20 / 325
19 流血表現
しおりを挟む
夜神は服装の歴史にあまり詳しくないので、多分この時代かな?ぐらいしか思えないが、19世紀のヨーロッパ貴族が着ていそうな服装で、杖の代わりに剣を持っている二人に第二室の長谷部少佐と近づく。
見た目でWSと判断出来ないのが困るが、万が一の事を考えて相手が自分と対峙するクラスと違った場合は、すぐにお互いの場所を交われるように確認だけしてある。
出来るならばそのまま自分が今から対峙する吸血鬼がWSだと助かるなと、思いながら近づき、七海の合図を確認して長谷部と一緒に吸血鬼に向かって走って行った。
長谷部貴也少佐は第二室所属で体術を得意とする。
彼が使用する武器も体術に特化した武器で、Sクラス武器保持者でもある「源氏八領・八龍」は、手甲・籠手・肘当・膝当・脛当・鉄靴からなる武器で手甲と鉄靴以外は軍服で隠れて見えない。
その為、相手を油断させる事が一時的だか出来るので、そのすきに攻撃を畳み掛ける。
特に今回はSクラス相手だ。隊員と一緒に攻撃をするが正直大変な任務であるのは間違いない。
チラッと自分と同じくSクラスを相手する夜神中佐を見る。
彼女は基本一人でS・Aクラスの討伐任務をこなす。
本来なら「ありえない」のだ。
隊長をいれて五~六人で任務にあたる。そのほうが確実に生きてられるし、吸血鬼にとどめを刺すことが出来る。
それを全て無視してこなしているのだから、尊敬と同時に畏怖の気持ちが宿る。
同期で軍大学に入った頃から、夜神は誰よりも頭一つ飛び抜けて素晴らしかったのも事実だ。
そんな彼女がWSを一人で討伐するのだ。私なら御免こうむりたいの一言だ。
長谷部はため息をし、七海少佐の合図を待つ。
この中で作戦の立案を考えるのに適している人物は七海以外はいない。
普段はヘラヘラしながら、適当な事ばかりだが実際、合同任務やこういった緊急の場合でも、必ず生き残るための作戦を考える。
勿論他の部隊の人間性などを全て把握して、誰が誰と相性よく動けるかや、相手の得意・不得意を全て把握しての立案だ。
頭の中はいったいどんな造りになっているのか、不思議でならない。
そんな七海の合図を今かと待っていると、合図の号令が下った。長谷部は
「構え!!源氏八領・八龍!!」
と武器の使用合図と武器の名前を叫び、手甲を握り一気に駆け出す。
だが、相手も異変に察知したのだろう。すぐに剣を抜き構える。
Sクラスは貴族のクラスだ。階級も一番上のクラスで戦闘能力も他のクラスと違う。
強いうえに、身体能力も他と違い格上なのだ。気を抜いたら死ぬのはめに見えている。
数多く対峙してきた夜神のアバウトなWSの予測「刺繍が沢山の上着だったり、クラバットにリングしているのはSクラスでも格上」と言っていたので、その相手のは夜神に任せてもう片方と対峙する
間合いまで近づき、相手の振り落とす剣を避けると、股関節目掛けて蹴りを入れる。だか、相手もすぐに後ろに飛んで避けてくる。
ジリジリとお互いで牽制していると、隊員達がそれぞれの武器を持って、その武器に適した間合いをとる。
自分が近距離での戦闘をするため、中距離・遠距離の武器を持つもので構成される部隊は銃や薙刀を扱う。
銃での連続射撃で吸血鬼の動きを一時的に止めると、薙刀でのフェイント攻撃をする。
怯んだところで一気に近づき、首めがけて手投を打ち込み、
「撃破しろ、ハ龍!!」と叫び、武器の力を引き出す。
拳から青白い光がこもる。そして心臓に拳を思いっ切り打ち込むと、背中から血飛沫が飛びながら、自分の拳を貫通させたのだった。
見た目でWSと判断出来ないのが困るが、万が一の事を考えて相手が自分と対峙するクラスと違った場合は、すぐにお互いの場所を交われるように確認だけしてある。
出来るならばそのまま自分が今から対峙する吸血鬼がWSだと助かるなと、思いながら近づき、七海の合図を確認して長谷部と一緒に吸血鬼に向かって走って行った。
長谷部貴也少佐は第二室所属で体術を得意とする。
彼が使用する武器も体術に特化した武器で、Sクラス武器保持者でもある「源氏八領・八龍」は、手甲・籠手・肘当・膝当・脛当・鉄靴からなる武器で手甲と鉄靴以外は軍服で隠れて見えない。
その為、相手を油断させる事が一時的だか出来るので、そのすきに攻撃を畳み掛ける。
特に今回はSクラス相手だ。隊員と一緒に攻撃をするが正直大変な任務であるのは間違いない。
チラッと自分と同じくSクラスを相手する夜神中佐を見る。
彼女は基本一人でS・Aクラスの討伐任務をこなす。
本来なら「ありえない」のだ。
隊長をいれて五~六人で任務にあたる。そのほうが確実に生きてられるし、吸血鬼にとどめを刺すことが出来る。
それを全て無視してこなしているのだから、尊敬と同時に畏怖の気持ちが宿る。
同期で軍大学に入った頃から、夜神は誰よりも頭一つ飛び抜けて素晴らしかったのも事実だ。
そんな彼女がWSを一人で討伐するのだ。私なら御免こうむりたいの一言だ。
長谷部はため息をし、七海少佐の合図を待つ。
この中で作戦の立案を考えるのに適している人物は七海以外はいない。
普段はヘラヘラしながら、適当な事ばかりだが実際、合同任務やこういった緊急の場合でも、必ず生き残るための作戦を考える。
勿論他の部隊の人間性などを全て把握して、誰が誰と相性よく動けるかや、相手の得意・不得意を全て把握しての立案だ。
頭の中はいったいどんな造りになっているのか、不思議でならない。
そんな七海の合図を今かと待っていると、合図の号令が下った。長谷部は
「構え!!源氏八領・八龍!!」
と武器の使用合図と武器の名前を叫び、手甲を握り一気に駆け出す。
だが、相手も異変に察知したのだろう。すぐに剣を抜き構える。
Sクラスは貴族のクラスだ。階級も一番上のクラスで戦闘能力も他のクラスと違う。
強いうえに、身体能力も他と違い格上なのだ。気を抜いたら死ぬのはめに見えている。
数多く対峙してきた夜神のアバウトなWSの予測「刺繍が沢山の上着だったり、クラバットにリングしているのはSクラスでも格上」と言っていたので、その相手のは夜神に任せてもう片方と対峙する
間合いまで近づき、相手の振り落とす剣を避けると、股関節目掛けて蹴りを入れる。だか、相手もすぐに後ろに飛んで避けてくる。
ジリジリとお互いで牽制していると、隊員達がそれぞれの武器を持って、その武器に適した間合いをとる。
自分が近距離での戦闘をするため、中距離・遠距離の武器を持つもので構成される部隊は銃や薙刀を扱う。
銃での連続射撃で吸血鬼の動きを一時的に止めると、薙刀でのフェイント攻撃をする。
怯んだところで一気に近づき、首めがけて手投を打ち込み、
「撃破しろ、ハ龍!!」と叫び、武器の力を引き出す。
拳から青白い光がこもる。そして心臓に拳を思いっ切り打ち込むと、背中から血飛沫が飛びながら、自分の拳を貫通させたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる