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「ぐっすりだね・・・・・疲れたのかなぁ。仕方がないね?」
目を覆い隠していた手はそのまま、頬を伝い、口の端から垂れている血の混じった涎を拭い去る。
その拭い去った涎を自分の口に運ぶとペロッと舐めた。
「やっぱり凪ちゃんの血は美味しいね?さて、この前と同じ様に蓋をしょうね?」
涎を舐め取った手をギュッと握り込んで手のひらを天井に向けてゆっくりと開いていく。
手のひらに細い鎖が生まれだして、何かを形作る。それは男性の屹立した男根の形をしていた。
雁首が広がり、グロテスクな形に仕上がった物に冷笑して、ルードヴィッヒは夜神の蜜と潮でビシャビシャに濡た蜜口から、ヌルルゥ~と己の肉茎を引き抜いていく。
蜜口と肉茎を結ぶように粘着質な透明な糸が繋ぐ。その光景に更に笑いが込み上げる。
蜜口からは収まりきらないルードヴィッヒの白濁がコポコポと溢れて垂れてくる。
その蜜口に鎖で出来たら男根を竿の方から、白濁をなすり付けていく。クチョ、クチュと音をたてはじめる。
時々雁首が蜜粒を掠めて行き、気絶していても感じるのか身を軽く捩る夜神が可笑しくて、ルードヴィッヒは増々唇が歪む。
「感じるのかい?どんなに嫌がっても体は正直だね?そのうち心も正直になるといいんだが・・・これは無理な話かな?」
鎖の男根に己の放った白濁を満遍なくなすり付けていったら、それを蜜口に埋め込んでいく。ズニチュゥゥ・・・と粘ついた音をさせながら埋め込んでいき、男根自体を夜神の中に全て入れてしまう。
傍から見たら、何事もなかったように見えるが、夜神の蜜壷の中にはしっかりと屹立した物が埋め込まれていく。
そして、動いても抜け落ちないようにしっかりと蓋をしていった。
「完成だね。あぁ、楽しみだぁ・・・以前も泣いて縋ってきたもんね?今度も泣いて縋ってきてね。そして、顔を赤らめて、艶のあるの吐息を出して、仰け反り、私の目の前で何度もイッてごらん?その度に詰ってあげよう」
簡単に想像出来る様子にルードヴィッヒは、心の底から楽しくなってしまった。
そして、大きな枕を数個床に敷き詰めていく。丁度、人一人が横になれる長さにする。
そして、力なくぐったりとした夜神を抱き上げると床に並べた枕の上に横たえる。
「ちょっと待っていてね。シーツを変えるよ。念の為防水シーツにしていたけど、正解だったね?まさか、あんなに潮を吹くとは思わなかったよ。これは楽しみが増えたね・・・」
シーツを剥ぎ取っていくと、もう一枚艶のあるの絹のシーツが出てくる。
万が一の為に最初のシーツは防水シーツにしている。
何処までも用意周到なローレンツと侍女長に頭が下がる。
剥ぎ取ったシーツは床に投げ捨てて、新たなシーツの上に夜神を横たえると布団を被り抱きしめる。
一年前と変わらない温もりと、重みが愛おしくて苦しくない程度に抱きしめた。
「嬉しいなぁ・・・・やっと私の手の中だ。けど、まだまだだよ?全てを手に入れるまであと少しだから・・・・」
白練色の頭に軽く唇を寄せて口づけすると、金色の瞳を閉じていく。
夜神が起きた時の反応を楽しみにしながら、一時の眠りについた。
痛い、体も喉も痛い・・・・・
痛い、頭も目も痛い・・・・・
でも、一番痛いのは心だ・・・・・
ズタズタにされた軍服のように、心がズタズタだ
会いたくなかったのに、これ以上、心も体も蹂躪されたくなかったのに・・・・
これ以上、私は傷つきたくないな
もう、無理だよ
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「ん・・・・・・・??・・・?!うぅ・・・」
「おはよう、凪ちゃん。気分はどうかな?」
目が覚めると、肌色の壁が目の前にあった。ウッディとオリエンタル調の混ざった深みのあるの匂いが鼻腔に広がる。逃げ出さないように腕枕をしていた腕が、白練色の頭を動かないようにした。
けど、それ以上に私が驚いたのは・・・・
「やぁぁ、な、んで・・・・・とってよ!とって!!」
体を少し動かしただけで、私の中に無理矢理埋め込まれた物が擦れる。
「どうして?言ったでしょう。「蓋をする」って・・・・だからっ!!したんだよ?」
夜神の手首を掴むとシーツに押し付ける。仰向けにすると、夜神の上に乗り体の全てを押し付ける。
「やぁぁ!!」
まだ、湿り気のある媚肉にいつの間にか屹立した肉茎をヒタッとあてると擦り始めるを。
「いやぁぁっ!!退いて!離してっ!!」
「そんな事を言っては駄目だよ?ほら、こうするともっと気持ちよくなるでしょう?」
ニャァと笑って夜神を見下ろす皇帝に、背中が粟立ってしまった。
その瞬間に埋め込まれたものが、ヴヴゥ・・・と振動しはじめてくる。
「ひゃぁぁ!やだ!やだ!やだ!!やめて!やめてよ!!いやぁぁ━━━━!!」
「私以外で気持ちよくなるなんて凪ちゃんは淫乱だね?流石にそれは許せないから、こちらも気持よくてなろうか?」
伸ばした太腿に皇帝の太腿が乗っかって動く事を許されない。腕も足も動けなくなり、出来ることは首を振ることと、身を捩っていくことだけ。
けど、ルードヴィッヒは気にする必要もなく腰を上下に動かしながら、己の屹立した肉茎をひたすらに、夜神の濡れてしまった媚肉を擦る。
雁首が蜜粒を掠めるたびに、ピリッ、ピリッと電流が流れてくる。けど、それ以上に酷いのが中に埋まったものだ。
蜜壷の中をみっちり埋まり、ブルブル振動しながら、雁首が壁にぶつかる。
「や、めてぇ・・・・・・んっ!・・・?!いっっ!!」
突然、振動しながら上下に動き始める。その度に子宮口にぶつかり、そこから甘い痺れが体全体に広がる。
あまりにも耐えきれなくて、腰が仰け反り始める。
「とめてぇ!とめ・・・・・あああぁぁぁっ!!」
鎮まっていた熱が再び燃え上がる。ドチュとぶつかり、ブブッ・・・・と震える。それを、何度も繰り返されて夜神はとうとう、頂点にまで快楽が登りつめ、弾けた。
「イッてしまったのかい?どっちでイッたのかな?中?外?それとも両方?あぁ・・・・背中を向けるなんて・・・そうか、後ろからして欲しいんだね?いいよ?」
イッた時にルードヴィッヒは夜神の上に乗っていた体を起こして、手首も太腿も自由にしていた。
すると、震える体で横になり、逃げ出そうとほふく前進のように動き出す。
その行動を己の都合のいいように捉えて、ルードヴィッヒは細い腰を掴むと、うつ伏せにして、尻だけを持ち上げ、後ろから肉茎を再び媚肉に押し当てる。
「や、めてぇぇ!いっ!」
ルードヴィッヒは足を使い、夜神の太腿がぴったりと引っ付くように動かす。
何とかして逃げたいのに力の出ない夜神は、何かに助けを求めるように必死に手を伸ばす。その後ろ姿を冷笑しながら腰を動かす。
向きと角度の変わった熱杭が、確実に圧迫を加えて蜜粒を擦る。そこに熱も加わりそこからズブズブに溶けそうだった。
そして、更に深く穿たれる鎖の楔・・・・・
頭が可笑しくなりそうだった。
目が痛いのはずっと泣いているせいかもしれない。
頭が痛いのは目も背けたくなる行為を、ずっとされているせいかもしれない。
嫌だと口で言ってるのに、体がその熱に快楽に喜びを感じてきているのが気持ち悪い。
きっと、「色の牙」のせいだと自分に言い聞かせるしかなかった。
たとえ、噛まれていなくても何かに責任を擦り付けたくなっていた。
頭の中がパンクしそうだ・・・・
考えでパンクしそうなのか、それとも今、与えられている熱と痺れでパンクするのか分からない。
分からないけど、既にキャパオーバーなのは間違いない。
「やぁぁ・・・・ゆるし、て、んんっ!も、ぉぉ・・・らめぇ!いっっ!!」
とうとう限界を迎える。
グリュグリュと抑えと振動と小突きを繰り返し受けた子宮口はコリコリさせながら受け止めていた。
その全ての動きは、甘美な痺れを生まれさせて子宮に行き、腰から、足裏、背中、頭と全てを満遍なく行き渡る。
その、痺れがだんだんと受け止めきれないほど大きく、激しくなりやがて、弾けてしまう。
星が強く瞬いたのか、目の前が真っ白になった感じがする。頭が一瞬で沸騰したような感じだった。
「あぁぁ、イッたのかい?私もそろそろだよ・・・・ふぅ・・・・体で受け止めてね?」
皮肉にも聞こえるほど笑いを含み、自分の中で暴れる熱を含んだ混じった声がしたと思うと、絶頂で呆然と動けないでいる夜神の体を仰向けにして、数回、媚肉の上を律動すると肉茎から白濁した飛沫を、痙攣した腹や上下に揺れ動く胸に浴びせていく。
「う・・・・ははっ、いいね・・・・」
鬱血の上に被さった白濁が何かを隠しているようで妙な興奮を覚える。
雄の匂いがする生暖かいものを浴びせられ、夜神の思考は動きを止めた。その代わり赤くなった目からは、次々に涙が溢れては零れ落ちる。
キモチワルイ・・・・・
頭の中がそれでいっぱいになる。早く拭わなければと、投げ出されていた腕を動かそうとした時に、手首を掴まれて縫い止められる。
そして、唇までも皇帝の口で覆われてしまう。
「んっ!ん、ん、ん゛━━━━!」
逃げるのに、すぐに追いかけられて捕まり、肉厚の舌が夜神の舌を絡めていく。
引きずり出すように強く吸われていく。涎が止まらない。吐き出したいのに、流し込まれる。
ジュル、ジュルルと耳を塞ぎたくなる音が聞える。
そんな音と共に扉が開く音がしたと思ったら声が聞こえた。
「おはようございます陛下」
「?!ん!ん、んん゛!んんん゛━━━━!!」
驚きと、恥ずかしさと、悔しさと全ての感情が混ざってしまう。
やだ!見られるのやだ!やだ!退いて!離れて!今すぐやめて!やめてよ!!
何とかして逃げようとするが、抑え込まれた手首や体はビクともせず、それどころか中に埋まった鎖が再び動き出した。
「ん゛!!ん゛ん゛━━━━!!」
誰かがいるのも忘れてしまう。けど、今すぐやめてもらわないといけないことだけは頭に残っていた。
けど、鎖は無情にも振動と律動をやめない。
ドチュ、ドチュと打ち付けていく。そして、それはどんどん早くなっていく。まるで獲物を追い詰めるように。
息をしたいのに、皇帝の口が邪魔をするせいで満足に出来なくて、酸欠なのか霞んでくる。
なのに、追い込むように舌を絡めてくる。
全てが夜神を追い詰めて、一度達してしまった体は、快楽に弱くて、再び昂ぶられていく。
「ん゛!ん゛━━━━━━っ!!」
簡単に絶頂を迎えた体は、背中を仰け反ることしか許されていなかった。
仰け反り、嬌声は皇帝の口の中に吸い込まれる。カタカタと体を震わせていたら、ようやっと口を離してくれた。
「っ、う・・・・やだ・・・・なんでょぉ・・・・見られたくない・・・・」
真上から見下されているルードヴィッヒの視線に絶えきれない夜神は、顔を背けて嗚咽を漏らして抗議した。
その、か細い抗議の声を聞いて、ルードヴィッヒは金色の瞳を細めて、愉悦に満ちた顔をしていた。
目を覆い隠していた手はそのまま、頬を伝い、口の端から垂れている血の混じった涎を拭い去る。
その拭い去った涎を自分の口に運ぶとペロッと舐めた。
「やっぱり凪ちゃんの血は美味しいね?さて、この前と同じ様に蓋をしょうね?」
涎を舐め取った手をギュッと握り込んで手のひらを天井に向けてゆっくりと開いていく。
手のひらに細い鎖が生まれだして、何かを形作る。それは男性の屹立した男根の形をしていた。
雁首が広がり、グロテスクな形に仕上がった物に冷笑して、ルードヴィッヒは夜神の蜜と潮でビシャビシャに濡た蜜口から、ヌルルゥ~と己の肉茎を引き抜いていく。
蜜口と肉茎を結ぶように粘着質な透明な糸が繋ぐ。その光景に更に笑いが込み上げる。
蜜口からは収まりきらないルードヴィッヒの白濁がコポコポと溢れて垂れてくる。
その蜜口に鎖で出来たら男根を竿の方から、白濁をなすり付けていく。クチョ、クチュと音をたてはじめる。
時々雁首が蜜粒を掠めて行き、気絶していても感じるのか身を軽く捩る夜神が可笑しくて、ルードヴィッヒは増々唇が歪む。
「感じるのかい?どんなに嫌がっても体は正直だね?そのうち心も正直になるといいんだが・・・これは無理な話かな?」
鎖の男根に己の放った白濁を満遍なくなすり付けていったら、それを蜜口に埋め込んでいく。ズニチュゥゥ・・・と粘ついた音をさせながら埋め込んでいき、男根自体を夜神の中に全て入れてしまう。
傍から見たら、何事もなかったように見えるが、夜神の蜜壷の中にはしっかりと屹立した物が埋め込まれていく。
そして、動いても抜け落ちないようにしっかりと蓋をしていった。
「完成だね。あぁ、楽しみだぁ・・・以前も泣いて縋ってきたもんね?今度も泣いて縋ってきてね。そして、顔を赤らめて、艶のあるの吐息を出して、仰け反り、私の目の前で何度もイッてごらん?その度に詰ってあげよう」
簡単に想像出来る様子にルードヴィッヒは、心の底から楽しくなってしまった。
そして、大きな枕を数個床に敷き詰めていく。丁度、人一人が横になれる長さにする。
そして、力なくぐったりとした夜神を抱き上げると床に並べた枕の上に横たえる。
「ちょっと待っていてね。シーツを変えるよ。念の為防水シーツにしていたけど、正解だったね?まさか、あんなに潮を吹くとは思わなかったよ。これは楽しみが増えたね・・・」
シーツを剥ぎ取っていくと、もう一枚艶のあるの絹のシーツが出てくる。
万が一の為に最初のシーツは防水シーツにしている。
何処までも用意周到なローレンツと侍女長に頭が下がる。
剥ぎ取ったシーツは床に投げ捨てて、新たなシーツの上に夜神を横たえると布団を被り抱きしめる。
一年前と変わらない温もりと、重みが愛おしくて苦しくない程度に抱きしめた。
「嬉しいなぁ・・・・やっと私の手の中だ。けど、まだまだだよ?全てを手に入れるまであと少しだから・・・・」
白練色の頭に軽く唇を寄せて口づけすると、金色の瞳を閉じていく。
夜神が起きた時の反応を楽しみにしながら、一時の眠りについた。
痛い、体も喉も痛い・・・・・
痛い、頭も目も痛い・・・・・
でも、一番痛いのは心だ・・・・・
ズタズタにされた軍服のように、心がズタズタだ
会いたくなかったのに、これ以上、心も体も蹂躪されたくなかったのに・・・・
これ以上、私は傷つきたくないな
もう、無理だよ
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「ん・・・・・・・??・・・?!うぅ・・・」
「おはよう、凪ちゃん。気分はどうかな?」
目が覚めると、肌色の壁が目の前にあった。ウッディとオリエンタル調の混ざった深みのあるの匂いが鼻腔に広がる。逃げ出さないように腕枕をしていた腕が、白練色の頭を動かないようにした。
けど、それ以上に私が驚いたのは・・・・
「やぁぁ、な、んで・・・・・とってよ!とって!!」
体を少し動かしただけで、私の中に無理矢理埋め込まれた物が擦れる。
「どうして?言ったでしょう。「蓋をする」って・・・・だからっ!!したんだよ?」
夜神の手首を掴むとシーツに押し付ける。仰向けにすると、夜神の上に乗り体の全てを押し付ける。
「やぁぁ!!」
まだ、湿り気のある媚肉にいつの間にか屹立した肉茎をヒタッとあてると擦り始めるを。
「いやぁぁっ!!退いて!離してっ!!」
「そんな事を言っては駄目だよ?ほら、こうするともっと気持ちよくなるでしょう?」
ニャァと笑って夜神を見下ろす皇帝に、背中が粟立ってしまった。
その瞬間に埋め込まれたものが、ヴヴゥ・・・と振動しはじめてくる。
「ひゃぁぁ!やだ!やだ!やだ!!やめて!やめてよ!!いやぁぁ━━━━!!」
「私以外で気持ちよくなるなんて凪ちゃんは淫乱だね?流石にそれは許せないから、こちらも気持よくてなろうか?」
伸ばした太腿に皇帝の太腿が乗っかって動く事を許されない。腕も足も動けなくなり、出来ることは首を振ることと、身を捩っていくことだけ。
けど、ルードヴィッヒは気にする必要もなく腰を上下に動かしながら、己の屹立した肉茎をひたすらに、夜神の濡れてしまった媚肉を擦る。
雁首が蜜粒を掠めるたびに、ピリッ、ピリッと電流が流れてくる。けど、それ以上に酷いのが中に埋まったものだ。
蜜壷の中をみっちり埋まり、ブルブル振動しながら、雁首が壁にぶつかる。
「や、めてぇ・・・・・・んっ!・・・?!いっっ!!」
突然、振動しながら上下に動き始める。その度に子宮口にぶつかり、そこから甘い痺れが体全体に広がる。
あまりにも耐えきれなくて、腰が仰け反り始める。
「とめてぇ!とめ・・・・・あああぁぁぁっ!!」
鎮まっていた熱が再び燃え上がる。ドチュとぶつかり、ブブッ・・・・と震える。それを、何度も繰り返されて夜神はとうとう、頂点にまで快楽が登りつめ、弾けた。
「イッてしまったのかい?どっちでイッたのかな?中?外?それとも両方?あぁ・・・・背中を向けるなんて・・・そうか、後ろからして欲しいんだね?いいよ?」
イッた時にルードヴィッヒは夜神の上に乗っていた体を起こして、手首も太腿も自由にしていた。
すると、震える体で横になり、逃げ出そうとほふく前進のように動き出す。
その行動を己の都合のいいように捉えて、ルードヴィッヒは細い腰を掴むと、うつ伏せにして、尻だけを持ち上げ、後ろから肉茎を再び媚肉に押し当てる。
「や、めてぇぇ!いっ!」
ルードヴィッヒは足を使い、夜神の太腿がぴったりと引っ付くように動かす。
何とかして逃げたいのに力の出ない夜神は、何かに助けを求めるように必死に手を伸ばす。その後ろ姿を冷笑しながら腰を動かす。
向きと角度の変わった熱杭が、確実に圧迫を加えて蜜粒を擦る。そこに熱も加わりそこからズブズブに溶けそうだった。
そして、更に深く穿たれる鎖の楔・・・・・
頭が可笑しくなりそうだった。
目が痛いのはずっと泣いているせいかもしれない。
頭が痛いのは目も背けたくなる行為を、ずっとされているせいかもしれない。
嫌だと口で言ってるのに、体がその熱に快楽に喜びを感じてきているのが気持ち悪い。
きっと、「色の牙」のせいだと自分に言い聞かせるしかなかった。
たとえ、噛まれていなくても何かに責任を擦り付けたくなっていた。
頭の中がパンクしそうだ・・・・
考えでパンクしそうなのか、それとも今、与えられている熱と痺れでパンクするのか分からない。
分からないけど、既にキャパオーバーなのは間違いない。
「やぁぁ・・・・ゆるし、て、んんっ!も、ぉぉ・・・らめぇ!いっっ!!」
とうとう限界を迎える。
グリュグリュと抑えと振動と小突きを繰り返し受けた子宮口はコリコリさせながら受け止めていた。
その全ての動きは、甘美な痺れを生まれさせて子宮に行き、腰から、足裏、背中、頭と全てを満遍なく行き渡る。
その、痺れがだんだんと受け止めきれないほど大きく、激しくなりやがて、弾けてしまう。
星が強く瞬いたのか、目の前が真っ白になった感じがする。頭が一瞬で沸騰したような感じだった。
「あぁぁ、イッたのかい?私もそろそろだよ・・・・ふぅ・・・・体で受け止めてね?」
皮肉にも聞こえるほど笑いを含み、自分の中で暴れる熱を含んだ混じった声がしたと思うと、絶頂で呆然と動けないでいる夜神の体を仰向けにして、数回、媚肉の上を律動すると肉茎から白濁した飛沫を、痙攣した腹や上下に揺れ動く胸に浴びせていく。
「う・・・・ははっ、いいね・・・・」
鬱血の上に被さった白濁が何かを隠しているようで妙な興奮を覚える。
雄の匂いがする生暖かいものを浴びせられ、夜神の思考は動きを止めた。その代わり赤くなった目からは、次々に涙が溢れては零れ落ちる。
キモチワルイ・・・・・
頭の中がそれでいっぱいになる。早く拭わなければと、投げ出されていた腕を動かそうとした時に、手首を掴まれて縫い止められる。
そして、唇までも皇帝の口で覆われてしまう。
「んっ!ん、ん、ん゛━━━━!」
逃げるのに、すぐに追いかけられて捕まり、肉厚の舌が夜神の舌を絡めていく。
引きずり出すように強く吸われていく。涎が止まらない。吐き出したいのに、流し込まれる。
ジュル、ジュルルと耳を塞ぎたくなる音が聞える。
そんな音と共に扉が開く音がしたと思ったら声が聞こえた。
「おはようございます陛下」
「?!ん!ん、んん゛!んんん゛━━━━!!」
驚きと、恥ずかしさと、悔しさと全ての感情が混ざってしまう。
やだ!見られるのやだ!やだ!退いて!離れて!今すぐやめて!やめてよ!!
何とかして逃げようとするが、抑え込まれた手首や体はビクともせず、それどころか中に埋まった鎖が再び動き出した。
「ん゛!!ん゛ん゛━━━━!!」
誰かがいるのも忘れてしまう。けど、今すぐやめてもらわないといけないことだけは頭に残っていた。
けど、鎖は無情にも振動と律動をやめない。
ドチュ、ドチュと打ち付けていく。そして、それはどんどん早くなっていく。まるで獲物を追い詰めるように。
息をしたいのに、皇帝の口が邪魔をするせいで満足に出来なくて、酸欠なのか霞んでくる。
なのに、追い込むように舌を絡めてくる。
全てが夜神を追い詰めて、一度達してしまった体は、快楽に弱くて、再び昂ぶられていく。
「ん゛!ん゛━━━━━━っ!!」
簡単に絶頂を迎えた体は、背中を仰け反ることしか許されていなかった。
仰け反り、嬌声は皇帝の口の中に吸い込まれる。カタカタと体を震わせていたら、ようやっと口を離してくれた。
「っ、う・・・・やだ・・・・なんでょぉ・・・・見られたくない・・・・」
真上から見下されているルードヴィッヒの視線に絶えきれない夜神は、顔を背けて嗚咽を漏らして抗議した。
その、か細い抗議の声を聞いて、ルードヴィッヒは金色の瞳を細めて、愉悦に満ちた顔をしていた。
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