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一難去ってまた一難
安心なんてできないってば!
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全身余すところなく。
いい香りがするボディーソープを惜しげもなく乗せた双子の手が撫でなかったところはもうない。
腕や背中はもちろん、ただ洗うのとは絶対違う手つきで胸を執拗に嬲られ、くすぐったい脇腹を撫でられ、触れられると腸が動く感触さえわかるくらいに腹を揉まれ。
下肢についても言うに及ばず。足の指の股の間まで、節だった指が入り込んで、奥をこする。何とも言えないくすぐったさと、気持ちよさに身を捩る。
ずっと緩く天を向く俺のがピクンってなる場所はこれでもかと執拗に。刺激に慣れるためにとかなんとかいいながら、弄りまわされる。
それだけじゃない。いつの間にかわからないうちに、お尻の孔、すごい奥まで指突っ込まれてた……その指が、内壁を、何かを探す様に蠢いて、身動き叶わない体で精いっぱい逃げる。
そしてある一点を突かれて、俺はそれまで息を吐くことで誤魔化していた嬌声を、再び上げさせられた。
「だからッ ンなトコ、汚……いって。ゆび、挿れんなぁ! ああっ!? 何ッ!? なんッ やぁ!! そこグリグリすんなぁ!」
指の腹で押し上げられるたび、すごく出したくなる。それまで他のところを触られていた時は、ピクンって反応だった俺のが、ビクビクって震えた。
「ここですか」
「ドコ? 俺も触らせて」
ずるり……と抜かれたのは、柊也の指だったらしい。そこにすぐ、ぬめりを帯びた指がまた侵入してきた。狭いから、やっぱりこいつらの指の形が一緒なのが、解る。解りたくないのに。
「あー ココ?」
「ひゃあ! あっ!! だめぇッ グリグリすんな、ってぇ!」
「ダメな割にビンビンだけどなー 前」
果たして願いは聞き入れられて、藤也の指も出て行ってくれた。
「な、なに? いまの、なに? なんで、俺……」
「お尻の孔いじられて気持ちよくなっちゃったのー? って?」
ドスっとストレートで、藤也が、言い淀んだ俺の言葉を引き継いだ。
「それはなー マコが淫乱なヘンタイさ──」
ばこっと、藤也が言い切る前に、柊也のグーがその頭に落ちてきた。
「いい加減なことを教えない。真琴なら本当にそう思い込んでしまうでしょうが」
全く。と、息を吐いた柊也の、藤也を殴ったほうと違う手に、見たこともないものが握られている。それに気を取られそうになった時、柊也がやたら優しげな声で俺の名前を呼んだ。
「真琴君」
柊也の優しそうな声。なんか超怖い。
「このバカの言うことは真に受けてはいけません。男性にはみんな、その辺りに『前立腺』という器官があって、そこを刺激されたら誰でも勃ちます。よほどのEDか何かでない限りは」
「え? そ、なの? 俺だけ、じゃないの?」
「ええ。だからそこに刺激を受けて気持ち良くなっても安心して下さい」
「あ、うん……」
ん? なんか、おかしくなかった? 今の柊也のセリフ。
いい香りがするボディーソープを惜しげもなく乗せた双子の手が撫でなかったところはもうない。
腕や背中はもちろん、ただ洗うのとは絶対違う手つきで胸を執拗に嬲られ、くすぐったい脇腹を撫でられ、触れられると腸が動く感触さえわかるくらいに腹を揉まれ。
下肢についても言うに及ばず。足の指の股の間まで、節だった指が入り込んで、奥をこする。何とも言えないくすぐったさと、気持ちよさに身を捩る。
ずっと緩く天を向く俺のがピクンってなる場所はこれでもかと執拗に。刺激に慣れるためにとかなんとかいいながら、弄りまわされる。
それだけじゃない。いつの間にかわからないうちに、お尻の孔、すごい奥まで指突っ込まれてた……その指が、内壁を、何かを探す様に蠢いて、身動き叶わない体で精いっぱい逃げる。
そしてある一点を突かれて、俺はそれまで息を吐くことで誤魔化していた嬌声を、再び上げさせられた。
「だからッ ンなトコ、汚……いって。ゆび、挿れんなぁ! ああっ!? 何ッ!? なんッ やぁ!! そこグリグリすんなぁ!」
指の腹で押し上げられるたび、すごく出したくなる。それまで他のところを触られていた時は、ピクンって反応だった俺のが、ビクビクって震えた。
「ここですか」
「ドコ? 俺も触らせて」
ずるり……と抜かれたのは、柊也の指だったらしい。そこにすぐ、ぬめりを帯びた指がまた侵入してきた。狭いから、やっぱりこいつらの指の形が一緒なのが、解る。解りたくないのに。
「あー ココ?」
「ひゃあ! あっ!! だめぇッ グリグリすんな、ってぇ!」
「ダメな割にビンビンだけどなー 前」
果たして願いは聞き入れられて、藤也の指も出て行ってくれた。
「な、なに? いまの、なに? なんで、俺……」
「お尻の孔いじられて気持ちよくなっちゃったのー? って?」
ドスっとストレートで、藤也が、言い淀んだ俺の言葉を引き継いだ。
「それはなー マコが淫乱なヘンタイさ──」
ばこっと、藤也が言い切る前に、柊也のグーがその頭に落ちてきた。
「いい加減なことを教えない。真琴なら本当にそう思い込んでしまうでしょうが」
全く。と、息を吐いた柊也の、藤也を殴ったほうと違う手に、見たこともないものが握られている。それに気を取られそうになった時、柊也がやたら優しげな声で俺の名前を呼んだ。
「真琴君」
柊也の優しそうな声。なんか超怖い。
「このバカの言うことは真に受けてはいけません。男性にはみんな、その辺りに『前立腺』という器官があって、そこを刺激されたら誰でも勃ちます。よほどのEDか何かでない限りは」
「え? そ、なの? 俺だけ、じゃないの?」
「ええ。だからそこに刺激を受けて気持ち良くなっても安心して下さい」
「あ、うん……」
ん? なんか、おかしくなかった? 今の柊也のセリフ。
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