21 / 129
一難去ってまた一難
嫌な予感しかしねぇ……
しおりを挟む
「でも、気持ちよくなりすぎて、イきすぎるのも辛いですし、この際ですから、このまま剥き癖が定着するようにしたほうがいいと思うのですよ」
そう言って、その左手から手品みたいに出てきたのは、さっきもらった財布の箱にかかっていた、手を戒めるものと同色の、ずっと幅の細いリボン。いつの間に持ってきたんだよ!?
ってか、え? まさかそれ……
呆然としているうちに、くるくるっと勃ちっぱなしのモノの根元に巻かれた。
「ヤッ! ちょ……っと、ナニすんだよッ」
「シッ じっとして。でないと、手元が狂ってキツく縛り上げてしまうかもしれませんよ? せっかく剥けたのに、その直後に血流が滞って壊死……とかはなりたくないでしょう? 真琴君」
なになになんなの!? 今なんか、ものすごく不穏なセリフがッ
そんなこと言われてしまったら、悲しいかな直立不動。結局、大人しくリボンが巻かれるのを待ってしまった……
「はい。かわいくできましたよ?」
言われて反射、下を見下ろして後悔。
俺の薄い毛は濡れてペッたり肌に張り付いてて、根元にグルグル巻かれたリボンも、柊也の几帳面さを表すように左右対称になったリボンの形も、全部見えてしまった。
「なぁ このままの体勢ってキツくねぇ?」
「そうですね、降ろしてあげたほうがいいでしょう」
ひょいっと、ひっかけられていた手が放たれた。とはいえ、まだ縛られたままだけど。
ひっかけられて、そっちに全部体重かけてたわけじゃなかったのに、降ろされたら足に力が入らなくて、そのままずるずる座り込んでしまった。床、温かい……
そして、腕をそのまま引かれて前につんのめりそうになり、慌てて大理石らしき床に手をつく。そしたら自然、お尻が若干上がっちゃうわけで。
「ほんっと、もう一枚履いてるみたいでかわいいなぁ マコのお・し・り」
刻むな! 語尾に音符をつけるような喋り方をするな!! そして、撫でるな!!
「もうちょっとこう、お尻上げて」
「い・や・だ!!」
「ほほう? マコのお願い聞いてあげたオニーチャンに逆らうと? あのなぁ マコ。マコのお願いきいてやったんだから、このくらいのお願い、聞いてくれるのが筋だろ? ほれ、膝立てろ」
グイッと腰を掴んで、ひっぱりあげたのは……柊也か? それに合わせて、藤也が俺の膝を肩幅ほどに広げた。
「なにすんだよッ!?」
なんかもう、よくわかんねぇけど、嫌な予感しかしねぇ……そしてさっき、同じ感じしかしなかったときは、マジで嫌なことされた。
って、ことは?
そう言って、その左手から手品みたいに出てきたのは、さっきもらった財布の箱にかかっていた、手を戒めるものと同色の、ずっと幅の細いリボン。いつの間に持ってきたんだよ!?
ってか、え? まさかそれ……
呆然としているうちに、くるくるっと勃ちっぱなしのモノの根元に巻かれた。
「ヤッ! ちょ……っと、ナニすんだよッ」
「シッ じっとして。でないと、手元が狂ってキツく縛り上げてしまうかもしれませんよ? せっかく剥けたのに、その直後に血流が滞って壊死……とかはなりたくないでしょう? 真琴君」
なになになんなの!? 今なんか、ものすごく不穏なセリフがッ
そんなこと言われてしまったら、悲しいかな直立不動。結局、大人しくリボンが巻かれるのを待ってしまった……
「はい。かわいくできましたよ?」
言われて反射、下を見下ろして後悔。
俺の薄い毛は濡れてペッたり肌に張り付いてて、根元にグルグル巻かれたリボンも、柊也の几帳面さを表すように左右対称になったリボンの形も、全部見えてしまった。
「なぁ このままの体勢ってキツくねぇ?」
「そうですね、降ろしてあげたほうがいいでしょう」
ひょいっと、ひっかけられていた手が放たれた。とはいえ、まだ縛られたままだけど。
ひっかけられて、そっちに全部体重かけてたわけじゃなかったのに、降ろされたら足に力が入らなくて、そのままずるずる座り込んでしまった。床、温かい……
そして、腕をそのまま引かれて前につんのめりそうになり、慌てて大理石らしき床に手をつく。そしたら自然、お尻が若干上がっちゃうわけで。
「ほんっと、もう一枚履いてるみたいでかわいいなぁ マコのお・し・り」
刻むな! 語尾に音符をつけるような喋り方をするな!! そして、撫でるな!!
「もうちょっとこう、お尻上げて」
「い・や・だ!!」
「ほほう? マコのお願い聞いてあげたオニーチャンに逆らうと? あのなぁ マコ。マコのお願いきいてやったんだから、このくらいのお願い、聞いてくれるのが筋だろ? ほれ、膝立てろ」
グイッと腰を掴んで、ひっぱりあげたのは……柊也か? それに合わせて、藤也が俺の膝を肩幅ほどに広げた。
「なにすんだよッ!?」
なんかもう、よくわかんねぇけど、嫌な予感しかしねぇ……そしてさっき、同じ感じしかしなかったときは、マジで嫌なことされた。
って、ことは?
11
あなたにおすすめの小説
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる