永遠に消え去った輝きは2度と戻らないが、

 本当に不思議だ。何であんなに早く大人になりたがっていたのか。
 正直、今すぐにでも子どもに戻りたい。10歳以下だった頃に戻りたい。

 本当に不思議だ。何であんなに大人になりたかったのか。
 今だって、映えない学生生活を送っている青二才。お年寄りからみたら「子ども」だけど、正直このまま年を取っていくことにウンザリしている。――季節柄だろうか? 年の終わりが近づく秋はどうしたって焦っちまう――。
 ウンザリしている理由はシンプル。来年には大学3年になる、就職活動が始まる。なのに金の無さ・時間の無さにかこつけて大した資格もとらず、ぼんやりと大学に通い続けている。就職出来てしばらく経ったら婚活。
 それに控え、小さい頃は良かった。


 幼い頃を懐かしんでばかりいる、少年と大人の間にいる青年のエッセイ。
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