あたし、スライム。初めての恋をしました

真弓りの

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効率のいい能力の上がり方

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しゃがんであたしを目線まで摘まみ上げたジョットさんが「スラ、頑張ろう」って言ってくれて、あたしのヤル気はさらに急上昇する。

うん、あたし頑張るよ!


「じゃあ僕は取り敢えずは水鉄砲の特訓かな」

「うふふ、スラちゃん強化計画って事ね。そうね、私達も強くならなきゃだけど、スラちゃんだって強くなりたいんだものね」


アルマさんとリーナさんの言葉にも、全力同意だ。

そうだとも!あたしは、頑張って頑張って、強くなるんだ!

ジョットさんに摘ままれたまま、あたしは気合のパンチを繰り出した。


「分かった分かった、すごいヤル気なのは分かったから」


苦笑しながら、アルマさんが手を差し伸べてくれる。あたしは勢いをつけて体を揺らし、ジョットさんの手を飛び出してアルマさんの手のひらに飛び乗った。

うん、やっぱり。

ジョットさんの手は指先まで硬くて力強いけど、アルマさんの手は少し骨ばってて、でも柔らかいんだよね。

うきうきする気持ちでアルマさんの手のひらの上でプルプルしてたら、アルマさんが急に真面目な顔で覗き込んできた。


「ヤル気なのはいいけど、せっかくやるなら効果が高まるようにやらなきゃね」


あ、あれだ。

あの、強さを見る瞳。

眼鏡の奥の若草色の瞳がまたもあたしをじっと見つめる。あたしが少し強くなったって言ってくれた時から、アルマさんは何かにつけこの瞳であたしを詳細に観察していた。

ごはんを食べたあと。

何かをとかしたあと。

戦ったあと。

あたしは見てただけの戦いの後でさえも。



どうなんだろう、あたしでさえも分からない強くなり方が、アルマさんには分かるんだろうか。

しばらく観察してたアルマさんは「なるほど」とひとこと。


「今はすごく能力が上がってる」


えー!ホント!?

うわあ、超ドキドキしてきた!


「やっぱり戦闘に参加すると能力の伸び幅が凄いね、しかもその戦闘で使った能力がぐんと伸びてる」


そ、そうなの? 自分ではあんまり分からないんだけど。


「リーナが戦ってたゴブリンに水鉄砲当ててたでしょ、最大容量と収縮率、あと命中率の伸びが凄い」

「何それ!?」

「スラちゃんの能力値って人間にはないのが多くて面白いんだよ、溶解力とかさ」

「さ、さすがスライムね」

「さっきゴブリンに体当たりした時はジャンプ力と精神力が上がってた」


うわあ、うわあ、あたしそんなに色々な能力があるの!?

なんだかもう、すごくワクワクしちゃう!


「能力の上がり方は基本は人間とあんまり変わらないかもね、戦闘への参加と食べるもの……吸収したものによって能力が上がっていくみたいだ」


へえ、人間もそうなんだ。


「みんなに比べて明らかに上がり幅は大きいけど、それが種族によるものなのかレベルが低いからかは分からないんだよね。もう少し様子を見てみないと何とも」
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