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69.胸騒ぎ③
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酸素不足のせいか、意識が朦朧としていく。
だけど頭の中で『逃げなきゃ』という思いが巡り、席を立ち上がろうとするも体には力が入らない。
(どうしてなの……? どうして、サリーがこんなことっ……)
私はサリーのことを信頼していた。
友人とは少し違うが、それに近い存在だと思って彼女には心を許し、親しく接してきたつもりだった。
それなのに……、こんなことをされるなんて、彼女が私のことを嫌っているなんて夢にも思わなかった。
「リリア様、無理をしては駄目ですよ。ほら、苦しいでしょ? 苦しいのは嫌ですよね? だったら、すぐに終わらせましょ? そうしたら直ぐに楽になれますよっ」
「……っ!?」
(終わらせるって……なに、を? 死にたくないっ……、これからアレクシス様と生きていくって決めたのに……)
サリーはにっこりと微笑みながら答えると、私の隣へと座った。
そして、ポケットの中から折りたたまれた紙のようなものを取り出すと、テーブルの上に広げる。
(なに、これ……?)
広げられた紙の中心には魔方陣のような絵が描き込まれていた。
「リリア様、これがなんだか分かりますか? ……って、今は答えられませんよね」
「……っ!」
サリーは悪戯っぽく笑うと、私の手を強引に掴んだ。
すごい力で引っ張られ、手首の痛みに私は顔を顰める。
「直ぐに終わるので、逃げようとしないでくださいね。リリア様、掌を開いてください」
サリーの言葉に嫌な予感を察知し、私は必死に顔を横に振った。
実際には少し顔を揺らしたくらいにしか見えていないかも知れない。
「抵抗するんですか? 私はこれでも元暗殺者ですよ? 今は引退しましたけど、その辺の普通の男なんかより力はあります。この細い手首を折られたい? 多分、めちゃくちゃ痛いですよ」
サリーはこちらに顔を近づけてくると、表情のない顔で静かに答えた。
感情のない声に、全身が凍り付く。
今まで忘れていたが、サリーが暗殺者だったことは以前に聞かされている。
それが本当なのであれば、私なんて簡単に殺せてしまうのだろう。
それに今の私では抵抗をしても、逃げられる勝算はほぼない。
だけど時間稼ぎなら出来るかも知れない。
アレクシスは直ぐに戻ってくると言っていた。
彼が戻ってくれば、直ぐに彼女を捕らえてくれるはずだ。
(私はアレクシス様と約束をしたのだから。痛いのは怖いけど、……でも、時間稼ぎさえすればきっと助けに来てくれる。あの時みたいに……)
私は以前、死にそうになった時のことを思い出していた。
諦めかけた時、彼は私の前に現れて命を救ってくれた。
(きっと今回だって……)
私は、そう信じたかった。
そうしない限り、この恐怖に負けてしまいそうだったからだ。
「リリア様、もしかして時間稼ぎでもしようと思ってますか? もう、リリア様は悪い子ですね。そんなこと、許しませんよ」
サリーは冷たい声を漏らすと、チクッとした痛みを感じ私は再び顔を顰めた。
彼女の手の間から、細い針のようなものが見える。
恐らくあれを私の掌に刺したのだろう。
(針……!?)
「あまりその体は傷付けたくないので、これ以上痛い思いをしたくなければ大人しくしていてくださいねっ」
「……?」
一体、サリーが何をしようとしているのかが全く分からない。
ナイフで刺されるのかと思っていたら、針のようなもので薄く肌を刺されただけだのようだ。
一瞬鋭い痛みを感じたが、その後は少しヒリヒリとするだけで、それ以上の痛みを感じることはなかった。
(え? これで、終わり……?)
「リリア様の血を一滴貰います」
彼女はそう言って、紙の上に私の血を一滴垂らす。
それを確認すると、サリーは私の腕を直ぐに解放してくれた。
私は少しほっとしながら、サリーの様子を警戒するように窺っていた。
すると今度はナイフのようなものを取り出したので、思わず体を震わせてしまう。
「あ、安心してください。これはリリア様には使いませんので、そんなに怯えないで」
サリーは静かに答えると、自分の掌を広げてナイフを押し当てた。
すると彼女の掌からは、溢れるように湧き出て来る赤い血によって覆われていく。
(な、何をしているの!?)
私はぎょっとしながらその様子を眺めていたが、彼女は痛がる素振りなど見せず、先程の私の時と同じように血を紙の上に垂らした。
「これで完了……っと。後は、あの男待ちね」
彼女は相変わらず涼しげな顔で話していた。
その異常さに余計恐怖心が掻き立てられる。
「リリア様、苦しいですよね? もうすぐその苦しさからも解放されると思いますが、横になっていていいですよ。その方が楽だと思うし……」
サリーは優しい声を上げると、私の体をソファーの上にゆっくりと倒した。
今となってはその声や仕草すらも、わざとらしくしか見えなくなっていた。
だけど横になっていると、少しだけ呼吸が楽になったような気がする。
「待っている間、少しお喋りでもしましょうか。リリア様はどうせ喋れないだろうし、私の話を聞いていてくださいね」
サリーはそう言って独断で話始めた。
「リリア様は自由になりたかったのですよね? その願い、もうすぐ叶いますよ。良かったですね」
(自由にって、どういうこと……?)
「あと、リリア様はあの男に騙されています。アレクシス様はリリア様が思っているような人間ではありませんよ。冷血で残酷で……、悪魔のような男です。リリア様はあの男が命の恩人とか思っているようですが、それは謝りです。アレクシス様こそが、そうなるように仕向けた張本人なのですから……」
私にはサリーが言っていることが良く分からなかった。
もしかして私を混乱させようとして、そんな風に言っているのだろうか。
こんなことをされているのだから、当然サリーの言っていることを信じられるはずが無い。
「元々リリア様は健康体でした。体に不調を感じたのはあの屋敷に来てからですよね? それに良く睡魔に襲われていたでしょう? あれは薬を混ぜていたからです。勿論、アレクシス様の指示で……」
(そんなこと、信じない……!)
「少しづつ、少しづつ……、リリア様に気付かれないように、ね」
「……っ」
サリーの話なんて信じる気はなかったが、考えてみれば体に不調が出始めたのは屋敷に来てからだ。
それに急な眠気に襲われることも、この屋敷に来るまでは一切起きていなかった。
過去のことを思い返していくと、全て彼女の言う通りで私は動揺していく。
私は今ここでサリーに裏切られて、一番信じていた相手にも裏切られていたのだろうか。
そんなことを脳裏に浮かべると、胸の奥が苦しくなる。
だけどこれは、彼本人から聞いた話ではない。
私はアレクシスから真実を聞くまでは、決して信じないと心に決めた。
それから暫くすると奥の方から、トントンと扉を叩く音が響いた。
その音に一瞬ドキッとしてしまう。
もしかしたらアレクシスが戻ってきたのだろうか。
一瞬、そんな期待を抱いてしまうも、もしアレクシスなら直ぐに部屋に入ってくるはずだ。
そうしないということは、恐らく別の人間なのだろう。
(もしかして、サリーの仲間……?)
「……やっと来たわね。残念だけど、お話はここまでです。リリア様、ちょっと待っていてくださいね」
サリーはそう言うと、扉の方へと歩いて行く。
今の私の位置から出は、扉の方に視線を送ることすら出来ない。
だけど奥から話し声が微かに聞こえてくる。
その声は、聞き覚えのあるものだった。
私のことを人形のように扱い、不要になったら捨てた。
大嫌いな父親だった男の声だ。
だけど頭の中で『逃げなきゃ』という思いが巡り、席を立ち上がろうとするも体には力が入らない。
(どうしてなの……? どうして、サリーがこんなことっ……)
私はサリーのことを信頼していた。
友人とは少し違うが、それに近い存在だと思って彼女には心を許し、親しく接してきたつもりだった。
それなのに……、こんなことをされるなんて、彼女が私のことを嫌っているなんて夢にも思わなかった。
「リリア様、無理をしては駄目ですよ。ほら、苦しいでしょ? 苦しいのは嫌ですよね? だったら、すぐに終わらせましょ? そうしたら直ぐに楽になれますよっ」
「……っ!?」
(終わらせるって……なに、を? 死にたくないっ……、これからアレクシス様と生きていくって決めたのに……)
サリーはにっこりと微笑みながら答えると、私の隣へと座った。
そして、ポケットの中から折りたたまれた紙のようなものを取り出すと、テーブルの上に広げる。
(なに、これ……?)
広げられた紙の中心には魔方陣のような絵が描き込まれていた。
「リリア様、これがなんだか分かりますか? ……って、今は答えられませんよね」
「……っ!」
サリーは悪戯っぽく笑うと、私の手を強引に掴んだ。
すごい力で引っ張られ、手首の痛みに私は顔を顰める。
「直ぐに終わるので、逃げようとしないでくださいね。リリア様、掌を開いてください」
サリーの言葉に嫌な予感を察知し、私は必死に顔を横に振った。
実際には少し顔を揺らしたくらいにしか見えていないかも知れない。
「抵抗するんですか? 私はこれでも元暗殺者ですよ? 今は引退しましたけど、その辺の普通の男なんかより力はあります。この細い手首を折られたい? 多分、めちゃくちゃ痛いですよ」
サリーはこちらに顔を近づけてくると、表情のない顔で静かに答えた。
感情のない声に、全身が凍り付く。
今まで忘れていたが、サリーが暗殺者だったことは以前に聞かされている。
それが本当なのであれば、私なんて簡単に殺せてしまうのだろう。
それに今の私では抵抗をしても、逃げられる勝算はほぼない。
だけど時間稼ぎなら出来るかも知れない。
アレクシスは直ぐに戻ってくると言っていた。
彼が戻ってくれば、直ぐに彼女を捕らえてくれるはずだ。
(私はアレクシス様と約束をしたのだから。痛いのは怖いけど、……でも、時間稼ぎさえすればきっと助けに来てくれる。あの時みたいに……)
私は以前、死にそうになった時のことを思い出していた。
諦めかけた時、彼は私の前に現れて命を救ってくれた。
(きっと今回だって……)
私は、そう信じたかった。
そうしない限り、この恐怖に負けてしまいそうだったからだ。
「リリア様、もしかして時間稼ぎでもしようと思ってますか? もう、リリア様は悪い子ですね。そんなこと、許しませんよ」
サリーは冷たい声を漏らすと、チクッとした痛みを感じ私は再び顔を顰めた。
彼女の手の間から、細い針のようなものが見える。
恐らくあれを私の掌に刺したのだろう。
(針……!?)
「あまりその体は傷付けたくないので、これ以上痛い思いをしたくなければ大人しくしていてくださいねっ」
「……?」
一体、サリーが何をしようとしているのかが全く分からない。
ナイフで刺されるのかと思っていたら、針のようなもので薄く肌を刺されただけだのようだ。
一瞬鋭い痛みを感じたが、その後は少しヒリヒリとするだけで、それ以上の痛みを感じることはなかった。
(え? これで、終わり……?)
「リリア様の血を一滴貰います」
彼女はそう言って、紙の上に私の血を一滴垂らす。
それを確認すると、サリーは私の腕を直ぐに解放してくれた。
私は少しほっとしながら、サリーの様子を警戒するように窺っていた。
すると今度はナイフのようなものを取り出したので、思わず体を震わせてしまう。
「あ、安心してください。これはリリア様には使いませんので、そんなに怯えないで」
サリーは静かに答えると、自分の掌を広げてナイフを押し当てた。
すると彼女の掌からは、溢れるように湧き出て来る赤い血によって覆われていく。
(な、何をしているの!?)
私はぎょっとしながらその様子を眺めていたが、彼女は痛がる素振りなど見せず、先程の私の時と同じように血を紙の上に垂らした。
「これで完了……っと。後は、あの男待ちね」
彼女は相変わらず涼しげな顔で話していた。
その異常さに余計恐怖心が掻き立てられる。
「リリア様、苦しいですよね? もうすぐその苦しさからも解放されると思いますが、横になっていていいですよ。その方が楽だと思うし……」
サリーは優しい声を上げると、私の体をソファーの上にゆっくりと倒した。
今となってはその声や仕草すらも、わざとらしくしか見えなくなっていた。
だけど横になっていると、少しだけ呼吸が楽になったような気がする。
「待っている間、少しお喋りでもしましょうか。リリア様はどうせ喋れないだろうし、私の話を聞いていてくださいね」
サリーはそう言って独断で話始めた。
「リリア様は自由になりたかったのですよね? その願い、もうすぐ叶いますよ。良かったですね」
(自由にって、どういうこと……?)
「あと、リリア様はあの男に騙されています。アレクシス様はリリア様が思っているような人間ではありませんよ。冷血で残酷で……、悪魔のような男です。リリア様はあの男が命の恩人とか思っているようですが、それは謝りです。アレクシス様こそが、そうなるように仕向けた張本人なのですから……」
私にはサリーが言っていることが良く分からなかった。
もしかして私を混乱させようとして、そんな風に言っているのだろうか。
こんなことをされているのだから、当然サリーの言っていることを信じられるはずが無い。
「元々リリア様は健康体でした。体に不調を感じたのはあの屋敷に来てからですよね? それに良く睡魔に襲われていたでしょう? あれは薬を混ぜていたからです。勿論、アレクシス様の指示で……」
(そんなこと、信じない……!)
「少しづつ、少しづつ……、リリア様に気付かれないように、ね」
「……っ」
サリーの話なんて信じる気はなかったが、考えてみれば体に不調が出始めたのは屋敷に来てからだ。
それに急な眠気に襲われることも、この屋敷に来るまでは一切起きていなかった。
過去のことを思い返していくと、全て彼女の言う通りで私は動揺していく。
私は今ここでサリーに裏切られて、一番信じていた相手にも裏切られていたのだろうか。
そんなことを脳裏に浮かべると、胸の奥が苦しくなる。
だけどこれは、彼本人から聞いた話ではない。
私はアレクシスから真実を聞くまでは、決して信じないと心に決めた。
それから暫くすると奥の方から、トントンと扉を叩く音が響いた。
その音に一瞬ドキッとしてしまう。
もしかしたらアレクシスが戻ってきたのだろうか。
一瞬、そんな期待を抱いてしまうも、もしアレクシスなら直ぐに部屋に入ってくるはずだ。
そうしないということは、恐らく別の人間なのだろう。
(もしかして、サリーの仲間……?)
「……やっと来たわね。残念だけど、お話はここまでです。リリア様、ちょっと待っていてくださいね」
サリーはそう言うと、扉の方へと歩いて行く。
今の私の位置から出は、扉の方に視線を送ることすら出来ない。
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