森の奥に住んでいた魔法使いの男の子と仲良くなったらヤンデレ化しました。

序盤の村の村人

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「あなた、魔法使いってことは魔法が使えるの?」

 とりあえず、気になったことをリサはヒールに聞いた。

「そうだね、見せた方が早いかな」

 ヒールがリサの方に手を向け、呪文を唱えた。すると、暖かい風が吹き、リサの服を乾かしていく。

「すごいわ! 私の服が一瞬で乾いた! ありがとうヒール」
「どういたしまして」

 服を乾かしてくれるなんて、悪い人じゃなさそうね……。

 リサはそう思いながら、ヒールを見る。

 顔も整ってるし……。私の幼なじみよりよっぽどイケメンだわ。

 ぼーとリサがヒールに見とれていると、ヒールはにっこりとリサに微笑んだ。しかし、ヒールは、その後咳き込んでしまう。

「大丈夫?」
「うん。ありがとう大丈夫」
「病気って言ってたけどそんなにひどいの?」
「今みたいに少し咳きが出たり、体に力が入らないだけだよ。大したことじゃない」
「それは、大したことだわ、普通に心配よ」

 ヒールは、リサが心配と言ってくれたことに驚き瞬きをした。

「そう、心配してくれるのありがとう」
「ええ、それよりこの屋敷に住んでいるのよね?」
「そう、だけど……?」
「ご飯とかは、どうしてるわけ? しかもこの部屋も埃だらけじゃない! とても人が住めるとは思えないわ」
「それは、そうだけど」
「まずは、この部屋からよっ今すぐにでも掃除をしなきゃ」
「ちょ、ちょっと待ってよ」

 リサはヒールの抗議を無視して、腕捲りをし、目を光らせた。他の部屋からほうきを持ってきてせっせと掃除を始める。

「ごほごほっ本当にこの部屋は、埃まみれね、よくこんな部屋で生活していたものだわ。ビックリよ」
「僕も、いきなり人の屋敷に入ってきて掃除を始めた君にビックリしてるけど」
「いいじゃない、綺麗になることは悪いことじゃないわ。それに、こんな部屋に住んでいたら治るものも治らないわよ」

 リサはそう言い捨てながら窓を開ける。

「ところで、さっきの質問だけど、ご飯はちゃんと食べているのかしら」
「もちろん、きちんと食べてるよほら」

  ヒールは、そう言うと手に持ってたクッキーをリサに見せる。

「こんなのご飯じゃないわよっ。本当にあなたよく生きてたわね」
「そんなことを言われたのも初めてだ」

 ヒールは、興味津々と言った表情でリサを見つめる。

「そもそも人間が来たのが初めてとか言ってたわね……。はー。とりあえずキッチン借りてもいいかしら?」
「別にいいよ? でも、食料が何もないかもね」

  確かに、この屋敷に食料があったとしても腐ってそうだとリサは思った。


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