ユカの逃走

1章

脱出の決意

私は脱出を決意をした。そして私はひたすら壁を壊し始めた。
手始めに床のコンクリートからだ。
ユカ（えいっ！！）
ガコンッ！ 床が崩れ落ちる。
そして私は自由の身になった。
やったー！！！ でもどうやって脱出するんだろう？ 私は出口を探してさまよう事にした。
しばらく歩くと扉があった。
鍵が掛かっている。
私の力で壊せるだろうか？ 試しに殴ったり蹴ったりしてみる。
ユカ（せーのっ！）
バキッ！ よし、壊れた。
中に入るとそこはトイレだった。
ユカ（あっ、あれは？）
便器の隣に小さなレバーがある。
これは何だ？ とりあえず押してみた。
ゴボォン 突然天井が開き水が降り注いできた。
ユカ（ぎゃああああ！）私は必死に逃げた。
やっとの事で逃げ切った。
ユカ（ぜぇ、ぜぇ）
危なかった。まさか水が出るとは思わなかった。
そして階段を見つけ降りた。
ユカ（どこなんだろ此処..）
私は辺りを見渡す。どうやら大きな施設みたいだ。
そして私は目を疑った。
ユカ（嘘でしょ！？なんでこんな所に！？）
そこにはかつての私の友達がいた。
瑛太がいる。
そしてクラスメイト達もいる。
私は恐る恐る声を掛けた。
ユカ「みんな、大丈夫！？」
瑛太達は一斉に振り向いた。
瑛太達の目は虚ろで生気が感じられなかった。
ユカ（ちょっと大丈夫！？）
瑛太はゆっくり近づき、そして私の胸ぐらを掴んだ。
ユカ「何すんのよ！！離してよ！」
瑛太は無言のまま私を突き飛ばした。
ユカ「きゃっ！？何すんのよ！」
私は起き上がり文句を言うが瑛太は何も言わずただこちらを見つめているだけだった。
一体何が起きている
一体何が起きているのか分からない。
すると背後から声が聞こえた。
マオの声だ。
マオ「やぁユカちゃん元気にしてるかい？」
振り返るとマオが立っていた。