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コミュニケーション能力について考える【駄】
しおりを挟む以前、「自分はいわゆる左右盲である」ことをどこかで書いたのですが、たまたま読んだことがある方でも、多分覚えていないと思うので、心置きなく書かせていただきます。
簡単に言うと、「右と左の区別がつかない人・区別に時間がかかる人」を左右識別困難、左右失認といい、俗に左右盲ということがあるそうです。
よく「右:お箸持つ方」と「左:茶碗持つ方」で識別させようとする人がいますが、これは個人的に悪手だと思います。
まず、これって右利きの人にしか通じないでしょう。右利きは圧倒的多数派なので、高確率で通用するとは思いますが、もっとセンシティブな表現をするなら、片腕しかない方、そもそも腕のない方もいます。
そして、実はこっちがより問題だと思うのですが、仮に右利きかつ両腕が機能している場合、「右手でチョキ、左手でパー(というか、何かを受け止めるような手つき)」というシミュレーションをして、「ああ、こっちが右で…」と考えるわけですが、普通は左右なんて、ここまでしなくても区別がつくのですから、手間と時間がかかって仕方ありません。
左右なんて本能的に瞬時に分かるものではありませんか?
それともこれは、左右盲を自認している人間特有の「思い込み」なのでしょうか。
左右の区別が全くつかないわけではなく、瞬時に頭も体も動かない、左右を確定するまでにワンテンポ挟むというのがイメージに近いかもしれません。
『鬼滅の刃』の鱗滝左近次 さんに「判断が遅い!」と平手打ちされるリスクが、人よりちょっと高いのです。
それでもまあ、それこそ瞬発力で左右されるレベルの生命の危機とか、そうそうあるものではないでしょう。おかげで何とか今まで生きてきました。
強いて言えば、左右盲ぎみの人は、自己肯定感が低くなる可能性が高い気がします。何しろ「あれ、どっちだ?」と常にビクビクしているのですから。一応「ソースは私」という注釈をつけておきます。
◇◇◇
コミュニケーション能力が高い人と低い人がいます。
幼い頃から人懐っこく、そのまま育つ人もいれば、成長するにつれ、環境や職業柄鍛えられる人もいるでしょう。
「お天気の話でも何でもいいから、適当に話題を振って。もっと積極的に」とアドバイスをくたさる方がいますが、こちとら「それ」ができないからコミュ障を自認しているのです。
なぜできないか?
突然(私みたいなのに)話しかけられたら、びっくりしないか?迷惑じゃないか?気まずくならないか?というところから始まるからです。
要するに、コミュ力=自己肯定感なのですよね。特に高い必要もないけれど、ごく普通の当たり前のアイデンティティーを保っていられれば大丈夫なんですが、それすらできないのが(略)。
ということは、左右盲≒コミュ障ってことでしょうか。
◇◇◇
少し前にツイッター(の時代だったので)で読んだ漫画で、仲良しでも険悪でもない、ごく普通の関係クラスメートとの何気ないやりとりを、家に帰ってお風呂に入ってもずーっと反芻するように思い出す…というものがあって、「これ分かる!」と次女と盛り上がりました。
落とした消しゴムを拾って渡したら、「あ、ども」と言われたとか、そのくらいの感じのやりとりだったと記憶しています。
それを夫に話したら、「俺は嫌なことを言われたりしたら引きずるけど、その話は意味が分からない」と言われました。
そういうことではないのよ!人とのコミュニケーションそのものがくすぐったいというか、愉快でも不愉快でもないけれど、ずーっと不自然なほど残ってしまう感覚なのっ!
平生の夫は私以上に人見知りで口下手です。だから彼を見ていると、自分の社交力は人並みだと勘違いしそうなほどですが、左右は瞬時に判断できてきたようだし、その上漫画の内容もピンと来ないと言われ、「あ、こいつは実はコミュ障でも何でもないな」と思ってしまいました。
私と違ってずっと外勤めで、勤務先のオタ系の人と、今期のイチオシアニメについて勧め合ったような話をよく聞きますし、うまの合わない人とも、それなりに話さなければいけない場面があるでしょう。
対して私は、30年好き好んでソロプレイしており、最低限のご近所づきあい、町内会当番、家周りの面倒ごとの窓口になるだけ。
思えば、向き合わなきゃいけないあれこれが全く違うのでした。
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