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南原優香
親友のカレシ候補
しおりを挟む最後はやっぱりこの話かな。
「君は誰とキス…(**下記注)」じゃなかった、「まつりは誰とお付き合いする」のか?
心優しくてかわいい自慢の親友の彼氏だから、もちろん「できるだけいいヤツ」がいいんだけど、私としては、いいヤツって意味なら日高でも悪くはないとは思っている。
ただ斉木君って、美少年特有の、うっかりすると自分から不幸の渦に入っちゃいそうな雰囲気のある人だから、ついでに斉木君にも幸せになってもらうためにも、やっぱり2人の仲を応援したくなっちゃうわけです。
まつりも多分、斉木君のことは好きだと思う。
私はアニメとか乙女ゲーとかが大好きなんだけど、まつりに自分のおすすめを紹介したら、「推しって言っていいかわかんないけど…」と言いつつ、お気に入りのキャラを教えてくれた。
そうしたらことごとく「色素薄め、長身、美形、優等生」という王子様系キャラの名前ばかり挙がる。
まつりと斉木君は3歳ぐらいからの幼馴染らしいから、まつりにとっての男の子像が斉木君になっちゃっているのは明白。
何か、周りの男子が気の毒に思えてくるよ。私が男だったら、あんな子と比べられたくない。
▽▽
その後のまつりの恋の行方は――まあ、収まるところに収まったとだけ言っておこう。
私は(転校生のくせにいろいろと知り過ぎている)日高の助言もあり、片山暁の音楽部入部を目指すことにした。
今の部活が楽しすぎるから、ついつい忘れちゃうけど、ほかの学校にはこんな部活はない。
なら、もう一回仕切り直しも悪くないと思えた。
(基本的にものぐさなので、ゆうゆうじてき部的なのを新しくつくるという発想は1ミリもない)
4月からは私たちも中3だ。
受験に有利になるような部活ではないから学業成績勝負になるけど、それでも一応、1期選抜(推薦入学)をねらっている。
1期が無理でも2期(一般)で絶対入るつもりだし、音楽部でうまくいかなかったとしても、高校生なら中学生よりずっと視野も広がって、「自分の居場所」をつくりやすいだろうと思う。
そうそう。
この間は老舗菓子店のお茶会ってやつにまつりと参加して結構楽しかった。ほかの中学校のかわいい1年生とも仲良くなったし、感じのいい大人の人たちもいっぱいいて、いろいろな話ができた。1カ所にこだわらず、ああやって世界を広げていけばいいんだよね。
とりあえず今のところは、私が高校に合格したら、父がうれしそうにお祝い持ってきてくれるだろうな――なんて想像している。
【「南原優香」 了】
**
「某ロボットアニメのオープニング主題歌の歌詞」とも取れるような、いや、別に普通のフレーズでは?とも見えるような、微妙なところで止めましたが、坂本真綾さんの美しい高音が光る『トライアングラー』は素晴らしい“聞きもの”です。
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