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外伝 リュークとエリザヴェータ

装着するとどうなるんだ?

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「お!いいなあ!で・・・・これ、装着するとどうなるんだ?」
「さあ?これを装着した奴って見た事ねえし!そう!これは実験だ!」
 うう・・・・全身痛くて殆んど何も考えられない。
 今わかる事はここから動かなければいけない、という事だけ。
 せめてレーツェルさんを守らなくては・・・・
「お、なんだリューク、動けるじゃあないか!荷物運びのくせに。まあそこで寝ていてくれや。」

 イディオさんは僕にそう言うと、蹴ってきました。
「おー!よく飛ぶなあ!それにしてもイディオご機嫌だな!やっぱりビーチェのおっぱいはお前好みだったからか?」
「おう!ロリ巨乳最高じゃねえか!そう言う勇者もああいうのが好きなんだろう?」
「ふっ・・・・アルフォンシーナ最高!あのスラッとした体型たまらん!」

「おう!今回はハズレが1人混じっていたとは言え、2人はそれぞれ好みで今回は当たりだったなあ!」
「ああ、この豚か!コソコソ何か嗅ぎまわってたようだが、それとも何を勘違いしていたのか知らんが・・・・まあ今回はこれを被ってくれ!勇者様からの特別なプレゼントだ!」
 あああああ!勇者様がレーツェルさんにヘルメットを被せる・・・・止めてくれ・・・・
「おっとリューク、お前も被れよ。」

 目の前にヘルメットが。
 抵抗しようとしたけれど戦士の力にかなうはずもなく、あっさりヘルメットが僕に被されていく。

 その瞬間・・・・頭に割れるような痛みが走り、熱い!痛い!そして何も見えない!何これ!

「おいどうなった?」
「どうって言ってもな・・・・っておい勇者!後ろ!」
「うおぉ!」
 そう聞こえた気がするけれど・・・・
 何か腕や脚に違和感が。
 そう思ったら、今度は全身が焼けるような感覚に!熱い!潰れる!!!

「おいおい何だこりゃ?ヘルメット装着したら他のがくっついたぞ!」
「素晴らしい!しかも!壊れた鎧が修復していくじゃねえか!すげえ!どうなってんだこりゃ?」
 イディオさんと勇者さまの会話がかろうじて聞こえるけれど・・・・ここで僕は意識が遠のいていくのを感じた。


 side 勇者

「どうなってんだこりゃ?」

 勇者とイディオがそれぞれ無理やり装着させたヘルメット。
 それに引き付けられるように他の装備が2人へと装着していく。
「素晴らしい!自動装着とか、俺様新発見!」
「おいおい勇者!何か傷も修復しているぜ!」
 2人はヘルメットを被せられた後、何と鎧が装着されていく。
 そして先の戦闘で破壊されていた鎧の傷が、装着後に修復していくのである。
「あ、俺様も服着とくかあ。イディオ、お前もそろそろ服着ろよ。野郎の裸なんて見たくねえからな!」
 そういう勇者は現在賢者モードである。
 聖女アルフォンシーナを3度も好き勝手したからであるが・・・・
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