異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました

あいえだ

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伝説のゆくえ

大発見

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三日後は半年に一度ある、王宮合同会議の日だ。

竜騎士団、騎士団、軍部、貴族院などが取り組みや課題、成果などを発表する大切な日。俺も準備に追われていた。

エリアスとフィリックスによると、俺がハーフドラゴンであることは絶対にバレてはいけないらしい。
災いを呼ぶとしか思われてないからだろうな、俺がいるがためにモンスターからあらぬ攻撃を受けてしまうため、貴族院あたりから突き上げをくらって国外追放になるかもしれないからだ。

俺は昨夜、陛下から呼び出しを受けた。バタバタしていたから久しぶりのお呼び。俺はどうやら周囲からは陛下の愛人として認知されているらしい。アンディ以外の騎士団員はそう思っているふしがあり、俺への嫌がらせもぱったり止んでいる。

「ん…っ」

陛下は俺から唇をゆっくり離した。優しいキスのあと、抱き締めてくれる。陛下はそれ以上は求めない。微笑んで俺の髪を撫で、いろんな出来事の話をしあうんだ。でも、優しい陛下には俺がハーフドラゴンだということはまだ告白できていなかった。

「竜騎士の仕事は順調か?」
「はい…。みんな、よくしてくれるし、ラースも成長しています」
「そうか…良かったな。竜騎士が国内の安全を守ってくれているから、民も平和に保たれている、感謝している」

陛下は黒髪を耳にかけると、おれの頬へ唇を寄せた。

「ありがとうございます」

俺はそれを軽く受けて笑いかけた。

うう、俺がいるからモンスターが襲撃してるなんて絶対にバレてはいけない…。

「では…そろそろ任務のため失礼します…」
「うん、また呼ぶ」

俺は会釈をすると陛下の部屋を後にした。王族のテリトリーであるこの棟を抜けると大きな廊下に出て、騎士団棟につながっている。廊下にの手前で、太い柱の台に座っている人たちがいた。

エリアスとフィリックスだ。俺に気づいて軽く手を上げた。

もしかして、待っててくれたのか…?

「どうしたの?こんなところで…?」
「いや、別に…」

エリアスがもごもごと口ごもる。フィリックスを見ると、不機嫌きわまりなかった。

「あぁ、俺は話し相手なだけだよ?紳士だからね陛下は…」
「どうせ俺は紳士じゃないからな…抱かないと安心できないもん」
「まあ、俺はエリアスと違ってだいぶ紳士だけど、シンに触れないとダメになるからなー…」
「うーわ、フィリックスに裏切られたわ…!」

エリアスが唇を尖らせて言った。拗ねてる。

「陛下のお召しに従った方が安全だとはわかってるが…複雑だ」

フィリックスが腕を組んでうつむき加減にそう言う。

俺はなんだか微笑ましくて顔がほころんだ。焼きもち焼いてくれてるんだ…。

「俺たちよりずっとかっこよくて、力もあって尊敬するお方がシンを気に入ってるんだからこんな不安なことはないんだよ」
「え?」

俺は驚いた。エリアス達も不安になんてなるんだ…俺はいつも不安だらけなのは俺の方だ。なんだか嬉しくなってしまった。

陛下の愛人だと認知されているから王宮の人目につくところでは決して二人はキスもしてこない。ドラゴン舎と、個人の部屋で愛し合ったりはするけど…。

「エリアス、こんなところにいたのか…フィリックスも、探したぞ」

騎士団長アンディが息を切らして走ってきた。

「遠方の僻地にいた兵から緊急要請があって騎士団が行ってきたんだ…大変だぞ」
「何があったんだ?」

「ものすごいものを発見した。来い!」

俺たちは急いでそこへ向かった。王宮の中にある医務棟。王族や王宮内の医療全てを担うところだ。

そこの集中治療室のベッドに横たわり、多くのチューブに繋がれて眠っている人。

昔の俺がフラッシュバックした。死ぬ前はこんなだったな、俺。

ガラス張りのその部屋を見たエリアスとフィリックスが凍りつくのを見た。エリアスの顔が蒼白になっていく。フィリックスも信じられないような表情をしていた。

「あの…?」

ここに眠っているのが誰かわからない俺はアンディたちを見た。薄めな色の赤髪、透き通るような肌。とても綺麗な人だ…。

「…ベン、だ…。まさかと思ったが…!」

アンディがぽそり、と俺に教えてくれた。

ベンって、ヘラクレス号の…?陛下の愛人だったベン?エリアスとも元恋人だったって…!

ハムザとトゥルキにやむをえずとはいえ、魔法に操られ死闘になって亡くなったと聞いている。

「間違いないか?エリアス…?」

蒼白になっているエリアスにアンディが尋ねると、エリアスはまだ茫然としている。

「どこにいた…?」
「南の辺境の火山の近くで発見された。陛下から賜った王家の紋章入りの短剣を持っていたからここまで連れてこられたが…特に大きな怪我はないが、意識が戻らん。」
「おそらくは本人だろうな…肩の黒子が目印だ」

ベンが生きていた。俺は不思議な気持ちで彼を見ていた。
































    
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