ケノ国の凛

この国、アランピルでは、人は、心の中の獣、ケノを宿して産まれてくる。
孤児の女の子、凛は容姿のこと、ケノがいないことで人から虐められていた。
ある日、髪を掴まれ虐待を受けていたその時、ハクという同じ歳くらいの男の子がケノを使って凛を助けてくれた。そのケノを見て、その場の皆が息を呑んだ。その訳は、王家にしか産まれることの無い、鳳凰のケノだったのだ。
しかもハクという男の子は、凛を探していたと言い出して…
ケノなしの凛と謎の男の子ハク。
このふたりが出会うとき、物語が始まる。