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晩餐会です
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陛下ご夫妻と第一王子ご夫妻との晩餐会が開かれた。
緊張で心の臓が口から飛び出しそうだ。
両手両足が同時に出ているような心地でやっとの事席につく。
殿下がエスコートしてくれなければ、足をもつれさせて無様に倒れこんでいた事だろう。
「アークス・フレッドベリー、楽にしなさい。」
陛下がおっしゃったが、ギクシャクと頭を下げるので精一杯だった。
「そなたはシャルムの伴侶となるもの。
同性の婚姻となり思うところはあろうが、飲み込んでくれ。」
シャルムは第二王子である殿下のお名前だ。
どう返答すべきか分からず、頭を下げたまま固まる。
「父上、わたしはアークスを好ましく思います。
同性ではありますが、良い家族となるでしょう。」
代わりに殿下が返答してくれたようだ。
「シャルム、良い伴侶を得たようだな。
そなたの幸福を願っておるぞ。」
陛下が満足そうに頷く。
この国では、誰もかれもが陛下の掌の上で踊らされているのだろう。
チリチリとした気持ちは胸の奥底に隠しておかなければと、改めて決意した。
緊張で心の臓が口から飛び出しそうだ。
両手両足が同時に出ているような心地でやっとの事席につく。
殿下がエスコートしてくれなければ、足をもつれさせて無様に倒れこんでいた事だろう。
「アークス・フレッドベリー、楽にしなさい。」
陛下がおっしゃったが、ギクシャクと頭を下げるので精一杯だった。
「そなたはシャルムの伴侶となるもの。
同性の婚姻となり思うところはあろうが、飲み込んでくれ。」
シャルムは第二王子である殿下のお名前だ。
どう返答すべきか分からず、頭を下げたまま固まる。
「父上、わたしはアークスを好ましく思います。
同性ではありますが、良い家族となるでしょう。」
代わりに殿下が返答してくれたようだ。
「シャルム、良い伴侶を得たようだな。
そなたの幸福を願っておるぞ。」
陛下が満足そうに頷く。
この国では、誰もかれもが陛下の掌の上で踊らされているのだろう。
チリチリとした気持ちは胸の奥底に隠しておかなければと、改めて決意した。
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