39 / 129
一難去ってまた一難
って、こと、は?
しおりを挟む
ちゃんと飲め、って言われたけど、ほとんど飲めなかった。飲むのは飲んだんだけど、喉を通る何とも言えない感触に身震いして、臭いに咽(むせ)て。
「けふっ えぐっ ご、め……ちょっとしか、飲め、なかっ……」
口の端を流れるものをぬぐう。白っぽくなるまで泡立った唾液と混じりこんだ藤也の精液。
「ちょっと飲んだ?」
何回か頷く。拭いきれなかったものがまだ垂れてる顎を、藤也の指が優しく撫でてくれた。怒られることはないらしいことに、ほっとする。
「つーか、マジ飲むと思わんかったから。マズかった?」
これにはちょっと、間をおいてから一回頷くと、藤也の笑い声が降ってくる。くそぅ 飲めって言うから飲んだのに、飲まなくてもよかったのかよ。
ムカっとしたのが顔に出たんだろう、藤也が笑いながら頭やら顔やら撫でてくる。そんなんで誤魔化されるか。
しかし、こんな時まで合わせなくてもと思う。どこまでシンクロする双子なんだ。イく時まで一緒なんて。
あれ? ほとんど同じタイミングでイったよな、柊也も。でも、まだ、中にある? 俺、突っ込まれたまま?
お尻の感覚。背中やわき腹を撫でてる手。
そーっと首を巡らせると、なんか切なそうな顔をした柊也と目が合う。なに? なんで? もしかして柊也は気持ちよくなかった? 俺ばっかりよかったの?
これも顔に出たんだろう。柊也がちょっと癖のある微笑みを漏らして、俺のこめかみあたりに唇を寄せる。
「そんな不安そうな顔をしなくてもいいですよ。真琴の中があんまりよすぎて、去りがたかっただけですから」
「ほざけ。つーか、さっさと退け!」
俺に覆いかぶさっている柊也の肩を藤也が揺さぶるように押す。やめろー その余波で中が。中までー 一回イったはずなのに、柊也のそれはあんまり小さくなった感じがしない。
と言うより、この揺れで徐々に育ってないか!?
「とーや、やめっ 揺すっん、なぁ!」
何とか頑張って、両手で藤也の腹筋を押す。俺の訴えを正確に把握したらしい藤也はすぐに揺するのをやめてくれたけど、一旦反応を始めたものは、どんどんおっきくなってる。
「このまま抜かずの二発目、イケそうですねぇ」
「チョーシこいてんじゃねぇ 退け。場所を代われ!」
くすくす笑う柊也に、藤也がちょっと怖い声で凄む。それに屈したわけではなさそうだけど、柊也が『仕方ありませんね』と、ゆっくりまだ入れっぱなしだったモノを抜いていく。
「ンあッ!」
ちゅぽんっと、括れたところが抜けた時、入口がぐっと広げられて、油断してた俺は腰をヒクつかせて声を上げてしまった。
楔みたいに腰を上げさせていたモノがなくなって、俺はぽてっとシーツに横向きに転がった。
自分が出したモノや、流れ落ちたジェルで濡れたシーツは必ずしも気持ちいいものじゃなかったけど、久しぶりに体を横たえられて、なんだかすごくほっとする。
自分にもついてるからなんとなくその形を思い浮かべて、抜かれた時の、この変な感じをもたらす原因に気づく。
入れるときは徐々に太くなってるけど、抜く時はエラのところ、急に太くなってるんだ。
釣り針の返しみたいに。入れられた時より、抜かれた時のほうが、もともと限界広げられたところが、急にまた、それ以上広げられるわけで。
しかも、無駄に育ってから抜きやがった。
「そんな悩ましい声を上げられたら、また挿れたくなってしまいますよ?」
「なっ! 違うッ!! これは勝手に……ってか、もう無理!!」
そう言ってから、ハッと気づく。柊也と藤也の位置が入れ替わってる。って、こと、は?
「ツレないねぇ マコ。俺にはマコのココ、味わわせてくれねぇの?」
「けふっ えぐっ ご、め……ちょっとしか、飲め、なかっ……」
口の端を流れるものをぬぐう。白っぽくなるまで泡立った唾液と混じりこんだ藤也の精液。
「ちょっと飲んだ?」
何回か頷く。拭いきれなかったものがまだ垂れてる顎を、藤也の指が優しく撫でてくれた。怒られることはないらしいことに、ほっとする。
「つーか、マジ飲むと思わんかったから。マズかった?」
これにはちょっと、間をおいてから一回頷くと、藤也の笑い声が降ってくる。くそぅ 飲めって言うから飲んだのに、飲まなくてもよかったのかよ。
ムカっとしたのが顔に出たんだろう、藤也が笑いながら頭やら顔やら撫でてくる。そんなんで誤魔化されるか。
しかし、こんな時まで合わせなくてもと思う。どこまでシンクロする双子なんだ。イく時まで一緒なんて。
あれ? ほとんど同じタイミングでイったよな、柊也も。でも、まだ、中にある? 俺、突っ込まれたまま?
お尻の感覚。背中やわき腹を撫でてる手。
そーっと首を巡らせると、なんか切なそうな顔をした柊也と目が合う。なに? なんで? もしかして柊也は気持ちよくなかった? 俺ばっかりよかったの?
これも顔に出たんだろう。柊也がちょっと癖のある微笑みを漏らして、俺のこめかみあたりに唇を寄せる。
「そんな不安そうな顔をしなくてもいいですよ。真琴の中があんまりよすぎて、去りがたかっただけですから」
「ほざけ。つーか、さっさと退け!」
俺に覆いかぶさっている柊也の肩を藤也が揺さぶるように押す。やめろー その余波で中が。中までー 一回イったはずなのに、柊也のそれはあんまり小さくなった感じがしない。
と言うより、この揺れで徐々に育ってないか!?
「とーや、やめっ 揺すっん、なぁ!」
何とか頑張って、両手で藤也の腹筋を押す。俺の訴えを正確に把握したらしい藤也はすぐに揺するのをやめてくれたけど、一旦反応を始めたものは、どんどんおっきくなってる。
「このまま抜かずの二発目、イケそうですねぇ」
「チョーシこいてんじゃねぇ 退け。場所を代われ!」
くすくす笑う柊也に、藤也がちょっと怖い声で凄む。それに屈したわけではなさそうだけど、柊也が『仕方ありませんね』と、ゆっくりまだ入れっぱなしだったモノを抜いていく。
「ンあッ!」
ちゅぽんっと、括れたところが抜けた時、入口がぐっと広げられて、油断してた俺は腰をヒクつかせて声を上げてしまった。
楔みたいに腰を上げさせていたモノがなくなって、俺はぽてっとシーツに横向きに転がった。
自分が出したモノや、流れ落ちたジェルで濡れたシーツは必ずしも気持ちいいものじゃなかったけど、久しぶりに体を横たえられて、なんだかすごくほっとする。
自分にもついてるからなんとなくその形を思い浮かべて、抜かれた時の、この変な感じをもたらす原因に気づく。
入れるときは徐々に太くなってるけど、抜く時はエラのところ、急に太くなってるんだ。
釣り針の返しみたいに。入れられた時より、抜かれた時のほうが、もともと限界広げられたところが、急にまた、それ以上広げられるわけで。
しかも、無駄に育ってから抜きやがった。
「そんな悩ましい声を上げられたら、また挿れたくなってしまいますよ?」
「なっ! 違うッ!! これは勝手に……ってか、もう無理!!」
そう言ってから、ハッと気づく。柊也と藤也の位置が入れ替わってる。って、こと、は?
「ツレないねぇ マコ。俺にはマコのココ、味わわせてくれねぇの?」
11
あなたにおすすめの小説
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる