あい らぶ? こめ。

神室さち

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前門の虎、後門の狼

そういう大事なことは先に言っといて!

「残念。よく聞こえませんでした。人にお願いする時はちゃんと目を見て言いましょうって教わらなかったか?」


 顎に長い指が三本。くいっと上を向かされる。

「聞こえなかったけどなんか、セリフ足らなかったような気がするんだけど気のせいか?」


 きっ 聞こえてただろ絶対!!


「覚えられなかったなら、もう一回教えてやろうか? でも、一回教えるたびに、さっきのお仕置きもするけど?」

 ぐっと、また、藤也が根元を押さえる。

「やだぁ! ちゃんと、言うッからぁ ぴんってするの、やめて……」

「なら、ちゃんと聞こえるように、間違えないでちゃんと言ってみろ?」

 うぅっ いやだー 言うのいやだー でも言わなかったらまたやられるんだ。しかもこのままなんだ。だから仕方ないんだ。言わなきゃ 柊也か藤也の指で、してもらわなきゃ俺、イけない。このまんまじゃ、おかしくなる。

 目を閉じたら、その拍子にぼろぼろっと涙がこぼれた。うえーん。泣きたい。もう泣いてるけど。

 目を閉じたままだと、きっとまた、ダメだし食らうと思う。ちゃんと言えても。だから、藤也を見ながらとか、死ぬほど恥ずかしいけど、目を開けて。



「とーや、ぉにーちゃ……ンッ お願……いっ イか、せて? おっきい手で、触って?」



 結局、目がうるんで藤也の顔あんまり見えなかったから言えた。アドリブ付きで。

「よくできました」


 よしよしと頭をなでられた後、湯の中にくるぶしまで浸かっていたもう片方の足も、引き上げて同じように膝で折られる。もしかしなくても足の間の状態は全部丸見えの体勢。藤也が俺の顔見てて、そっちを見たりしないから、俺もされるがまま、抵抗もせず足を上げる。


 藤也の指が、裏筋を撫でながら下がっていく。てっきり握りこんでもらえると思っていたのに、指はそのまま、ぎゅっと縮こまりっぱなしの袋の襞に爪の先をひっかけながら、さらに下へ。


「やっ!? へん、なトコ、触んない、でぇ」


 そして指が到着したのは、お尻の孔。


 すぼまりの襞をぐるっと撫でられて、びくびくっと体が震えた。おかしい、なんで? 何でそんなところ触られただけで、こんなになるんだ?

「だってマコ、どこをって言わなかったし」

 悪戯に指でソコをこすりながら、藤也が笑う。なんだよそれ! 先に言っといてよ、なら言ったのに!!
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