤らめるだろう」
「世の中の女全部俺に惚れるだろうな」
「コイツ俺に興味がないのか?」
「こう言った奴沼に嵌まらせると楽しいだろうな」
本能的に嫌な予感しかしないので脱兎の如く廊下を走りだした。
しかし、運動音痴の翼と非公式だが県記録保持者の椿原夏生とはウサギと亀。
すぐに羽交い締めにされ空き教室に連れて行かれて寄せてある机の列に投げ飛ばされた。
背中が痛いし唇も切れて血が出てる、口の中に鉄の味がして気持ち悪いが、なによりも気持ち悪いのは何でこんな状況に。
目の前で”ポキポキ”と指を鳴らす椿原夏生を睨みつける。
体は凄い痛いがその痛みが気を確かにさせる。
「気絶したら気絶したで楽だったけど、マグロを抱くのはつまらないからな。おいおい、睨むなよ、これから気持ちのいい事俺様直々にしてやるんだから有り難く思えよ」
「何やるんですか?大声だしますよ」
「はんっ!ここは端っこの部屋だから誰も気づきやしない。声出すんだったら別の声をたくさん出させてやるよ。それにそう言う態度の奴とヤった事ないから楽しみだな」
そう言うと、椿原夏生は私の胸倉を掴み何発も平手打ちしてから私の左手首を掴み右手セーラー服の胸元の布から下へ引き裂くと布がブチブチと切れる音が教室に響き渡る。
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