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収束?

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『グゥワアアアア、、!!』

ブランドンは、最期の断末魔をあげ、見る見る内に鱗で覆われ、そして、縮んで行った。

それはもう、何かの冗談だったかのように、小さな生き物がそこに存在しているだけだった。

『どう、なったんだ?
終わった、のか?』

マティアスさんが、気味悪そうにその生き物を見詰めて言った。

『これは、また。
この者は獣にもなれず、龍の下僕となったようですね。』

『龍の、逆鱗に触れたの?』

『そうね。
龍の逆鱗に触れたもの、神の加護を喪うという言い伝えがありますからね。』

『神の加護?』

マティアスさんは呆然と呟く。
あまりの展開に放心しているようですね。

『この生き物は、神の輪廻から外れたモノと伝えられているのです。
龍の逆鱗に触れると、輪廻から外れると。』

『その、神の輪廻から、外れると、どうなるんだ?』

『、、、さあ?』

お母さんの返事に、マティアスさんが戦慄しているようだった。
何だか、その位、恐ろしい事のような感じがしたのだ。

私も、マティアスさんにしがみついて、体を震わせる。

龍の逆鱗には触れたく無いものだ。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『で、こいつはどうすりゃ良いんだ?』

俺はみょうちきりんな生き物を指差す。

『そうですね。
もう、知能も何もない筈ですが、我が国で幽閉しておくとします。

納!!』

そう言うと、跡形も無く消えた。

さっき、光の玉を消した時も思ったが、とんでもない事をやってるんじゃないか?

少なくとも、俺はできないぞ!

『マティアスさん、終わったんでしょうか?』

ヒロが俺にしがみつきながら、聞いてくる。
今回の騒動は、これで収束したとして良いのか?

『チリカさん、これで終わったのか?』

ヒロを抱き締めながら、チリカに聞く。

『、、、多分、元凶は取り除きましたし、国宝も取り戻しましたしね。

後は、あなたたちの問題位でしょうか?』

『俺たちの、、?』

結婚の問題だろうか。

まあ、どんな障害があろうとも、俺たちが離れるという選択は無いがな!!






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