103 / 113
異国での決意
エリアスんちで
しおりを挟む
この国の近くにあるエリアスんちの別荘で俺はラースと再会。
当然、ラースはめっちゃ怒っているだろうな…恐々エリアスの家の建物にある大きなドラゴン用の施設に向かった。
なんか物音がする…。不意にエリアスが俺の手を掴んだ。
「?」
「行くの後にするか…?」
不思議そうにエリアスを見上げると、彼は罰がわるそうに建物を見つめた。
へ?なんで?
「うーん…今は…やめとくか?」
フィリックスもそう呟く。なんなの?
その時、ラースの悲鳴に近い声がした。
「え、なに?ラース…?」
俺は無意識に建物に向かって走り出した。ラースになんかあったの!?心配だ。
観音開きの建物のドアに手をかけて開く。外が明るいだけに薄暗くて中がよくわからない。
ドラゴンのうめき声がした。ラースの声も。
「っ…!?」
俺は目が慣れて、目の前で起こっていることに気づいて固まった。
そっとドアを閉め、少し離れて立っているエリアスとフィリックスの元に戻る。
「…な、後にしよって言ったのわかった?」
「ぅん…」
エリアスが俺の手を引いて胸に抱き寄せた。フィリックスが髪を撫でてよしよししてくれる。
「ラース、愛されてんだな…カイザーとオリオンに」
ぽそっと呟いた俺にエリアスが腕を廻して抱き締めた。
「俺たちと同じだよ…ヘラクレス号はアンディと陛下のドラゴンになったんだ、たまに会いに来るけど、ラースはオリオン号と俺のカイザー号が離さない」
「ラース、ずっとモテ期…」
「…だな、あと、気づいたか?」
エリアスの問いかけに俺はまた頷いた。
ラースは幼生ではなく、とても美しい成体に変化していた。長いたてがみが固い鱗に覆われたヒレに変わり、角も増えている。美しさが増して一層妖艶になっていた。
俺のラースが、あんな綺麗な大人のドラゴンになっていたなんて。嬉しいような、照れ臭いような…。
「あんな美しいドラゴン、そうそういないぞ。シンはそんなラースに乗ったハンターになればすぐに有名になるぞ」
「ハンターか…こんなマスターじゃダメだからもっと強くなりたいな…」
「なれるよ」
俺の呟きにフィリックスが青い髪をくしゃくしゃとかき回すように撫でた。
「うん…」
俺は小さく頷いた。世界中を駆け回り、魔物を狩ったり遺物を取りにいく稼業。その世界的トップクラスのエリアスの実家でハンターとして働くにはそれ相当の実力が必要だ。俺は到底そこへたどり着いてはいない。
「ショボいマスターじゃ、ラースに悪いもんな…」
俺はエリアスのシャツをきゅっと掴むと顔を埋めた。緑のドラゴン、ジュールが魔法の稽古をつけてくれるという申し出は厚かましく受けた。これから時折異次元の狭間で特訓を受けることになっている。
何でドラゴンの血が入っているのに俺は弱いんだろう…。きっと遺伝しなかったんだ。
うじうじしながらエリアスとフィリックスによしよしされていたら、急にドラゴンの建物のドアが勢いよく開いた。
ラースが息を切らせて走ってくる。その前にやってたことだけに、それは何の息切れかちょっと判別つけがたいんだけど、俺めがけて猛ダッシュで一直線に走ってきた。
お?おおお?
ラースが近づいてくるけど、大きさがおかしくない?
前より何まわりも大きくないか?さすがにカイザー号やオリオン号よりはかなり小さいけど、俺の知ってるラースより遥かに大きい。
「シン!!!!!!」
べそべそと泣きながらラースが俺に抱きついて引き倒した。
死ぬ死ぬ!圧死するから!
ぐすぐすと泣きながらラースが俺に頬擦りをする。
この反応は予期してなかった…。怒られると思ってたから、言い訳とかどう言ったらいいかとか考えてたけれど、出てきたのは、
「ごめん…」
しかない。
「戻ってきてくれてよかった…!シンがいないとダメ!うええええん!」
うっわこんなラース初めて見るわ。いつも一歩俺の先をいっていると思っていたラースがこんなに俺に泣きべそをかいてる。ラースの胸に頬を寄せておもいっきり抱き締めた。
俺のたった一人の相棒、大好きな俺のドラゴン。
「もう、どこにも、いかないでっ…約束…!」
ひくひくとしゃくりあげながらラースが俺の顔を覗き込んだ。深い蒼の瞳がとても美しくて吸い込まれそうだ。
「うん、ずっとそばにいる、そばにいてな?」
「当たり前だろ!?もう!俺はシンのドラゴンなんだからね!もう…ひっく…」
また泣きはじめたラースをポンポンと叩いて慰めているうちに俺まで泣けてきた。
ぎゅっと首を抱き締めると、ぬるっとした感触。見ると項に咬み痕があって血が滲んでいた…これ、情事の後だよな…。ガードするために首輪してあげよう…。確かラース雄だよな…?俺は恐らくラースの子どもを抱くことはできなさそうだ。…俺もか。
「感動の再会はまあこれくらいだ、今日は行くところがある。ちょっと遠いから旅支度を整えてくれ」
エリアスが満足げに笑いながらそう言って建物の中に入っていく。
「どこ行くの?フィリックス」
俺が尋ねると、フィリックスはクスッと笑って、
「お楽しみ」
とだけ言って、俺の肩を抱いた。
当然、ラースはめっちゃ怒っているだろうな…恐々エリアスの家の建物にある大きなドラゴン用の施設に向かった。
なんか物音がする…。不意にエリアスが俺の手を掴んだ。
「?」
「行くの後にするか…?」
不思議そうにエリアスを見上げると、彼は罰がわるそうに建物を見つめた。
へ?なんで?
「うーん…今は…やめとくか?」
フィリックスもそう呟く。なんなの?
その時、ラースの悲鳴に近い声がした。
「え、なに?ラース…?」
俺は無意識に建物に向かって走り出した。ラースになんかあったの!?心配だ。
観音開きの建物のドアに手をかけて開く。外が明るいだけに薄暗くて中がよくわからない。
ドラゴンのうめき声がした。ラースの声も。
「っ…!?」
俺は目が慣れて、目の前で起こっていることに気づいて固まった。
そっとドアを閉め、少し離れて立っているエリアスとフィリックスの元に戻る。
「…な、後にしよって言ったのわかった?」
「ぅん…」
エリアスが俺の手を引いて胸に抱き寄せた。フィリックスが髪を撫でてよしよししてくれる。
「ラース、愛されてんだな…カイザーとオリオンに」
ぽそっと呟いた俺にエリアスが腕を廻して抱き締めた。
「俺たちと同じだよ…ヘラクレス号はアンディと陛下のドラゴンになったんだ、たまに会いに来るけど、ラースはオリオン号と俺のカイザー号が離さない」
「ラース、ずっとモテ期…」
「…だな、あと、気づいたか?」
エリアスの問いかけに俺はまた頷いた。
ラースは幼生ではなく、とても美しい成体に変化していた。長いたてがみが固い鱗に覆われたヒレに変わり、角も増えている。美しさが増して一層妖艶になっていた。
俺のラースが、あんな綺麗な大人のドラゴンになっていたなんて。嬉しいような、照れ臭いような…。
「あんな美しいドラゴン、そうそういないぞ。シンはそんなラースに乗ったハンターになればすぐに有名になるぞ」
「ハンターか…こんなマスターじゃダメだからもっと強くなりたいな…」
「なれるよ」
俺の呟きにフィリックスが青い髪をくしゃくしゃとかき回すように撫でた。
「うん…」
俺は小さく頷いた。世界中を駆け回り、魔物を狩ったり遺物を取りにいく稼業。その世界的トップクラスのエリアスの実家でハンターとして働くにはそれ相当の実力が必要だ。俺は到底そこへたどり着いてはいない。
「ショボいマスターじゃ、ラースに悪いもんな…」
俺はエリアスのシャツをきゅっと掴むと顔を埋めた。緑のドラゴン、ジュールが魔法の稽古をつけてくれるという申し出は厚かましく受けた。これから時折異次元の狭間で特訓を受けることになっている。
何でドラゴンの血が入っているのに俺は弱いんだろう…。きっと遺伝しなかったんだ。
うじうじしながらエリアスとフィリックスによしよしされていたら、急にドラゴンの建物のドアが勢いよく開いた。
ラースが息を切らせて走ってくる。その前にやってたことだけに、それは何の息切れかちょっと判別つけがたいんだけど、俺めがけて猛ダッシュで一直線に走ってきた。
お?おおお?
ラースが近づいてくるけど、大きさがおかしくない?
前より何まわりも大きくないか?さすがにカイザー号やオリオン号よりはかなり小さいけど、俺の知ってるラースより遥かに大きい。
「シン!!!!!!」
べそべそと泣きながらラースが俺に抱きついて引き倒した。
死ぬ死ぬ!圧死するから!
ぐすぐすと泣きながらラースが俺に頬擦りをする。
この反応は予期してなかった…。怒られると思ってたから、言い訳とかどう言ったらいいかとか考えてたけれど、出てきたのは、
「ごめん…」
しかない。
「戻ってきてくれてよかった…!シンがいないとダメ!うええええん!」
うっわこんなラース初めて見るわ。いつも一歩俺の先をいっていると思っていたラースがこんなに俺に泣きべそをかいてる。ラースの胸に頬を寄せておもいっきり抱き締めた。
俺のたった一人の相棒、大好きな俺のドラゴン。
「もう、どこにも、いかないでっ…約束…!」
ひくひくとしゃくりあげながらラースが俺の顔を覗き込んだ。深い蒼の瞳がとても美しくて吸い込まれそうだ。
「うん、ずっとそばにいる、そばにいてな?」
「当たり前だろ!?もう!俺はシンのドラゴンなんだからね!もう…ひっく…」
また泣きはじめたラースをポンポンと叩いて慰めているうちに俺まで泣けてきた。
ぎゅっと首を抱き締めると、ぬるっとした感触。見ると項に咬み痕があって血が滲んでいた…これ、情事の後だよな…。ガードするために首輪してあげよう…。確かラース雄だよな…?俺は恐らくラースの子どもを抱くことはできなさそうだ。…俺もか。
「感動の再会はまあこれくらいだ、今日は行くところがある。ちょっと遠いから旅支度を整えてくれ」
エリアスが満足げに笑いながらそう言って建物の中に入っていく。
「どこ行くの?フィリックス」
俺が尋ねると、フィリックスはクスッと笑って、
「お楽しみ」
とだけ言って、俺の肩を抱いた。
42
あなたにおすすめの小説
冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない
北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。
ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。
四歳である今はまだ従者ではない。
死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった??
十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。
こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう!
そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!?
クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【Amazonベストセラー入りしました】僕の処刑はいつですか?欲しがり義弟に王位を追われ身代わりの花嫁になったら溺愛王が待っていました。
美咲アリス
BL
「国王陛下!僕は偽者の花嫁です!どうぞ、どうぞ僕を、処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(笑)」意地悪な義母の策略で義弟の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王子のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?(Amazonベストセラー入りしました。1位。1/24,2024)
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
王様お許しください
nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。
気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。
性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
