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竜騎士になったよ
魔剣ゲット
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「王家の武器庫は俺しか入れないからピアスより先にシンの武器を調達しよう」
王宮の武器庫の前で、走っていったエリアスが先に待っていた。
「武器のアテはあるのですか?エリアス」
フィリックスがエリアスに尋ねた。
広い倉庫の中は立派な武器でひしめいている。その奥にいくつも扉があり、頑丈そうな大きな鍵がついていた。エリアスはいくつも鍵のついたホルダーをジャラジャラ鳴らしている。
「まあな。ここのは一般の兵や騎士用のだからシンの見るものはないぞ…奥の部屋だ。竜騎士の遺品があるはず」
エリアスが奥の部屋へとずんずん歩いていって、俺を連れていった。
「エリアスまさか…」
フィリックスが青ざめる。何が?何があるの?
「この部屋にはな…」
ガチャ、と鍵を開けて開いたとたん、凄まじい冷気が俺たちを襲った。部屋の中は氷が張っていて冷凍庫のようだ。
その部屋の真ん中に一抱えするほどの銀の装飾された立派な箱がある。蓋が閉まっていて中身は見えない。
「これはドラゴンの爪から作った剣らしい。俺も見るのは初めてだ。これを持つものは冷気が扱えるという」
エリアスが箱を眺めながら言う。フィリックスがハッとして声を上げた。
「そうだな、冷気ならシンには飛び道具として大きな武器となるな!エリアス、素晴らしい考えです。ドラゴンの爪の剣が武器庫にあるというのは聞いたことがある、ここに入ってるのか…」
エリアスとフィリックスが目くばせをしてにっこり笑った。
あっ、言わんとしてることがわかっちゃった。
「ど、どうせ俺は小さいし手足も短いし、ラースもちっこいから、遠隔の魔法できる振れない魔剣しかないよな…ちっこいから…」
ぷーっと膨れて少し二人を睨むと、あ!という顔をしてエリアスとフィリックスが飛んでくる。
「あーもうそんな可愛い顔して俺を困らせるな…」
エリアスが俺の額にキスをする。
「膨れた顔もめちゃくちゃ可愛い」
フィリックスが俺の腰を抱いてつむじの辺りを頬擦りした。
もう!可愛い可愛い言ってるあたりがもう小さい扱いだろ?
「てか、寒…」
ここは冷凍庫だしな、エリアスもフィリックスも分厚いマントを羽織ってるけど俺にはないもん。フィリックスがささっとマントを外して俺を包み、エリアスが舌打ちしながら言った。
「このジェントルマンめ…早いわ」
ふわっ、とフィリックスの香水のいい匂いが身体中を包み込んでくる。
二人がかりでイケメンにちやほやされて悪い気はしないので機嫌は直してあげるけど…
三人でイチャイチャしていると、箱がガタッ !と揺れてゆっくりと自動的に蓋が開く。
ホラーじゃん!
俺はすごい勢いでビビってフィリックスとエリアスにしがみついた。二人とも硬直している。俺よりビビって動けないのかもしれない。
恐る恐る三人で箱を覗き込む。
「…ちっさ」
つい俺は言ってしまった。
そこにはドラゴンの手が入っていた。
ラースの手より小さい。全員その手を囲んで無言になった。
「魔剣ルーカス号…これが…このオーラはただもんじゃないな」
エリアスがそのドラゴンの手に感嘆したように言った。
「これが伝説の竜騎士ペア中最強と呼ばれた、ドラゴンルーカス号の手から作られた剣…」
フィリックスがその手を見つめて目を見張る。
「でもエリアス、これは今まで誰も使えないという話ですが…」
「そうなんだよ、誰が使おうとしても魔法が起動しないから誰も使えないんだ…伝説の竜騎士シンならいけるかと思ってさ」
「貴方も伝説の騎士でしょう?エリアス」
「俺はもう魔剣持ってるもん。ルーカス号、現役の時は最強の魔力で無敵のドラゴンだった伝説はたくさんあるのにな」
二人ともすごく感動してるけどね、これ魔剣?俺にはものすごく可愛いは虫類のおててにしか見えないよ?
これが伝説の最強ドラゴン?手首のあたりには華麗な装飾をした柄がついている。強そうというより可愛いおてて…。それって…。
つい思ったことを口にした。
「この手、可愛いよね、じゃあきっと可愛かったんだ、ルーカス号って。」
「「可愛い…?これが?」」
フィリックスとエリアスが怪訝な表情になる。
「え、このサイズだとドラゴンだった時もかなり可愛かったと思うよ?」
「伝説を知る限りは可愛いなんてもんじゃないぞ…冷酷で最強のドラゴンだ」
その時。
魔剣ルーカス号がぱあっ!と光り輝いた。部屋中にまばゆい光が溢れ出す。
突然、可愛い金色のドラゴンが脳裏に浮かぶ。
魔剣ルーカス号が俺の前にふわっと浮かんで近づいた。受けとるように手を差し出すと、俺の手のひらにそっと魔剣ルーカス号が抱かれるように納まってきた。
耳の奥に可愛いドラゴンの鳴き声が聞こえた気がした。
「可愛いね…ルーカス号…」
俺は魔剣ルーカス号の手の甲部分をそっと撫でた。
可愛いって言ってほしかったんだ。きっと、主の竜騎士からいつもそう言われて撫でられてたんだな。
最強の魔剣として使おうとする人間には、到底この剣は可愛くなんて見えないだろう。だから動かなかったんだ…。
「さすがシン…!シンが初めて起動させた!」
エリアスとフィリックスが驚愕の表情で俺を見る。いや、ずっとずっと、可愛いってだけ言ってほしかったんだよ…。
俺と一緒に来る?俺でいい?
俺は魔剣ルーカス号に心の中で聞くと、頭の奥で金色のドラゴンルーカス号が機嫌よく鳴いたような気がする。
そっか。一緒にいこう。
俺は魔剣ルーカス号をそっと胸に抱き締めた。
俺のラースをもっと褒めて撫でてあげなきゃ、とも、少し思った。
王宮の武器庫の前で、走っていったエリアスが先に待っていた。
「武器のアテはあるのですか?エリアス」
フィリックスがエリアスに尋ねた。
広い倉庫の中は立派な武器でひしめいている。その奥にいくつも扉があり、頑丈そうな大きな鍵がついていた。エリアスはいくつも鍵のついたホルダーをジャラジャラ鳴らしている。
「まあな。ここのは一般の兵や騎士用のだからシンの見るものはないぞ…奥の部屋だ。竜騎士の遺品があるはず」
エリアスが奥の部屋へとずんずん歩いていって、俺を連れていった。
「エリアスまさか…」
フィリックスが青ざめる。何が?何があるの?
「この部屋にはな…」
ガチャ、と鍵を開けて開いたとたん、凄まじい冷気が俺たちを襲った。部屋の中は氷が張っていて冷凍庫のようだ。
その部屋の真ん中に一抱えするほどの銀の装飾された立派な箱がある。蓋が閉まっていて中身は見えない。
「これはドラゴンの爪から作った剣らしい。俺も見るのは初めてだ。これを持つものは冷気が扱えるという」
エリアスが箱を眺めながら言う。フィリックスがハッとして声を上げた。
「そうだな、冷気ならシンには飛び道具として大きな武器となるな!エリアス、素晴らしい考えです。ドラゴンの爪の剣が武器庫にあるというのは聞いたことがある、ここに入ってるのか…」
エリアスとフィリックスが目くばせをしてにっこり笑った。
あっ、言わんとしてることがわかっちゃった。
「ど、どうせ俺は小さいし手足も短いし、ラースもちっこいから、遠隔の魔法できる振れない魔剣しかないよな…ちっこいから…」
ぷーっと膨れて少し二人を睨むと、あ!という顔をしてエリアスとフィリックスが飛んでくる。
「あーもうそんな可愛い顔して俺を困らせるな…」
エリアスが俺の額にキスをする。
「膨れた顔もめちゃくちゃ可愛い」
フィリックスが俺の腰を抱いてつむじの辺りを頬擦りした。
もう!可愛い可愛い言ってるあたりがもう小さい扱いだろ?
「てか、寒…」
ここは冷凍庫だしな、エリアスもフィリックスも分厚いマントを羽織ってるけど俺にはないもん。フィリックスがささっとマントを外して俺を包み、エリアスが舌打ちしながら言った。
「このジェントルマンめ…早いわ」
ふわっ、とフィリックスの香水のいい匂いが身体中を包み込んでくる。
二人がかりでイケメンにちやほやされて悪い気はしないので機嫌は直してあげるけど…
三人でイチャイチャしていると、箱がガタッ !と揺れてゆっくりと自動的に蓋が開く。
ホラーじゃん!
俺はすごい勢いでビビってフィリックスとエリアスにしがみついた。二人とも硬直している。俺よりビビって動けないのかもしれない。
恐る恐る三人で箱を覗き込む。
「…ちっさ」
つい俺は言ってしまった。
そこにはドラゴンの手が入っていた。
ラースの手より小さい。全員その手を囲んで無言になった。
「魔剣ルーカス号…これが…このオーラはただもんじゃないな」
エリアスがそのドラゴンの手に感嘆したように言った。
「これが伝説の竜騎士ペア中最強と呼ばれた、ドラゴンルーカス号の手から作られた剣…」
フィリックスがその手を見つめて目を見張る。
「でもエリアス、これは今まで誰も使えないという話ですが…」
「そうなんだよ、誰が使おうとしても魔法が起動しないから誰も使えないんだ…伝説の竜騎士シンならいけるかと思ってさ」
「貴方も伝説の騎士でしょう?エリアス」
「俺はもう魔剣持ってるもん。ルーカス号、現役の時は最強の魔力で無敵のドラゴンだった伝説はたくさんあるのにな」
二人ともすごく感動してるけどね、これ魔剣?俺にはものすごく可愛いは虫類のおててにしか見えないよ?
これが伝説の最強ドラゴン?手首のあたりには華麗な装飾をした柄がついている。強そうというより可愛いおてて…。それって…。
つい思ったことを口にした。
「この手、可愛いよね、じゃあきっと可愛かったんだ、ルーカス号って。」
「「可愛い…?これが?」」
フィリックスとエリアスが怪訝な表情になる。
「え、このサイズだとドラゴンだった時もかなり可愛かったと思うよ?」
「伝説を知る限りは可愛いなんてもんじゃないぞ…冷酷で最強のドラゴンだ」
その時。
魔剣ルーカス号がぱあっ!と光り輝いた。部屋中にまばゆい光が溢れ出す。
突然、可愛い金色のドラゴンが脳裏に浮かぶ。
魔剣ルーカス号が俺の前にふわっと浮かんで近づいた。受けとるように手を差し出すと、俺の手のひらにそっと魔剣ルーカス号が抱かれるように納まってきた。
耳の奥に可愛いドラゴンの鳴き声が聞こえた気がした。
「可愛いね…ルーカス号…」
俺は魔剣ルーカス号の手の甲部分をそっと撫でた。
可愛いって言ってほしかったんだ。きっと、主の竜騎士からいつもそう言われて撫でられてたんだな。
最強の魔剣として使おうとする人間には、到底この剣は可愛くなんて見えないだろう。だから動かなかったんだ…。
「さすがシン…!シンが初めて起動させた!」
エリアスとフィリックスが驚愕の表情で俺を見る。いや、ずっとずっと、可愛いってだけ言ってほしかったんだよ…。
俺と一緒に来る?俺でいい?
俺は魔剣ルーカス号に心の中で聞くと、頭の奥で金色のドラゴンルーカス号が機嫌よく鳴いたような気がする。
そっか。一緒にいこう。
俺は魔剣ルーカス号をそっと胸に抱き締めた。
俺のラースをもっと褒めて撫でてあげなきゃ、とも、少し思った。
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