9 / 56
動画サイトのコメント欄を見て思うこと
しおりを挟む私はYou Tubeのいわゆる「スカッと系」と呼ばれるアニメや漫画が好きです。
大きく分けて、LINE画面風のやりとりをするだけのもの、「いらすとや」素材や自作の静止画を使ったボイスコミック型、VYOND素材を使ったアニメ型があります。
不思議な話ですが、画面を見なくても展開が分かるLINE画面型よりも、漫画・アニメの方が音声だけ聞いていても面白いものが多い気がします(※個人の感想です)。
ハマったきっかけは『トラブルバスターズ(略称トラバス)』でした。
2022年8月、母(その翌月に死亡)が緊急搬送され、入院はせずに済んだのですが、念のために実家に泊まる、というより一晩明かしたことがあり、勝手の違いからどうも寝付けず、時間つぶしにスマホでYou Tubeを見ていました。
「おすすめ」として出てきたとはいえ、そもそもどうしてそれに興味をひかれたのかは覚えていないのですが、こんなタイトルでした。
兄夫婦が1年間旅館に無断駐車し「預かってくれてありがと~w」→私「ウチに駐車場ありませんけど…あなた終わったわよ…」【スカッとする話】【2ch】
それまでにも何回かVYONDアニメは見たことがあったのですが、あまり魅力を感じなかったので、積極的に見ることはありませんでした。だからなぜトラバスが「おすすめ」に出てきたのか、見当がつきません。
その回のハイライトシーンがまず少し出きた後、緑色のロングヘアに瓶底眼鏡の女性が「私はミドリコ。旅館を営む31歳のメガネ女将です」と自己紹介し、物語が始まります。
内容はよくあるトラブルものとはいえ、声優さんの演技のクオリティーが高いし、セリフが軽妙だし、これは面白いと素直に感心しました。
ストーリー自体のネタ元は大抵5ちゃんねるの書き込みのようですし、使い回しが多いのですが、たとえ同じ種だとしても、脚色、声優の声質、演技などで、かなり印象が違ったものになります。
逆に言うと、それによって出来栄えも玉石混交ということなので、どのチャンネルも好きというわけではありません。
一度見ただけで違和感を覚えた(嫌い、嫌悪の婉曲表現)、何本か見て飽きた、そもそも何となく手が伸びない――というものも多いのですが、毎日の更新を心待ちにしているチャンネルも何本かあります。
好きなチャンネルでも、時にはストーリーに綻びが多かったり、いわゆる「善玉」の定番キャラの言動にも共感できない回というのもありますが、「まあそういう日もあるでしょ」程度の話です。
人の考えることなど、多少の差異はあっても大きな隔たりまではそうそうありませんから、そんな日はコメント欄の感想も「これは〇〇(善玉キャラ)にも責任がある」などの声が目立ちます。
***
さて、前振りが長くなりましたが、今回はその「動画に対するコメント」のお話です。
ネット上で人が発言するとき、媒体によっていわゆる芸風的なものは多少あるものの、「賛成」「条件つき賛成」「反対」「トピックを受けての自分語り」あたりに大別されます。
そしてこれはYou Tube特有?と思うものとして「そもそもあなた、本当に見ていた?」と思うようなコメントがあります。
途中まで見ただけでコメントしたため、後半の展開を知らないままという場合もあるでしょうが、極端な話、タイトルしか見ていないのではと思うようなものも散見されます(殊にタイトルと内容にずれがある場合)。
「〇〇はちゃんと抗議すべき。うじうじし過ぎ!」
(いや、ちゃんとしてたし。あれを抗議として認めないとは。焼き討ちでもすればよかったんかい!)
「こんな会社あるわけないだろ!投稿者働いたことないのか?」
(脚色の極端さはあるにせよ、そういう非常識な事例があるからこそ問題なのでは…)
いちいち突っ込むのもあれなので、この辺にしておきますが、一つの仮説を立ててみました。
「あ、ひょっとして、この人たちは倍速で見ている?」
コメント中にも「この人の話し方ダルいから、1.5倍くらいで見るとちょうどいい」的な意見も見受けます。
もちろん、「内容が分かる程度の」早送りにしているということでしょうが、そもそも内容が正しく理解できているかどうかは、他人に説明をしてみて初めて分かることではないでしょうか。
何倍速で見ようと、どんな感想を持とうと個人の自由です。
それを発信するのももちろん自由ですが、ちゃんと見ていない状態でためらいなく物を言うことに、うっすらと恐怖を感じないでもありません。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる