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異国での決意

★触ってほしい

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3ヶ月、ジュールと一緒にいて、キスは時々するけれど、愛情表現のように挨拶程度、彼は決して俺にはそれ以上触れてはこなかった。愛してる人がいるから。

同じベッドで寝てても、抱き締め合っていても。

でもその体温と逞しい胸が時々エリアスとフィリックスを思い出してしまって、胸が何度が疼いたのは確か。ジュールも唇を噛んで何度か自分を抑えていたのは知っていた。

やっと、この胸に甘えられると思ったら胸がときめいてしまって止まらない。自ら離れたくせに…。

フィリックスが俺を洗い終わって体をお互い綺麗に流して抱き上げた。そのまま浴槽に沈むと少しぬるめのお湯が体を満たしていった。フィリックスの肩に手を添えて首と肩にコテンと頭を乗せる。

「どした?甘えん坊だなシン…」
「ずっとこうしたかったんだもん…自分からそれを手放そうとしたんだけど…」
「もうその話はよそう。今こうやってちゃんと腕の中にいるんだから…謝るのもだめ」
「ん…フィリックス…」

俺はフィリックスを至近距離で見つめた。端正な顔立ちに紫の瞳、凛々しい眉と黒髪が艶かしく濡れている。

きゅん、と鼻が鳴るようなかぼそい子犬のような声を出してしまった俺に触発されたのか、ざばっと水音を立ててフィリックスが抱き締めた。耳たぶを甘噛みして囁く。

「好きだ、シン…」

そのままゆっくりと唇を重ねていく。俺はフィリックスの膝に跨がって首に手を廻し、上から何度も彼の唇に吸い付いた。俺から舌を入れてフィリックスを探し当てる。二人で激しく絡み合って、お互いを貪るような長いキスをしていた。時折漏れるフィリックスの吐息と声が余裕がないように見えるのは、それだけ俺に夢中になってくれてるってこと。

嬉しい。

「おー、盛り上がってんな」

全裸のエリアスが入ってきた。相変わらず細マッチョだけど鳩胸なのか胸板が逞しい。いわゆる雄っぱい持ちの彼はシャワーの蛇口を捻ると勢いよく浴び始める。

濡れた髪をオールバックにして頭からお湯を浴びるその姿がセクシーだ。

「こら、よそ見すんなよ…シン」

フィリックスが唇の上で囁いてきて、俺の下唇を軽く噛んだ。そして両手のひらで俺の尻の双丘を掴んで揉む。右手の人差し指がとうとう俺の孔につっぷりと入ってきた。

「ぁ!ぁぁ…んっ…」

グニグニと押し込まれた指が俺の孔を広げていく。そこに魔法が少しかけられたような気がする。相変わらずこの世界の魔法が使える人たちは魔力の使い方間違ってんなと思いつつも、俺は熱い息を吐いた。

奥のある部分に当たった俺はびくりと体を震わせてわなないた。フィリックスの口許がニヤリと緩み、そこを重点的に攻め始める。

俺が快楽に身をよじって震える度に、ぴちゃぴちゃと浴槽のお湯が跳ねるような音がする。

「ぅ、あっ…あん…!っ…ンッ…!く!」

声を、我慢しようとして指を噛むと、フィリックスがその手を制した。

体を洗い終えたエリアスが浴槽の階段を下りて入ってきた。膝をついて背後に来ると、俺の腰に手を廻す。

「フィリックス…どうする?お前が先に抱くか?」
「そうですね…俺もこんなシンに限界ですから」

クスリとフィリックスが笑い、俺から指を抜くと立ち上がった。
エリアスは俺を抱いて浴槽の縁に腰かける。縁は浴室の床と同じ高さで、そこに胡座をかいて俺の頭を膝に乗せた。俺は浴槽に足だけお湯に浸かった状態で縁と床に寝転がされ、エリアスの膝枕状態だ。

フィリックスが俺の両足に手をかけた。一気に広げられてあられもない格好になる。フィリックスを見ると愛おしげに俺を見下ろしている。そのまま視線を下にスライドさせるとそこには…フィリックスの立派な聖剣が俺を突き刺そうと狙いを定めている。

うわああ。二人に見られてとか今までなかったよね!?俺の顔を見下ろすエリアスに気づいて真っ赤になってしまった。ガン見されてる…!

「おー…めっちゃ可愛い…」

優しい指で、汗ばむ俺の額を撫でて髪を整えてくれる。俺の両腿を抱えたフィリックスの先があてがわれたとたん、ものすごい圧力で俺の中が押し拡げられて息が止まる。すぐに擦られる快感に思わず声が出た。

「あ…アアっ…!」

首と背中がのけ反ってなにかを掴もうと手が探す。エリアスが両手を握ってくれた。

「…シン…もっと可愛い声が聞きたい…。フィリックス、よろしく」

え…頼む?へ?

「了解~」

フィリックスが俺の尻を少しかけられたような持ち上げた。

は?

いきなり奥まで貫かれた俺は声を上げて喘いだ。
なにこれお仕置き?

「あん!っ…お…お仕置きなの…??!ねっ…え、エリアスぅあああっ!」

フィリックスの容赦ない攻めに俺は揺さぶられてゴリゴリに突かれていく。

「うんお仕置き…」

ペロッと白状したエリアスの言葉に俺の目が見開かれる。

「今夜は覚悟しろよ、シン」

エリアスが首を屈めて俺の唇に逆さまにキスをした。




































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