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13話 領主様の凱旋
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俺とオスカー様がルースの町へ戻ると、既に噂を聞きつけた町人たちが入り口にわんさか集まっていた。
「オスカー様! ご婚約おめでとうございます!」
「フィル~、おめでとう!」
「おめでとー!」
「わわわ、すごい集まっていますね……」
俺は馬車から顔を出し、とりあえずみんなへ向かって手を振っておいた。
馬車はまるでパレードのように、ゆっくりと町中を進んでいく。
「フィル。気付いているか? 俺だけではない、お前を祝福する声も多いのだと言うことを」
「はい……。友達や、そのご家族です」
俺はそう言って、見つけた友達に指にハマった指輪をチラつかせる。
すると、友達やその周辺からわーっと歓声が上がった。
「お前は、皆に愛されていたのだな。そんなお前を独り占めしていると思うと、優越感を覚えてしまうな」
オスカー様はそう言って困ったように笑った。
「お、俺だって! オスカー様を独り占めできて、嬉しいです……!」
「またお前はすぐそうやって可愛い顔で可愛いことを言う……」
「そ、そうですかね……」
オスカー様の顔がグッと近付く。
わぁっと沸き起こる歓声。
「お、オスカー様! ダメです、みんなに見られまくりです」
「もう夫夫になるのだから関係ない」
ちゅっ。
その日1番の歓声が町中に響きわたった。
⸺⸺
俺は屋敷の中で、オスカー様に前世の記憶があることを暴露した。
オスカー様はかなり驚いていたけど、今の俺らの関係が、前世の俺が1番好きだったカップリングだと言うことを打ち明けると、運命だと言ってめちゃくちゃ喜んでいた。
そして婚約後、正式に結婚をしてからも、俺らは毎晩のように愛し合った。
それも、前世の俺が好きだったシチュエーションをオスカー様はノリノリで試してくれた。
俺的にはドSの低音ボイスに罵倒されながら無理矢理激しくされるのが1番最高だった。
オスカー様も新たな扉を開いてしまったらしく、エッチのときはちょっとSになるのがデフォルトになった。
そして俺らは王都の孤児院で3歳と1歳の孤児を2人迎え入れ、俺は今幸せに2児のママをしている。
おわり。
「オスカー様! ご婚約おめでとうございます!」
「フィル~、おめでとう!」
「おめでとー!」
「わわわ、すごい集まっていますね……」
俺は馬車から顔を出し、とりあえずみんなへ向かって手を振っておいた。
馬車はまるでパレードのように、ゆっくりと町中を進んでいく。
「フィル。気付いているか? 俺だけではない、お前を祝福する声も多いのだと言うことを」
「はい……。友達や、そのご家族です」
俺はそう言って、見つけた友達に指にハマった指輪をチラつかせる。
すると、友達やその周辺からわーっと歓声が上がった。
「お前は、皆に愛されていたのだな。そんなお前を独り占めしていると思うと、優越感を覚えてしまうな」
オスカー様はそう言って困ったように笑った。
「お、俺だって! オスカー様を独り占めできて、嬉しいです……!」
「またお前はすぐそうやって可愛い顔で可愛いことを言う……」
「そ、そうですかね……」
オスカー様の顔がグッと近付く。
わぁっと沸き起こる歓声。
「お、オスカー様! ダメです、みんなに見られまくりです」
「もう夫夫になるのだから関係ない」
ちゅっ。
その日1番の歓声が町中に響きわたった。
⸺⸺
俺は屋敷の中で、オスカー様に前世の記憶があることを暴露した。
オスカー様はかなり驚いていたけど、今の俺らの関係が、前世の俺が1番好きだったカップリングだと言うことを打ち明けると、運命だと言ってめちゃくちゃ喜んでいた。
そして婚約後、正式に結婚をしてからも、俺らは毎晩のように愛し合った。
それも、前世の俺が好きだったシチュエーションをオスカー様はノリノリで試してくれた。
俺的にはドSの低音ボイスに罵倒されながら無理矢理激しくされるのが1番最高だった。
オスカー様も新たな扉を開いてしまったらしく、エッチのときはちょっとSになるのがデフォルトになった。
そして俺らは王都の孤児院で3歳と1歳の孤児を2人迎え入れ、俺は今幸せに2児のママをしている。
おわり。
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