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第七章
9-1
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うん??
どうして?
あ、そうか!
きっと、二人共ヒッツガル師匠の本当の魔法の力を知っているからなのだろう。
うーん……。
さすが、ヒッツガル師匠。
怖いくらいに頼もしい。
でも、ヒッツガル師匠の魔方向音痴はまだ治っていないんだろうなあ。
うん??
サンポアスティ国との戦いで怪我をした場合は??
「あ、そうだ! 通小町も来てくれ。大方、狙いはお前もこの国の資源なんだろ」
「ウッキー! その通りだが。だが、違う。私はこの国そのものが欲しいんだ! それと、鬼窪。私に命令するな!」
「じゃあ、ここへ残るのはヒッツガル師匠とブルードラゴンだね。そして、サンポアスティ国に偵察に行くのは……そういえば、マルガリータ。箒はちゃんと飛ぶのか? 重くないかな? こっちはガーネットと通小町と俺とで三人でいくんだし」
「大丈夫よ。魔法が使えるのは私だけじゃないわ。ほら、この人もいるんだし」
「ふふふふふふ……この秀才に不可能はない」
「え……? 通小町も箒で空を飛べるのか?」
「ああ。だが、鬼窪は絶対に乗せないからな」
「……」
窓の外から本格的に朝日が昇って来た。会議が終わり。みんなが出ていくと、ソーニャがヒッツガル師匠と少し話があるといい軍会議室に残った。
サンポアスティ国。
一体。どんなところだろう?
それに、ここラピス城へどこまで進軍しているのだろう?
帰り際に石扉の近くで、オニクボが俺の顔を覗いて急にニッと笑った。だが、目は決して笑っていなかった。
「鬼窪くん。お前、これでマジでいいと思ってるのか?」
「え? いや……??? まさか!」
「あっはーー、いや。違うぜ。俺様たち黒の骸盗賊団は、この戦争がひと段落するまで西の草原で燻っていてやるぜ。その方が安心だろ」
オニクボは口笛を吹いて、正門側の石階段の方へ帰って行った。
一体。オニクボは何を考えているだろう?
さっぱりだよ。
「ふう、オニクボ相手だと緊張するなあ」
そして、今度は通小町が俺を呼び止めた。
「うん??」
「鬼窪。さっきの話の続きだが……。実際はまったく違っていたかもな。私の推測だが、いつもあいつの隣にいて庇っていたんだろ鬼窪は……。だから、猪野間とかにモテていたのは、秋野じゃなくて、鬼窪の方だったのかもな」
「へ……え……そんな……まさかなあ……」
眩しい朝日が通小町の意地悪そうな顔を照らした。
徹夜続きの昨日が終わり、今日が始まった。
強国に挟まれた俺たちには、昨日も明日もないんだ。
気持ちのいい風が吹く日だった。
ところが、前が見えにくいくらい霧が立ち込めていた。
しばらくして、小雨も降りだしてきた。
確か南方のサンポアスティ国って、雨が大干ばつで降らなくなったって言われているんだった。
俺はサンポアスティ国の気持ちがさっぱりわからなかった。
グレード・シャインライン国から資源を奪うとか、食料を奪うとか、そうじゃないだろう。侵略して奪って、一体何が残るんだ。
午前中はさすがに眠いので、みんなで仮眠を取り朝食を摂ると、さあ、出発だ。
「鬼窪くん。じゃ、行くわよ。早く乗りなさい」
「鬼窪。こっちには絶対乗るな」
霧を運ぶ風が強くなってきた。
橋の上で、マルガリータの大きな箒には俺が乗り、隣の通小町はマルガリータのと比べると幾らか小さい箒に跨り、そこにガーネットが乗った。
「飛んで!」
「飛べー!」
二人の掛け声で猛スピードで二つの箒が、遥か南へと飛んだ。
だけれど、通小町はフラフラと、まるで箒が酔っているかのような飛び方だった。でも、通小町の後ろに乗っているガーネットは意外に涼しい顔だった。
「あ! 濃霧で視界が悪いから偵察の意味ないかも!!」
「ふふふふふふ……今頃、気が付いたか、私は目星は付いている。さあ、私について来い!」
マルガリータはやっぱりどこか抜けていた。けれども、通小町はフラフラとしながら、海と山のあるここから南西部の一点に向かう。そこには……ああ。ソーニャも連れてくれば良かったんだ。と、思うほど、見事な海と緑に囲まれた城と城下町があった。
グレード・シャインライン国の本国だ。
そこは白一色で統一されている建造物の国だった。広大な国土を保有しているだけあって、中央にある王城も周囲を囲む幾重もの城壁。その城壁に挟まる形のたくさんの城下町も光が宿るほどの乳白色の建物ばかりだった。
「ここが……俺が今まで守っていた国……」
「そうよ……ここがグレード・シャインライン国の本国。王城には今は誰もいないけどね」
かなりの高度を、飛んでいる箒の前に座るマルガリータはこちらに向かって、ニッコリ微笑んだ。
その隣へフラフラと今も酔っ払い運転をする箒が近づいてきた。
「ふふふふふふ……あれが私の国……私の国……」
「なあ、鬼窪? この聖女様は、さっきから何を言ってるんだ?」
酔ったような飛び方の箒で、空を飛んでいる通小町の後ろに座ったガーネットが通小町を不思議がる。
「ああ、気にしないでいいよ。そういう奴なんだよ」
「そうか……」
「ウッキーー! この秀才をーーー!! ……それより、攻めてくるぞ。サンポアスティ国がここを真っ先に」
「どういう意味だ?」
俺の問いに、通小町は分厚いメガネを少しずり上げて、ニンマリとした。
「ふふふふふふ……そうか……わからないか。鬼窪にはわかないよな。だが、マルガリータならわかるだろう。まずはラピス城よりも本国を攻めて、補給物資を絶ってラピス城を消耗戦に追い込むんだよ。つまり弱めていくんだ。鬼窪。戦いっていうのは、常にイージス理論が通用するんだ。相手を何らかの形で弱体化できれば、弱い勢力でも勝てるんだ」
俺はムッとして反論をする。
「なんで? 女王のグレード・バニッシュ・スターがあるじゃないか?」
「いや、それは関係ないんだ」
「へ??」
通小町は度の強そうなメガネを掛け直して、チッチッチっと、顔の辺りで人差し指を左右に振る。
俺は首を傾げた。
どうして?
あ、そうか!
きっと、二人共ヒッツガル師匠の本当の魔法の力を知っているからなのだろう。
うーん……。
さすが、ヒッツガル師匠。
怖いくらいに頼もしい。
でも、ヒッツガル師匠の魔方向音痴はまだ治っていないんだろうなあ。
うん??
サンポアスティ国との戦いで怪我をした場合は??
「あ、そうだ! 通小町も来てくれ。大方、狙いはお前もこの国の資源なんだろ」
「ウッキー! その通りだが。だが、違う。私はこの国そのものが欲しいんだ! それと、鬼窪。私に命令するな!」
「じゃあ、ここへ残るのはヒッツガル師匠とブルードラゴンだね。そして、サンポアスティ国に偵察に行くのは……そういえば、マルガリータ。箒はちゃんと飛ぶのか? 重くないかな? こっちはガーネットと通小町と俺とで三人でいくんだし」
「大丈夫よ。魔法が使えるのは私だけじゃないわ。ほら、この人もいるんだし」
「ふふふふふふ……この秀才に不可能はない」
「え……? 通小町も箒で空を飛べるのか?」
「ああ。だが、鬼窪は絶対に乗せないからな」
「……」
窓の外から本格的に朝日が昇って来た。会議が終わり。みんなが出ていくと、ソーニャがヒッツガル師匠と少し話があるといい軍会議室に残った。
サンポアスティ国。
一体。どんなところだろう?
それに、ここラピス城へどこまで進軍しているのだろう?
帰り際に石扉の近くで、オニクボが俺の顔を覗いて急にニッと笑った。だが、目は決して笑っていなかった。
「鬼窪くん。お前、これでマジでいいと思ってるのか?」
「え? いや……??? まさか!」
「あっはーー、いや。違うぜ。俺様たち黒の骸盗賊団は、この戦争がひと段落するまで西の草原で燻っていてやるぜ。その方が安心だろ」
オニクボは口笛を吹いて、正門側の石階段の方へ帰って行った。
一体。オニクボは何を考えているだろう?
さっぱりだよ。
「ふう、オニクボ相手だと緊張するなあ」
そして、今度は通小町が俺を呼び止めた。
「うん??」
「鬼窪。さっきの話の続きだが……。実際はまったく違っていたかもな。私の推測だが、いつもあいつの隣にいて庇っていたんだろ鬼窪は……。だから、猪野間とかにモテていたのは、秋野じゃなくて、鬼窪の方だったのかもな」
「へ……え……そんな……まさかなあ……」
眩しい朝日が通小町の意地悪そうな顔を照らした。
徹夜続きの昨日が終わり、今日が始まった。
強国に挟まれた俺たちには、昨日も明日もないんだ。
気持ちのいい風が吹く日だった。
ところが、前が見えにくいくらい霧が立ち込めていた。
しばらくして、小雨も降りだしてきた。
確か南方のサンポアスティ国って、雨が大干ばつで降らなくなったって言われているんだった。
俺はサンポアスティ国の気持ちがさっぱりわからなかった。
グレード・シャインライン国から資源を奪うとか、食料を奪うとか、そうじゃないだろう。侵略して奪って、一体何が残るんだ。
午前中はさすがに眠いので、みんなで仮眠を取り朝食を摂ると、さあ、出発だ。
「鬼窪くん。じゃ、行くわよ。早く乗りなさい」
「鬼窪。こっちには絶対乗るな」
霧を運ぶ風が強くなってきた。
橋の上で、マルガリータの大きな箒には俺が乗り、隣の通小町はマルガリータのと比べると幾らか小さい箒に跨り、そこにガーネットが乗った。
「飛んで!」
「飛べー!」
二人の掛け声で猛スピードで二つの箒が、遥か南へと飛んだ。
だけれど、通小町はフラフラと、まるで箒が酔っているかのような飛び方だった。でも、通小町の後ろに乗っているガーネットは意外に涼しい顔だった。
「あ! 濃霧で視界が悪いから偵察の意味ないかも!!」
「ふふふふふふ……今頃、気が付いたか、私は目星は付いている。さあ、私について来い!」
マルガリータはやっぱりどこか抜けていた。けれども、通小町はフラフラとしながら、海と山のあるここから南西部の一点に向かう。そこには……ああ。ソーニャも連れてくれば良かったんだ。と、思うほど、見事な海と緑に囲まれた城と城下町があった。
グレード・シャインライン国の本国だ。
そこは白一色で統一されている建造物の国だった。広大な国土を保有しているだけあって、中央にある王城も周囲を囲む幾重もの城壁。その城壁に挟まる形のたくさんの城下町も光が宿るほどの乳白色の建物ばかりだった。
「ここが……俺が今まで守っていた国……」
「そうよ……ここがグレード・シャインライン国の本国。王城には今は誰もいないけどね」
かなりの高度を、飛んでいる箒の前に座るマルガリータはこちらに向かって、ニッコリ微笑んだ。
その隣へフラフラと今も酔っ払い運転をする箒が近づいてきた。
「ふふふふふふ……あれが私の国……私の国……」
「なあ、鬼窪? この聖女様は、さっきから何を言ってるんだ?」
酔ったような飛び方の箒で、空を飛んでいる通小町の後ろに座ったガーネットが通小町を不思議がる。
「ああ、気にしないでいいよ。そういう奴なんだよ」
「そうか……」
「ウッキーー! この秀才をーーー!! ……それより、攻めてくるぞ。サンポアスティ国がここを真っ先に」
「どういう意味だ?」
俺の問いに、通小町は分厚いメガネを少しずり上げて、ニンマリとした。
「ふふふふふふ……そうか……わからないか。鬼窪にはわかないよな。だが、マルガリータならわかるだろう。まずはラピス城よりも本国を攻めて、補給物資を絶ってラピス城を消耗戦に追い込むんだよ。つまり弱めていくんだ。鬼窪。戦いっていうのは、常にイージス理論が通用するんだ。相手を何らかの形で弱体化できれば、弱い勢力でも勝てるんだ」
俺はムッとして反論をする。
「なんで? 女王のグレード・バニッシュ・スターがあるじゃないか?」
「いや、それは関係ないんだ」
「へ??」
通小町は度の強そうなメガネを掛け直して、チッチッチっと、顔の辺りで人差し指を左右に振る。
俺は首を傾げた。
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