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第三章 農民が動かす物語
一週間の売上
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「ではロイ君、この一週間の売上の話をさせてもらう」
コロンさんが退室したあとメルクさんがそう切りだした。
「では私から説明させていただきます」
ノトさんはそう言って材料の仕入れ量や売上などが書かれた紙を取出す。
「ではまず初日の話なのですが、売り出す時間は午前7時~午後5時の10時間としてまして、売上予想として各500個販売の3日分で合計各1500個の材料を用意しておりました」
1日で各500個って、結構な量な気がする。
「そして販売を開始してすぐに何人もの方が買って行かれたのですが、その方々がアチコチに美味しいと触れ回ったようでして、そのおかげで10時を過ぎた辺から店が混み合い12時を少し過ぎた頃に3日分を予定していた在庫全てを完売したようです」
「そんなに売れたんですか!」
「ええ。それから材料を集めて一週間1500個ずつ販売した結果、ロイ君にお渡しする額は揚げパンが鉄貨4500枚、黄豆粉揚げパンが6000、素揚げパンが7500で合計18000枚となり、銀貨1銅貨80枚。それを7日で126000、銀貨12枚に銅貨60枚となりました」
「そ、そんなにですか!?」
え、でも販売額の1割だった筈……
「このまま後3週間1500個売れ続けたとすれば合計が504000となり、銀貨50銅貨40枚となりますね。更に油などの増えた売上の1割が入るとすれば、正確な数字はわかりませんが、恐らく今月は金貨1枚にはなるかと」
「え、えええええ!?」
金貨1枚……金貨1枚っていったい何年分の生活費になるのか想像もつかない。
「それと既に現在このレシピを元にして新しい商品の開発をしている所もあるのでこのままの売上を維持し、またここから新しい名物が生まれれば追加の金貨1枚も支払う事になりますね」
「え、あの、その……」
あまりの予想額に頭がついて行かない。
そしてソフィがそんな僕を見て、メルクさんに質問する。
「その、私が言っていいことかわかりませんけど、本当にその額になってもロイ君が受け取ってもいいんでしょうか?」
そして恐る恐る見つめるソフィに、メルクさんは何故か楽しそうに言う。
「なに、遠慮することはない。ロイ君が受け取る額はその成した事に対する正当な評価の結果であり、お礼でもあるのだ。だから報酬をどう使おうとまた使わなくとも構わないのでな、ちゃんと受取ってほしいのだ」
それを聞いて僕は一度深呼吸をしてから答える。
「はい!」
「良い返事だ」
それにしても、とメルクさんは続ける。
「そんなに受取っていいのかなんてこれまで聞かれたことないぞ?むしろ商人なんかだと様々な所で利益を多くしようと城への商品の搬入代金をギリギリまで高くしようとだいぶん粘っていたな」
「そうなんですか?」
「そうなのだ。彼らは基本お金を集める事に執着することが多いのでな、むろん商人の全員が全員そうだとは言わぬが、利益が無ければ潰れて終わりなのだ、最低でも損は無いよう尽力するのが普通だ」
「そうなんですね」
まあ確かに農民も生活するのに必要最低限のお金は必要だし、商人なら商品を生産地から買って運搬する必要がある。
それらを運ぶのは牛馬車なのでカウホースのエサ代やそのための人件費、店の維持費に商業ギルドに登録するにはまたお金が掛かると習ったので、お金を稼ぐ必要が特に高いのだろう。
「ではロイ君、今月末にはまた売上の報告をするので予定は空けておいて欲しい」
「はい。その、メルクさんは毎回直接あって話してますけど、大丈夫なんですか?」
「勿論コン殿に会える機会を逃したくは無いのでな、用事が重ならないよう調整している」
「メルクよ、あまり無理はしないようにな?」
コロンさんが退室したあとメルクさんがそう切りだした。
「では私から説明させていただきます」
ノトさんはそう言って材料の仕入れ量や売上などが書かれた紙を取出す。
「ではまず初日の話なのですが、売り出す時間は午前7時~午後5時の10時間としてまして、売上予想として各500個販売の3日分で合計各1500個の材料を用意しておりました」
1日で各500個って、結構な量な気がする。
「そして販売を開始してすぐに何人もの方が買って行かれたのですが、その方々がアチコチに美味しいと触れ回ったようでして、そのおかげで10時を過ぎた辺から店が混み合い12時を少し過ぎた頃に3日分を予定していた在庫全てを完売したようです」
「そんなに売れたんですか!」
「ええ。それから材料を集めて一週間1500個ずつ販売した結果、ロイ君にお渡しする額は揚げパンが鉄貨4500枚、黄豆粉揚げパンが6000、素揚げパンが7500で合計18000枚となり、銀貨1銅貨80枚。それを7日で126000、銀貨12枚に銅貨60枚となりました」
「そ、そんなにですか!?」
え、でも販売額の1割だった筈……
「このまま後3週間1500個売れ続けたとすれば合計が504000となり、銀貨50銅貨40枚となりますね。更に油などの増えた売上の1割が入るとすれば、正確な数字はわかりませんが、恐らく今月は金貨1枚にはなるかと」
「え、えええええ!?」
金貨1枚……金貨1枚っていったい何年分の生活費になるのか想像もつかない。
「それと既に現在このレシピを元にして新しい商品の開発をしている所もあるのでこのままの売上を維持し、またここから新しい名物が生まれれば追加の金貨1枚も支払う事になりますね」
「え、あの、その……」
あまりの予想額に頭がついて行かない。
そしてソフィがそんな僕を見て、メルクさんに質問する。
「その、私が言っていいことかわかりませんけど、本当にその額になってもロイ君が受け取ってもいいんでしょうか?」
そして恐る恐る見つめるソフィに、メルクさんは何故か楽しそうに言う。
「なに、遠慮することはない。ロイ君が受け取る額はその成した事に対する正当な評価の結果であり、お礼でもあるのだ。だから報酬をどう使おうとまた使わなくとも構わないのでな、ちゃんと受取ってほしいのだ」
それを聞いて僕は一度深呼吸をしてから答える。
「はい!」
「良い返事だ」
それにしても、とメルクさんは続ける。
「そんなに受取っていいのかなんてこれまで聞かれたことないぞ?むしろ商人なんかだと様々な所で利益を多くしようと城への商品の搬入代金をギリギリまで高くしようとだいぶん粘っていたな」
「そうなんですか?」
「そうなのだ。彼らは基本お金を集める事に執着することが多いのでな、むろん商人の全員が全員そうだとは言わぬが、利益が無ければ潰れて終わりなのだ、最低でも損は無いよう尽力するのが普通だ」
「そうなんですね」
まあ確かに農民も生活するのに必要最低限のお金は必要だし、商人なら商品を生産地から買って運搬する必要がある。
それらを運ぶのは牛馬車なのでカウホースのエサ代やそのための人件費、店の維持費に商業ギルドに登録するにはまたお金が掛かると習ったので、お金を稼ぐ必要が特に高いのだろう。
「ではロイ君、今月末にはまた売上の報告をするので予定は空けておいて欲しい」
「はい。その、メルクさんは毎回直接あって話してますけど、大丈夫なんですか?」
「勿論コン殿に会える機会を逃したくは無いのでな、用事が重ならないよう調整している」
「メルクよ、あまり無理はしないようにな?」
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