綺麗な先生は好きですか?

くるむ

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第五章

先生のお泊り♪

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夕飯を済ませ、順番に風呂に入る。
父さんも紫藤先生もお酒を飲んでいるので、俺ら兄弟が全員入り終わってから風呂に入るという事で、和葉が先に入りそのあと兄貴、俺がと続いた。

「陽太、これお布団。陽太の部屋に一緒でいいでしょ? 運んであげて?」
「うん、わかった」

母さんから客用の布団と枕を受け取って、部屋へと運ぶ。
運びながら、俺はにやける顔が止まらない。

先生と、先生と一緒に寝れるんだ!

そりゃ、俺んちだからHなことは出来ないけど。
あんまり無駄に煽るなって注意されたばっかだから、我慢はしないといけないかもだけど。

先生が寝入ったら……( *´艸`)ムフフ


コンコン
「南? 入るぞ」
「はーい」

ドアを開けて、父さんのパジャマを着た先生が入って来た。

「なんだか至れり尽くせりで悪いな」
「そんなことないよ。父さんなんて、晩酌の相手をしてもらって本気で楽しんでたし。和葉だって兄貴だって喜んでたよ?」

「……お前は?」

甘い声で聞きながら近づいてくる先生に、俺からも寄って行って先生の腕を引く。自分から抱きついて背中に腕を回した。

「喜んでるよー。嬉しくて嬉しくてしょうがない」

しばらく大人しく先生の腕の中を楽しんでいたんだけど、やっぱりそれだけじゃ物足りなくなってきた。
キスがしたくて顔を上げて目を閉じる。
先生はそれに笑って応え、俺の唇にそっと口付けてくれた。

いつもなら、すぐにアノ溺れるような甘く舌を絡めるキスへと移行してくれるのだけど、今はその片鱗をみせてはくれない。柔らかくしっとりと、何度も何度も押し当てるように俺の唇に触れた後、鳥が啄むようにチュッチュッとした後、そっと離れていった。

「今はこれで我慢な」
「……うん」

本当はかなり物足りない。
先生の甘い舌が恋しいし、もっと俺を求めてるってわかるような深いキスがしたかった。

だけど……、先生も名残惜しそうに俺の頬を何度も撫でてくれるから、俺も文句は言わない。
ここで下手に火が付いてしまったら、お互い困るし却って辛いってことは分かってるし。


……やっぱ、今度は先生の家に泊まることを画策しよう。
俺は改めて、そっと心の中で決意した。
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