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手折ってはいけない花

絶体絶命

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体を捩り足をばたつかせ、快楽に翻弄されながらも、それでも自分を一向に受け入れようとしない藤に羽柴は胸の突起をしゃぶるのを止めて甘噛みした。

「あぁ…っ」

声を漏らし、更に大きく体が跳ねる。それに満足した羽柴は掌を下方へと持っていき、褌の隙間から見える藤自身に直接触れた。
藤はギョッとして、ばたつかせていた足を咄嗟に閉じる。

「脚、広げなさい」

抑揚のない命令口調で話す羽柴に藤は固まる。ガタガタと震えながら藤は小さな声で反論した。

「い、嫌です…。や、止めて下さい」
「止める? 途中で止めたらきついだろう」

羽柴は体をずらして自分の着物と褌を脱ぎ棄てた。そして藤の体にただ纏わりつくだけになっている彼の着物にも手を伸ばす。
「嫌だ! 嫌っ」

真っ裸になり、飢えた獣のような瞳で藤に迫る羽柴に怯え、着物を剥されまいと必死で抵抗した。だが力の差は歴然としていて、あっという間に転がされ、藤の着物も褌も部屋の隅に投げ捨てられた。

自分を纏うものが一切なくなった藤は、怯えながら後ずさる。

「いいね。きみは本当に初々しい」

藤はギョッとして顔を上げる。藤の瞳からは涙が次から次へと溢れ出していた。

初めて会った時羽柴は、藤の仕事ぶりを初々しくて癒されると言っていた。あの時は単純に嬉しいと思っていたけれど、きっと羽柴の真意は藤とは違うところにあったのだ。
最初から庄太たちに紹介され、自分を値踏みしての本音だったのだろう。


――きみは人を見る目が無いから

脳裏に朔也の声が響く。


「朔也…さく、や…」
ぼろぼろと泣きながら、呆然自失で朔也の名を呼び続ける藤に羽柴が眉をしかめた。そして藤に近づき体を押し倒す。

「いや、やだっ!」

羽柴に押されて我に返った藤が手足を必死でばたつかせて抵抗する。
振り上げた腕が羽柴の顔にヒットして、羽柴は顔を歪めた。

「お遊びは終わりだ」

そう言って羽柴は、藤の二つの果実をすくい上げ、柔らかくもみ込んだ。
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