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続章_28
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そんな姿を愉快そうに笑って見つめるハヤテとヒカリであったが、黄はため息交じりに二人を見つめ、
「誰かさん達のせいで、本職の方は休暇扱いだけどねぇ~」
恨み節。
「「アハ、あははははは……」」
笑って誤魔化すハヤテとヒカリ。
するとサクラがおずおずと、
「わ、私の事は、どうして知ってたんですか……? もしかして問題児として、国に!」
不安気に身を乗り出したが、黄は笑みを浮かべて話を遮り、
「国は関係ない。今のアタシはこの学校の養護教諭で、生徒達のカウンセラーでもある。予め問題を抱えた生徒の内情を把握して置く事は、仕事のうちさ。安心おし、オマエの個性について上に報告を上げたりしない」
その声の色に嘘はなく、サクラがホッと胸を撫で下ろすと、ヒカリが満面の笑みでサクラとツバサに抱き付き、
「ね、黄先生って、素敵でしょ!」
「うん」
「本当ですねぇ」
二人が笑顔を返すと、
「と、言う訳で、黄先生! 写真部の顧問になって下さぁい!」
「ごめんだねぇ!」
即答する黄。
「えぇ~~~なんでぇ~~~?」
「アタシはある意味謹慎中の、休職中の身だよ! 目立ちたくないんだよ。毎度毎度行く先々で問題起こすオマエ達にかかわったら目立っちまうだろ! しかもオマエ達、この学校でも早速やらかしたそうじゃないかぁ」
「うぅ……で、でも悪いのはボク達じゃないよぉ~」
「ほぅ~、イジメの首謀者を追い詰めて学校から追い出したのにかい?」
サッと眼を背けるハヤテ。
「編入初日の自己紹介の時、担任とクラスメイト達が見ている目の前で、公然とハヤテに抱き付いたのにかい?」
サッと眼を背けるヒカリ。
かつての事も含めて、グウの音も出ないハヤテとツバサ。
((思いたる事があり過ぎるんだ……))
二人の様子に、サクラとツバサは困惑笑いを浮かべた。
「分かったかい? アタシは熱りを冷ます為に、身分を偽ってココに来てるんだ。何度も言うが、目立ちたくないんだよ。分かったら他を当たってくれ」
「そんなぁ~ボクは黄先生に、顧問になってもらいたいんだよぉ~~~」
「大概しつこいねぇ~。確かに顧問を見つけ辛いんだろうが、なんでアタシにそこまで固執するんだい」
「ボクは、黄先生ほど生徒想いの先生を見た事が無いからだよ」
冗談混じりではなく微笑むヒカリに、黄は急に真っ赤な照れ顔をし、
「ば、な、なにクサイ台詞吐いてんだい! お、おだてて落そうとしたって、その手には乗らないよ!」
プイッと横を向くと、名刺に何か言われたのか照れた怒り口調で、
「名刺のクセに、アンタは毎度毎度一言多いんだよ!」
机の名刺をバシリと叩いた。
するとハヤテがおもむろに、
「利害は一致してると思うんですけどねぇ……」
「!」
怪訝な顔してピクリと反応する黄。
ハヤテは追撃の手を緩めず、口元に不敵な笑みを浮かべ、
「先生は正体を知られると困る……俺達は顧問を必要としている……」
受けて立つと言わんばかり、黄はニヤリと笑い、
「ほっ、ほほぉ~~~このアタシを脅そうってのかい? 相変わらず、いい度胸してるじゃないか」
サクラはいがみ合う二人を見つめ、
(似た者同士かも)
思わずクスッと笑うと、
「黄先生! いえ、アイ先生ぇ! 二人の手綱は私が握って、騒ぎを起こさない様にしますから! 顧問の先生になって下さい!」
「……このじゃじゃ馬二匹を、アンタがかぁい?」
振り向いた黄の鋭い目にジッと見られ、サクラは一瞬怯んだが、
(今度は私がハヤテくんとヒカリちゃんを助けるんだ!)
胸元で手を固く握り、気持ちを奮い立たせ、
「は、はい!」
しかし黄は表情を崩さずゆっくり立ち上がると、サクラにグイッと顔を寄せ、
「これから生徒会とひと悶着起こそうかってのにかぁい?」
「は、はひぃ(ハイ)!」
(怖いよぉ~~~)
返事をしながらも、半泣きで顔を背けると、
「私も微力ながら協力するです!」
ツバサが満面の笑みで手を上げた。
二人を鋭い眼差しで見つめる黄。
胸元で手を握り、動悸の止まないサクラと、笑顔全開のツバサをしばし見つめた後、ため息を一つ吐いてドカリとイスに腰を掛け、
「ま、いいさぁ」
「「「「!」」」」
「二人(東と東海林)を見かけた時点で、こうなる予感はあったさ」
四人は期待の笑顔を見合わせ、
「じゃあ黄先生ぇ! ボク達の顧問、引き受けてくれるんだね!」
すると黄は、若干の腑に落ちなさを滲ませつつ、
「分かったよぉ」
諦め半分の混じった半笑いをすると、ヒカリは満面の笑顔で、
「先生大好きィ!」
飛びつく様に抱き付いた。
「やぁ、止めんかぁ、鬱陶しい! 私にそっちの趣味は無い!」
「またまた先生ってば照れちゃってぇ~~~」
「やかましいィ! 話は終わったんだ、さっさと教室戻れぇ! 交渉を白紙に戻すぞ!」
「はぁ~~~い!」
ヒカリは黄から離れ、
「みんな、教室に戻ろう! 次は放課後! 決戦の場は生徒会だぁ!」
「「おぉーーー!」」
釣られる様に勝どきを上げるサクラとヒカリ。フッと小さく笑って、気持ちだけ同意を示すハヤテ。
笑顔のヒカリが三人を連れ立ち、保健室から出ようとすると、
「やり過ぎるんじゃないよ!」
「はぁーーーい!」
ヒカリがカラ返事を返すと、
「東! オマエだけちょっと残りな! 話がある」
「?」
呼び止められたハヤテは三人に、「先に教室へ戻っててくれ」とアイコンタクト。
頷く三人娘はハヤテを保健室に残し、教室へ戻った。
「誰かさん達のせいで、本職の方は休暇扱いだけどねぇ~」
恨み節。
「「アハ、あははははは……」」
笑って誤魔化すハヤテとヒカリ。
するとサクラがおずおずと、
「わ、私の事は、どうして知ってたんですか……? もしかして問題児として、国に!」
不安気に身を乗り出したが、黄は笑みを浮かべて話を遮り、
「国は関係ない。今のアタシはこの学校の養護教諭で、生徒達のカウンセラーでもある。予め問題を抱えた生徒の内情を把握して置く事は、仕事のうちさ。安心おし、オマエの個性について上に報告を上げたりしない」
その声の色に嘘はなく、サクラがホッと胸を撫で下ろすと、ヒカリが満面の笑みでサクラとツバサに抱き付き、
「ね、黄先生って、素敵でしょ!」
「うん」
「本当ですねぇ」
二人が笑顔を返すと、
「と、言う訳で、黄先生! 写真部の顧問になって下さぁい!」
「ごめんだねぇ!」
即答する黄。
「えぇ~~~なんでぇ~~~?」
「アタシはある意味謹慎中の、休職中の身だよ! 目立ちたくないんだよ。毎度毎度行く先々で問題起こすオマエ達にかかわったら目立っちまうだろ! しかもオマエ達、この学校でも早速やらかしたそうじゃないかぁ」
「うぅ……で、でも悪いのはボク達じゃないよぉ~」
「ほぅ~、イジメの首謀者を追い詰めて学校から追い出したのにかい?」
サッと眼を背けるハヤテ。
「編入初日の自己紹介の時、担任とクラスメイト達が見ている目の前で、公然とハヤテに抱き付いたのにかい?」
サッと眼を背けるヒカリ。
かつての事も含めて、グウの音も出ないハヤテとツバサ。
((思いたる事があり過ぎるんだ……))
二人の様子に、サクラとツバサは困惑笑いを浮かべた。
「分かったかい? アタシは熱りを冷ます為に、身分を偽ってココに来てるんだ。何度も言うが、目立ちたくないんだよ。分かったら他を当たってくれ」
「そんなぁ~ボクは黄先生に、顧問になってもらいたいんだよぉ~~~」
「大概しつこいねぇ~。確かに顧問を見つけ辛いんだろうが、なんでアタシにそこまで固執するんだい」
「ボクは、黄先生ほど生徒想いの先生を見た事が無いからだよ」
冗談混じりではなく微笑むヒカリに、黄は急に真っ赤な照れ顔をし、
「ば、な、なにクサイ台詞吐いてんだい! お、おだてて落そうとしたって、その手には乗らないよ!」
プイッと横を向くと、名刺に何か言われたのか照れた怒り口調で、
「名刺のクセに、アンタは毎度毎度一言多いんだよ!」
机の名刺をバシリと叩いた。
するとハヤテがおもむろに、
「利害は一致してると思うんですけどねぇ……」
「!」
怪訝な顔してピクリと反応する黄。
ハヤテは追撃の手を緩めず、口元に不敵な笑みを浮かべ、
「先生は正体を知られると困る……俺達は顧問を必要としている……」
受けて立つと言わんばかり、黄はニヤリと笑い、
「ほっ、ほほぉ~~~このアタシを脅そうってのかい? 相変わらず、いい度胸してるじゃないか」
サクラはいがみ合う二人を見つめ、
(似た者同士かも)
思わずクスッと笑うと、
「黄先生! いえ、アイ先生ぇ! 二人の手綱は私が握って、騒ぎを起こさない様にしますから! 顧問の先生になって下さい!」
「……このじゃじゃ馬二匹を、アンタがかぁい?」
振り向いた黄の鋭い目にジッと見られ、サクラは一瞬怯んだが、
(今度は私がハヤテくんとヒカリちゃんを助けるんだ!)
胸元で手を固く握り、気持ちを奮い立たせ、
「は、はい!」
しかし黄は表情を崩さずゆっくり立ち上がると、サクラにグイッと顔を寄せ、
「これから生徒会とひと悶着起こそうかってのにかぁい?」
「は、はひぃ(ハイ)!」
(怖いよぉ~~~)
返事をしながらも、半泣きで顔を背けると、
「私も微力ながら協力するです!」
ツバサが満面の笑みで手を上げた。
二人を鋭い眼差しで見つめる黄。
胸元で手を握り、動悸の止まないサクラと、笑顔全開のツバサをしばし見つめた後、ため息を一つ吐いてドカリとイスに腰を掛け、
「ま、いいさぁ」
「「「「!」」」」
「二人(東と東海林)を見かけた時点で、こうなる予感はあったさ」
四人は期待の笑顔を見合わせ、
「じゃあ黄先生ぇ! ボク達の顧問、引き受けてくれるんだね!」
すると黄は、若干の腑に落ちなさを滲ませつつ、
「分かったよぉ」
諦め半分の混じった半笑いをすると、ヒカリは満面の笑顔で、
「先生大好きィ!」
飛びつく様に抱き付いた。
「やぁ、止めんかぁ、鬱陶しい! 私にそっちの趣味は無い!」
「またまた先生ってば照れちゃってぇ~~~」
「やかましいィ! 話は終わったんだ、さっさと教室戻れぇ! 交渉を白紙に戻すぞ!」
「はぁ~~~い!」
ヒカリは黄から離れ、
「みんな、教室に戻ろう! 次は放課後! 決戦の場は生徒会だぁ!」
「「おぉーーー!」」
釣られる様に勝どきを上げるサクラとヒカリ。フッと小さく笑って、気持ちだけ同意を示すハヤテ。
笑顔のヒカリが三人を連れ立ち、保健室から出ようとすると、
「やり過ぎるんじゃないよ!」
「はぁーーーい!」
ヒカリがカラ返事を返すと、
「東! オマエだけちょっと残りな! 話がある」
「?」
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