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無自覚美少年の男子校ライフ♪
息の合う2人
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もうそろそろ学校という所で、蓮先輩が思い出したように口を開いた。
「そういえば、今日あたり学級委員の方から連絡があると思うけど、この学園では『王子様、美少女コンテスト』ってのを毎年開催してるんだ」
「美…少女? え? ここって男子校ですよね。どこかの女子高と合同ですか?」
僕も浩太も驚いて、顔を見合わせる。すると蓮先輩は笑いながら手を振って否定した。
「まあ、知らなきゃそう思うよな。違うよ、正式には女装コンテストだ」
「じょ、女装!?」
余りの驚きに、浩太と二人、素っ頓狂な声を上げた。
「そう。それぞれのクラスから王子様コンテストに出場する人と、美少女コンテスト、つまり女装で出場する人とを一人ずつ選出する事になっているんだ」
ふえ~。てことは、かわいい系の人は女装要因で出る事になるってわけだ。
…うちのクラスだと誰になるんだろう。
なんだかちょっと気の毒だな。見てる方は楽しいかもしれないけど…。
「何でそんなコンテストなんてするんですか? あなたの趣味ですか?」
浩太がまた敵意むき出しで、先輩に食いついた。
いやいや、浩太、それは違うだろ。だって今、毎年開催って言ってたよ。
僕は浩太にそれを伝えようと、袖をクイクイ引っ張る。
だけど浩太はそれを無視して蓮先輩を睨んでる。
よっぼど目の敵にしてるんだね…。
だけど蓮先輩はそんな浩太にも、仕方がないなと言うように苦笑するだけで、気を悪くする風でもなかった。
なんだかんだで、蓮先輩って大人なトコあるよな。
候が信用できるって言ったのが、ちょっと分かるような気がする…。
「まさか、違うよ。もう今年で11回目になる。本来はこの時期体育祭をしていたんだけど、当時、学力が落ちた事が切っ掛けで、体育祭を開催する事を学校側が取りやめてしまったらしいんだ。体育祭の準備に割かれる数日間を、勉学に充てよという事になってさ。
だけどそれに当時の生徒会が反発して、だったら下準備に時間を割かずに、1日だけで盛り上がれるお祭りを考えようって事になって、このコンテストが開催される事になったんだ」
「そう…なんですか」
変なコンテストだけど、それなりに歴史?があるって事なんだね…。
「だけどなあ…」
顎に手を当てながら、蓮先輩が困ったような顔で僕を見た。
…ん?
「今年は何だか、取りやめにしたい気分だよ」
「取りやめて下さいよ!」
ため息交じりに零す蓮先輩に、怒ったように詰め寄る浩太。
そしてなぜだか2人とも、僕をじっと見つめる。
…何なの一体…。
はてなマークを飛ばしながら小首を傾げる僕に、2人とも何故か仲良くため息を吐く。
「お前、俺がいない時はちゃんと頼むぞ」
「言われなくても」
僕にはまったく分からない言葉を交わしながら、結局2人は最後には息が合っているようだった。
「そういえば、今日あたり学級委員の方から連絡があると思うけど、この学園では『王子様、美少女コンテスト』ってのを毎年開催してるんだ」
「美…少女? え? ここって男子校ですよね。どこかの女子高と合同ですか?」
僕も浩太も驚いて、顔を見合わせる。すると蓮先輩は笑いながら手を振って否定した。
「まあ、知らなきゃそう思うよな。違うよ、正式には女装コンテストだ」
「じょ、女装!?」
余りの驚きに、浩太と二人、素っ頓狂な声を上げた。
「そう。それぞれのクラスから王子様コンテストに出場する人と、美少女コンテスト、つまり女装で出場する人とを一人ずつ選出する事になっているんだ」
ふえ~。てことは、かわいい系の人は女装要因で出る事になるってわけだ。
…うちのクラスだと誰になるんだろう。
なんだかちょっと気の毒だな。見てる方は楽しいかもしれないけど…。
「何でそんなコンテストなんてするんですか? あなたの趣味ですか?」
浩太がまた敵意むき出しで、先輩に食いついた。
いやいや、浩太、それは違うだろ。だって今、毎年開催って言ってたよ。
僕は浩太にそれを伝えようと、袖をクイクイ引っ張る。
だけど浩太はそれを無視して蓮先輩を睨んでる。
よっぼど目の敵にしてるんだね…。
だけど蓮先輩はそんな浩太にも、仕方がないなと言うように苦笑するだけで、気を悪くする風でもなかった。
なんだかんだで、蓮先輩って大人なトコあるよな。
候が信用できるって言ったのが、ちょっと分かるような気がする…。
「まさか、違うよ。もう今年で11回目になる。本来はこの時期体育祭をしていたんだけど、当時、学力が落ちた事が切っ掛けで、体育祭を開催する事を学校側が取りやめてしまったらしいんだ。体育祭の準備に割かれる数日間を、勉学に充てよという事になってさ。
だけどそれに当時の生徒会が反発して、だったら下準備に時間を割かずに、1日だけで盛り上がれるお祭りを考えようって事になって、このコンテストが開催される事になったんだ」
「そう…なんですか」
変なコンテストだけど、それなりに歴史?があるって事なんだね…。
「だけどなあ…」
顎に手を当てながら、蓮先輩が困ったような顔で僕を見た。
…ん?
「今年は何だか、取りやめにしたい気分だよ」
「取りやめて下さいよ!」
ため息交じりに零す蓮先輩に、怒ったように詰め寄る浩太。
そしてなぜだか2人とも、僕をじっと見つめる。
…何なの一体…。
はてなマークを飛ばしながら小首を傾げる僕に、2人とも何故か仲良くため息を吐く。
「お前、俺がいない時はちゃんと頼むぞ」
「言われなくても」
僕にはまったく分からない言葉を交わしながら、結局2人は最後には息が合っているようだった。
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