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異国での決意
エリアスんちで
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この国の近くにあるエリアスんちの別荘で俺はラースと再会。
当然、ラースはめっちゃ怒っているだろうな…恐々エリアスの家の建物にある大きなドラゴン用の施設に向かった。
なんか物音がする…。不意にエリアスが俺の手を掴んだ。
「?」
「行くの後にするか…?」
不思議そうにエリアスを見上げると、彼は罰がわるそうに建物を見つめた。
へ?なんで?
「うーん…今は…やめとくか?」
フィリックスもそう呟く。なんなの?
その時、ラースの悲鳴に近い声がした。
「え、なに?ラース…?」
俺は無意識に建物に向かって走り出した。ラースになんかあったの!?心配だ。
観音開きの建物のドアに手をかけて開く。外が明るいだけに薄暗くて中がよくわからない。
ドラゴンのうめき声がした。ラースの声も。
「っ…!?」
俺は目が慣れて、目の前で起こっていることに気づいて固まった。
そっとドアを閉め、少し離れて立っているエリアスとフィリックスの元に戻る。
「…な、後にしよって言ったのわかった?」
「ぅん…」
エリアスが俺の手を引いて胸に抱き寄せた。フィリックスが髪を撫でてよしよししてくれる。
「ラース、愛されてんだな…カイザーとオリオンに」
ぽそっと呟いた俺にエリアスが腕を廻して抱き締めた。
「俺たちと同じだよ…ヘラクレス号はアンディと陛下のドラゴンになったんだ、たまに会いに来るけど、ラースはオリオン号と俺のカイザー号が離さない」
「ラース、ずっとモテ期…」
「…だな、あと、気づいたか?」
エリアスの問いかけに俺はまた頷いた。
ラースは幼生ではなく、とても美しい成体に変化していた。長いたてがみが固い鱗に覆われたヒレに変わり、角も増えている。美しさが増して一層妖艶になっていた。
俺のラースが、あんな綺麗な大人のドラゴンになっていたなんて。嬉しいような、照れ臭いような…。
「あんな美しいドラゴン、そうそういないぞ。シンはそんなラースに乗ったハンターになればすぐに有名になるぞ」
「ハンターか…こんなマスターじゃダメだからもっと強くなりたいな…」
「なれるよ」
俺の呟きにフィリックスが青い髪をくしゃくしゃとかき回すように撫でた。
「うん…」
俺は小さく頷いた。世界中を駆け回り、魔物を狩ったり遺物を取りにいく稼業。その世界的トップクラスのエリアスの実家でハンターとして働くにはそれ相当の実力が必要だ。俺は到底そこへたどり着いてはいない。
「ショボいマスターじゃ、ラースに悪いもんな…」
俺はエリアスのシャツをきゅっと掴むと顔を埋めた。緑のドラゴン、ジュールが魔法の稽古をつけてくれるという申し出は厚かましく受けた。これから時折異次元の狭間で特訓を受けることになっている。
何でドラゴンの血が入っているのに俺は弱いんだろう…。きっと遺伝しなかったんだ。
うじうじしながらエリアスとフィリックスによしよしされていたら、急にドラゴンの建物のドアが勢いよく開いた。
ラースが息を切らせて走ってくる。その前にやってたことだけに、それは何の息切れかちょっと判別つけがたいんだけど、俺めがけて猛ダッシュで一直線に走ってきた。
お?おおお?
ラースが近づいてくるけど、大きさがおかしくない?
前より何まわりも大きくないか?さすがにカイザー号やオリオン号よりはかなり小さいけど、俺の知ってるラースより遥かに大きい。
「シン!!!!!!」
べそべそと泣きながらラースが俺に抱きついて引き倒した。
死ぬ死ぬ!圧死するから!
ぐすぐすと泣きながらラースが俺に頬擦りをする。
この反応は予期してなかった…。怒られると思ってたから、言い訳とかどう言ったらいいかとか考えてたけれど、出てきたのは、
「ごめん…」
しかない。
「戻ってきてくれてよかった…!シンがいないとダメ!うええええん!」
うっわこんなラース初めて見るわ。いつも一歩俺の先をいっていると思っていたラースがこんなに俺に泣きべそをかいてる。ラースの胸に頬を寄せておもいっきり抱き締めた。
俺のたった一人の相棒、大好きな俺のドラゴン。
「もう、どこにも、いかないでっ…約束…!」
ひくひくとしゃくりあげながらラースが俺の顔を覗き込んだ。深い蒼の瞳がとても美しくて吸い込まれそうだ。
「うん、ずっとそばにいる、そばにいてな?」
「当たり前だろ!?もう!俺はシンのドラゴンなんだからね!もう…ひっく…」
また泣きはじめたラースをポンポンと叩いて慰めているうちに俺まで泣けてきた。
ぎゅっと首を抱き締めると、ぬるっとした感触。見ると項に咬み痕があって血が滲んでいた…これ、情事の後だよな…。ガードするために首輪してあげよう…。確かラース雄だよな…?俺は恐らくラースの子どもを抱くことはできなさそうだ。…俺もか。
「感動の再会はまあこれくらいだ、今日は行くところがある。ちょっと遠いから旅支度を整えてくれ」
エリアスが満足げに笑いながらそう言って建物の中に入っていく。
「どこ行くの?フィリックス」
俺が尋ねると、フィリックスはクスッと笑って、
「お楽しみ」
とだけ言って、俺の肩を抱いた。
当然、ラースはめっちゃ怒っているだろうな…恐々エリアスの家の建物にある大きなドラゴン用の施設に向かった。
なんか物音がする…。不意にエリアスが俺の手を掴んだ。
「?」
「行くの後にするか…?」
不思議そうにエリアスを見上げると、彼は罰がわるそうに建物を見つめた。
へ?なんで?
「うーん…今は…やめとくか?」
フィリックスもそう呟く。なんなの?
その時、ラースの悲鳴に近い声がした。
「え、なに?ラース…?」
俺は無意識に建物に向かって走り出した。ラースになんかあったの!?心配だ。
観音開きの建物のドアに手をかけて開く。外が明るいだけに薄暗くて中がよくわからない。
ドラゴンのうめき声がした。ラースの声も。
「っ…!?」
俺は目が慣れて、目の前で起こっていることに気づいて固まった。
そっとドアを閉め、少し離れて立っているエリアスとフィリックスの元に戻る。
「…な、後にしよって言ったのわかった?」
「ぅん…」
エリアスが俺の手を引いて胸に抱き寄せた。フィリックスが髪を撫でてよしよししてくれる。
「ラース、愛されてんだな…カイザーとオリオンに」
ぽそっと呟いた俺にエリアスが腕を廻して抱き締めた。
「俺たちと同じだよ…ヘラクレス号はアンディと陛下のドラゴンになったんだ、たまに会いに来るけど、ラースはオリオン号と俺のカイザー号が離さない」
「ラース、ずっとモテ期…」
「…だな、あと、気づいたか?」
エリアスの問いかけに俺はまた頷いた。
ラースは幼生ではなく、とても美しい成体に変化していた。長いたてがみが固い鱗に覆われたヒレに変わり、角も増えている。美しさが増して一層妖艶になっていた。
俺のラースが、あんな綺麗な大人のドラゴンになっていたなんて。嬉しいような、照れ臭いような…。
「あんな美しいドラゴン、そうそういないぞ。シンはそんなラースに乗ったハンターになればすぐに有名になるぞ」
「ハンターか…こんなマスターじゃダメだからもっと強くなりたいな…」
「なれるよ」
俺の呟きにフィリックスが青い髪をくしゃくしゃとかき回すように撫でた。
「うん…」
俺は小さく頷いた。世界中を駆け回り、魔物を狩ったり遺物を取りにいく稼業。その世界的トップクラスのエリアスの実家でハンターとして働くにはそれ相当の実力が必要だ。俺は到底そこへたどり着いてはいない。
「ショボいマスターじゃ、ラースに悪いもんな…」
俺はエリアスのシャツをきゅっと掴むと顔を埋めた。緑のドラゴン、ジュールが魔法の稽古をつけてくれるという申し出は厚かましく受けた。これから時折異次元の狭間で特訓を受けることになっている。
何でドラゴンの血が入っているのに俺は弱いんだろう…。きっと遺伝しなかったんだ。
うじうじしながらエリアスとフィリックスによしよしされていたら、急にドラゴンの建物のドアが勢いよく開いた。
ラースが息を切らせて走ってくる。その前にやってたことだけに、それは何の息切れかちょっと判別つけがたいんだけど、俺めがけて猛ダッシュで一直線に走ってきた。
お?おおお?
ラースが近づいてくるけど、大きさがおかしくない?
前より何まわりも大きくないか?さすがにカイザー号やオリオン号よりはかなり小さいけど、俺の知ってるラースより遥かに大きい。
「シン!!!!!!」
べそべそと泣きながらラースが俺に抱きついて引き倒した。
死ぬ死ぬ!圧死するから!
ぐすぐすと泣きながらラースが俺に頬擦りをする。
この反応は予期してなかった…。怒られると思ってたから、言い訳とかどう言ったらいいかとか考えてたけれど、出てきたのは、
「ごめん…」
しかない。
「戻ってきてくれてよかった…!シンがいないとダメ!うええええん!」
うっわこんなラース初めて見るわ。いつも一歩俺の先をいっていると思っていたラースがこんなに俺に泣きべそをかいてる。ラースの胸に頬を寄せておもいっきり抱き締めた。
俺のたった一人の相棒、大好きな俺のドラゴン。
「もう、どこにも、いかないでっ…約束…!」
ひくひくとしゃくりあげながらラースが俺の顔を覗き込んだ。深い蒼の瞳がとても美しくて吸い込まれそうだ。
「うん、ずっとそばにいる、そばにいてな?」
「当たり前だろ!?もう!俺はシンのドラゴンなんだからね!もう…ひっく…」
また泣きはじめたラースをポンポンと叩いて慰めているうちに俺まで泣けてきた。
ぎゅっと首を抱き締めると、ぬるっとした感触。見ると項に咬み痕があって血が滲んでいた…これ、情事の後だよな…。ガードするために首輪してあげよう…。確かラース雄だよな…?俺は恐らくラースの子どもを抱くことはできなさそうだ。…俺もか。
「感動の再会はまあこれくらいだ、今日は行くところがある。ちょっと遠いから旅支度を整えてくれ」
エリアスが満足げに笑いながらそう言って建物の中に入っていく。
「どこ行くの?フィリックス」
俺が尋ねると、フィリックスはクスッと笑って、
「お楽しみ」
とだけ言って、俺の肩を抱いた。
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