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蜜と毒 後編
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汗ばむ肌と肌が、音もなく重なり合っていた。
行為の余韻のなか、セオドアは仰向けになったまま、天井の見えない暗がりをぼんやりと見つめていた。
身体は満たされているはずなのに、なぜか心はざわついている。
その正体が何なのか、彼自身にもわからなかった。
けれど確かに、そこには埋まらない空白があった。
名も、素顔もわからない女に、ここまでのめり込んでいる。
それなのに、どうしても彼の頭には、別の女の名が浮かぶのだ。
――リリアナ。
あのとき、自分が切り捨てた婚約者。
命令されるまま、黙って従ったふりをして、
何も言わず、ただ黙って涙をこぼした、あの少女。
黒百合の指先が、額にかかる髪をそっと撫でる。
その優しい仕草が、まるであの頃のリリアナと重なって見えて――
「……リリアナ……」
ぽつりと、その名がこぼれた。
リリアナの指先が、ぴたりと止まった。
彼女は微動だにせず、まるで凍りついたかのように彼を見下ろす。
(……今、確かに……私の名前を)
だが、セオドアの顔に確信の色はなかった。
ただ、懐かしさと混乱が入り混じったような、曖昧な表情を浮かべていた。
リリアナは仮面の奥で、息を殺す。
(気づいたの? 本当に? それとも、ただ……想起しただけ?)
身体の奥が、冷たく痺れるような感覚に包まれる。
恐怖とも、期待とも、つかない不確かな感情。
「……その名前は?」
静かに問いかけると、セオドアが微かに目を逸らした。
「……思い出したんだ。昔、婚約してた女の子のことを。君といると、不思議とその頃のことばかり、思い出す」
「ふうん……」
リリアナは、仮面の奥で苦く笑った。
気づかれていない。
けれど、すぐそこまで迫っている。
(あと一歩。この男が、真実に触れたとき――私は、どうする?)
そして思う。
本当に私は、この男に復讐したかっただけだったのか。
それとも……ずっと、名前を呼んでほしかっただけなのか。
答えは出ない。
ただ胸の奥に、どうしようもない熱が滲むばかりだった。
彼女は何も言わず、ソファから立ち上がる。
ゆるやかにレースのガウンを整え、背中を見せたまま、声だけを残す。
「貴方が思い出したそのリリアナが、幸せでいるといいわね」
セオドアの喉が微かに鳴る。
「……幸せ、なわけない」
小さく、震えるような声だった。
リリアナは、くるりと振り返り、仮面越しにその表情を見つめた。
政略の犠牲者として、冷徹に彼女を手放した男の顔ではない。
そこにいたのは、ただ一人の女を思い、過去に苛まれる哀れな男だった。
その胸を、もう一度踏みにじることができるのか――
それとも、赦してしまうのか。
答えを出せないまま、リリアナは部屋を後にした。
残されたセオドアは、まだぬくもりの残るソファの上で、そっと自分の胸元を握りしめる。
そこにあったのは、抑えようのない想い。
名を知らぬ女に恋をしながら、かつて愛した女の幻を追い続ける、哀しき矛盾だけだった。
* * *
それは、彼女の方からの指名だった。
いつもはセオドアが指名する立場。
けれどその夜に限って、黒百合――リリアナの方から、彼を最後の客として望んだのだ。
薄暗い室内。
蝋燭の灯りが揺れ、空気が沈黙に染まる。
リリアナはすでに身支度を整え、黒の薄衣を纏ってソファに座っていた。
その目元の仮面は、いつもと変わらぬはずなのに、どこか哀しげに見えた。
「……今夜が、最後です」
その声は凪いだ湖面のように静かだった。
「……最後?」
セオドアはすぐに理解できなかった。
この場所で、彼女に会うことが、もはや生活の一部となりかけていたから。
「私の身体は、貴方を悦ばせるためのもの。でも――貴方の心までは、縛れない」
「そんなことは……っ」
「いいえ。私は娼婦。仮面の下の素顔すら見せず、ただ快楽を与える存在。
けれど貴方が求めるのは、黒百合じゃないわ。きっと、もっと深い何か……」
リリアナは言葉を濁した。
セオドアの視線が揺れる。
彼は確信していた、自分は黒百合を愛していると。
けれどその熱情の裏に、常に誰かの面影があったことにも、薄々気づいていた。
その葛藤を吹き飛ばすように、彼は歩み寄る。
「なら……最後にさせないでくれ」
そう言って、彼女を抱き寄せた。
腕の中に収まった身体は驚くほど細く、そして震えていた。
「こんな気持ちになったのは初めてなんだ。
名も、素顔もわからない君を、こんなにも――」
言葉の続きを、リリアナは唇で塞いだ。
深く、甘く、濃密に。
舌先が絡み合い、息が混じるたびに、心の輪郭が曖昧になっていく。
リリアナの手が、セオドアの衣服をゆっくりとほどいていく。
その所作はいつもよりも丁寧で、まるで別れを惜しむ恋人のようだった。
指先が胸元をなぞり、下腹部を撫で、彼の熱を確かめるように愛撫を重ねる。
「……今日も、悦ばせてあげる。貴方が……忘れられなくなるくらいに」
その言葉通り、リリアナはソファに彼を横たえ、自ら腰を這わせるように跨った。
濡れた中心を、彼の先端へと宛てがい、すぐには挿れず、何度も擦るだけ。
セオドアの眉がひくつく。
「……っ、リリアナ……」
その名が、思わず漏れた。
リリアナの動きが止まる。
だが彼女は、もうその名に動じなかった。
今は黒百合として、彼を堕としきる夜。
「出すのは、どこ?」
「……中に……君の奥に……全部……」
「そう。私の中でしか、果てられない身体にしてあげる」
そのまま、一気に彼女は腰を沈めた。
ぬちゅ、ぬるん――と濡れた音が部屋に響く。
挿れ込まれた熱が、彼女の中を満たしていく。
それだけで、胸が詰まりそうになった。
上下にゆっくりと動くたび、粘膜が擦れ、快感が波のように押し寄せる。
視線を合わせたまま、何度も、何度も、深く突き上げた。
愛撫と責めが混ざり合い、身体の奥でとろけていく。
その中で――思わず、彼女の唇から、かすれた名が零れた。
「……セオ……」
瞬間、セオドアの身体が強張る。
彼の瞳が、大きく見開かれた。
「いま……」
リリアナは黙って彼の口を塞ぎ、絶頂を導くように、ぐっと奥まで沈める。
そして囁いた。
「……全部、忘れて。今夜は、黒百合の最後の夜よ」
セオドアが声にならない叫びを上げながら果てる。
脈打つ熱が、リリアナの奥に注がれていく。
満たされるたび、胸の奥がきしむように痛んだ。
愛していた。
今も、きっと――どこかで。
けれどそれを伝えることはできない。
復讐の幕は、まだ完全には閉じていないのだから。
熱の余韻の中、リリアナは静かに立ち上がった。
背を向け、仮面のまま、彼に別れの言葉を告げる。
「これで……終わりよ。さようなら、侯爵様」
セオドアは、まるで夢から覚めたように、虚ろな声で彼女の名を呼んだ。
「待って……君は、いったい……」
けれどその問いは、すでに閉まった扉の向こうへと掻き消されていった。
行為の余韻のなか、セオドアは仰向けになったまま、天井の見えない暗がりをぼんやりと見つめていた。
身体は満たされているはずなのに、なぜか心はざわついている。
その正体が何なのか、彼自身にもわからなかった。
けれど確かに、そこには埋まらない空白があった。
名も、素顔もわからない女に、ここまでのめり込んでいる。
それなのに、どうしても彼の頭には、別の女の名が浮かぶのだ。
――リリアナ。
あのとき、自分が切り捨てた婚約者。
命令されるまま、黙って従ったふりをして、
何も言わず、ただ黙って涙をこぼした、あの少女。
黒百合の指先が、額にかかる髪をそっと撫でる。
その優しい仕草が、まるであの頃のリリアナと重なって見えて――
「……リリアナ……」
ぽつりと、その名がこぼれた。
リリアナの指先が、ぴたりと止まった。
彼女は微動だにせず、まるで凍りついたかのように彼を見下ろす。
(……今、確かに……私の名前を)
だが、セオドアの顔に確信の色はなかった。
ただ、懐かしさと混乱が入り混じったような、曖昧な表情を浮かべていた。
リリアナは仮面の奥で、息を殺す。
(気づいたの? 本当に? それとも、ただ……想起しただけ?)
身体の奥が、冷たく痺れるような感覚に包まれる。
恐怖とも、期待とも、つかない不確かな感情。
「……その名前は?」
静かに問いかけると、セオドアが微かに目を逸らした。
「……思い出したんだ。昔、婚約してた女の子のことを。君といると、不思議とその頃のことばかり、思い出す」
「ふうん……」
リリアナは、仮面の奥で苦く笑った。
気づかれていない。
けれど、すぐそこまで迫っている。
(あと一歩。この男が、真実に触れたとき――私は、どうする?)
そして思う。
本当に私は、この男に復讐したかっただけだったのか。
それとも……ずっと、名前を呼んでほしかっただけなのか。
答えは出ない。
ただ胸の奥に、どうしようもない熱が滲むばかりだった。
彼女は何も言わず、ソファから立ち上がる。
ゆるやかにレースのガウンを整え、背中を見せたまま、声だけを残す。
「貴方が思い出したそのリリアナが、幸せでいるといいわね」
セオドアの喉が微かに鳴る。
「……幸せ、なわけない」
小さく、震えるような声だった。
リリアナは、くるりと振り返り、仮面越しにその表情を見つめた。
政略の犠牲者として、冷徹に彼女を手放した男の顔ではない。
そこにいたのは、ただ一人の女を思い、過去に苛まれる哀れな男だった。
その胸を、もう一度踏みにじることができるのか――
それとも、赦してしまうのか。
答えを出せないまま、リリアナは部屋を後にした。
残されたセオドアは、まだぬくもりの残るソファの上で、そっと自分の胸元を握りしめる。
そこにあったのは、抑えようのない想い。
名を知らぬ女に恋をしながら、かつて愛した女の幻を追い続ける、哀しき矛盾だけだった。
* * *
それは、彼女の方からの指名だった。
いつもはセオドアが指名する立場。
けれどその夜に限って、黒百合――リリアナの方から、彼を最後の客として望んだのだ。
薄暗い室内。
蝋燭の灯りが揺れ、空気が沈黙に染まる。
リリアナはすでに身支度を整え、黒の薄衣を纏ってソファに座っていた。
その目元の仮面は、いつもと変わらぬはずなのに、どこか哀しげに見えた。
「……今夜が、最後です」
その声は凪いだ湖面のように静かだった。
「……最後?」
セオドアはすぐに理解できなかった。
この場所で、彼女に会うことが、もはや生活の一部となりかけていたから。
「私の身体は、貴方を悦ばせるためのもの。でも――貴方の心までは、縛れない」
「そんなことは……っ」
「いいえ。私は娼婦。仮面の下の素顔すら見せず、ただ快楽を与える存在。
けれど貴方が求めるのは、黒百合じゃないわ。きっと、もっと深い何か……」
リリアナは言葉を濁した。
セオドアの視線が揺れる。
彼は確信していた、自分は黒百合を愛していると。
けれどその熱情の裏に、常に誰かの面影があったことにも、薄々気づいていた。
その葛藤を吹き飛ばすように、彼は歩み寄る。
「なら……最後にさせないでくれ」
そう言って、彼女を抱き寄せた。
腕の中に収まった身体は驚くほど細く、そして震えていた。
「こんな気持ちになったのは初めてなんだ。
名も、素顔もわからない君を、こんなにも――」
言葉の続きを、リリアナは唇で塞いだ。
深く、甘く、濃密に。
舌先が絡み合い、息が混じるたびに、心の輪郭が曖昧になっていく。
リリアナの手が、セオドアの衣服をゆっくりとほどいていく。
その所作はいつもよりも丁寧で、まるで別れを惜しむ恋人のようだった。
指先が胸元をなぞり、下腹部を撫で、彼の熱を確かめるように愛撫を重ねる。
「……今日も、悦ばせてあげる。貴方が……忘れられなくなるくらいに」
その言葉通り、リリアナはソファに彼を横たえ、自ら腰を這わせるように跨った。
濡れた中心を、彼の先端へと宛てがい、すぐには挿れず、何度も擦るだけ。
セオドアの眉がひくつく。
「……っ、リリアナ……」
その名が、思わず漏れた。
リリアナの動きが止まる。
だが彼女は、もうその名に動じなかった。
今は黒百合として、彼を堕としきる夜。
「出すのは、どこ?」
「……中に……君の奥に……全部……」
「そう。私の中でしか、果てられない身体にしてあげる」
そのまま、一気に彼女は腰を沈めた。
ぬちゅ、ぬるん――と濡れた音が部屋に響く。
挿れ込まれた熱が、彼女の中を満たしていく。
それだけで、胸が詰まりそうになった。
上下にゆっくりと動くたび、粘膜が擦れ、快感が波のように押し寄せる。
視線を合わせたまま、何度も、何度も、深く突き上げた。
愛撫と責めが混ざり合い、身体の奥でとろけていく。
その中で――思わず、彼女の唇から、かすれた名が零れた。
「……セオ……」
瞬間、セオドアの身体が強張る。
彼の瞳が、大きく見開かれた。
「いま……」
リリアナは黙って彼の口を塞ぎ、絶頂を導くように、ぐっと奥まで沈める。
そして囁いた。
「……全部、忘れて。今夜は、黒百合の最後の夜よ」
セオドアが声にならない叫びを上げながら果てる。
脈打つ熱が、リリアナの奥に注がれていく。
満たされるたび、胸の奥がきしむように痛んだ。
愛していた。
今も、きっと――どこかで。
けれどそれを伝えることはできない。
復讐の幕は、まだ完全には閉じていないのだから。
熱の余韻の中、リリアナは静かに立ち上がった。
背を向け、仮面のまま、彼に別れの言葉を告げる。
「これで……終わりよ。さようなら、侯爵様」
セオドアは、まるで夢から覚めたように、虚ろな声で彼女の名を呼んだ。
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